薔薇ノ花咲ク(3) | ・・・夕方日記・・・

薔薇ノ花咲ク(3)

 

ピエール・ド・ロンサールが咲きました。

 

つるばらで、育てているうちこれだけが

春にしか咲かない一期咲きなので

咲いてくれるととても嬉しいです。

 

つぼみの時期が長くて

ゆっくりゆっくり開いていくのもまたをかし。

 

 

 

ロンサールは、薔薇を歌った詩で有名な

16世紀に活躍したフランスの詩人、Pierre de Ronsard(1524-1585)に因んで名付けられています。

 

なので、ときどき本の中に登場するのが興味深いです。

今まで気づいたものは

 

その①:J. R. ヒメーネス『プラテーロとわたし』

その②:饗庭孝男『窓』

その③:饗庭孝男『聖なる夏』

その④:アトランさやか『薔薇をめぐるパリの旅』

その⑤:アリソン・アトリー『時の旅人』 (本そのものについての記事はこちら

 

③の本では、著者がフランスのヴァンドームで

目指す修道院に行くために乗ったタクシーの運転手さんが

近くの村で生まれたロンサールのことを話題にしたと書かれていて、

それだけ溶け込んでいるんだなぁとしみじみ思いました。

 

 

  

 

ニュー・ドーンも咲きました。

 

伸び方が驚異的で、今年はかなり切り詰めてもアーチにできました。

藤村さんと呼ばれております。

New Dawn=新しい夜明け なので、咲く前に「まだ夜明け前」などと言っているうち

なぜか『夜明け前』→島崎藤村に;

 

薄いピンクがかった花がまとまって咲くので活けやすい。

つぼみもくるくる絞ったクリームのようでかわいいです(ただ棘が妙にシャープ

 

 

 

 

あじさいのアナベルも咲きました。

こちらもすいぶん株が大きくなってありがたや。

 

 

 

二番花も咲き始めて、庭にピンクが戻ってまいりました。

 

花をながめながら草引きと、枝を払うのを少しずつ進めています。

「庭の草はけづれども絶えぬものにて候ひぞかし」@阿仏尼『庭の訓』

なんだか今年はいろいろ伸びるのが早い気が…