絨毯の入った黒いバッグを引っ提げ、バスへと戻っていきました。
この絨毯屋でも、買わない(興味のない)人には、居場所のない絨毯地獄。
とにかく、売り子がしつこいんですよ。それは、買った人間に対しても。
どんなに無下に断っても、絶対にあきらめない。見上げた根性です。
絨毯屋を後にすると、次の観光場所がついにやっとカッパドキアらしい場所。
「カイマクル地下都市」です。
ローマ時代の後期、皇帝からの弾圧を受けたキリスト教徒たちが、隠れ住んだというカッパドキア。
7世紀頃になると、アラブの攻撃から逃れるために、地下に都市を造り、洞窟に教会を造ったそうです。
その代表的な地下都市が、「カイマクル地下都市」。
地下都市内の大部分は、9~10世紀頃に掘られたモノだとか。
深さは55m、地下8階、多い時は5000人もの人が暮らしていたそうです。
そんな地下都市への見学にやって来た私たち。
絨毯屋さんから、約15分、移動した場所にありました。
両サイドに出店の並ぶ仲見世通りのようなのを通り過ぎると、こちらでもゲートが。
チケットを受け取り、バーコードをかざして、ゲートを通過。
すぐの階段を下っていくと、そこがもう地下都市の入口でした。
入場前の説明によれば、今回の見学で見るのは地下4階まで。
途中、地下2階までは普通に見られるけど、それより先は屈まないと通れない通路があったりする。
もし、足や腰が悪くて屈めない人は、地下2階でUターンするように、という説明がありました。
ふと、マイ・マザーを見ると、私はそうするわ!って顔をしてました。
とにかく、入って見てからにしようよ?と言うと、とりあえずは納得したらしい。
そして、ガイドさんについて、薄暗い地下に入っていきました。
内部は、荒削りの岩がむき出しで、所々に穴が開いています。
それが、横の壁に限らず、足元にポッカリ開いていたり。非常に危険です。
部屋と部屋の間の通路は、見学した民家のように楕円に削られていたりして、気をつけないと頭を強打。
どこを通っているのかわからないぐらい、あっちにもこっちにも部屋が作ってあって、ちょっと間違えれば、すぐに迷子。
気づけば、地下2階まで到達していました。
足元はデコボコ、またがなければならない場所もあるし、所々ライトが点いているとはいえ、かなり暗い。
ガイドさんにこれから先は屈む事になる、と説明があると、参加者の中でマイ・マザーだけ、Uターンして添乗員さんと地上へ戻っていきました。
ったく、どこまでもしょうがないヤツだな・・・、と思いつつ、ガイドさんに続いて、地下3階に向かいました。
途中では、思っていた以上に屈まないと通れないような、狭く長い通路が。
写真のように屈んだまま、進んでいかないといけないんです。
それも、途中で頭の上が出っ張っていたり、足元に段差があったり。
これは確かに、マイ・マザーにはムリかも?
この屈んだままで進む通路、かなりキツイです。
しかも、どんどん下っていく通路ですから。
みんなで1列になって、屈んだまま進む姿は、まるでモグラのよう?
先に行く人は、後から来る人に向けて、「頭に気をつけて!」とか、「段差がありますよ!」とか、まさに伝言ゲームのように注意を喚起。
みんなで一致団結?して、狭い通路を通り抜けました。
このようになっているのは、敵の侵入を防ぐためだそうです。
屈まないと通れないような通路では、敵も無防備になりますからね。
さらに、その通路の横には小さな穴があいていて、その穴からヤリなどで敵を突いたそうです。
まったく、恐ろしい話ですよね。
ある所までやって来ると、部屋から先の通路の間で、大渋滞が発生。
地下内は一方通行で進むしかないので、先が進んでくれなければ、にっちもさっちもいかない。
先の方にいた人から、伝言ゲームのように伝わってきた話によると、先にいる西洋人のグループの太っている人が、通路に挟まって動けない、とかなんとか。
え~!?そんなことってあるの???
そんな風に、先がつかえていることなんか知りませんから、次から次へと後ろから見学客がやって来ます。
そうなると、ガイドさん同士であーだ、こーだ、話し合い。
解決策を練っているんでしょうけど、どんどん狭い部屋に人が溢れていきます。
そのうち、国別のグループであーだ、こーだ、言い合い。
どーすりゃいいんだ?引き返すのか?何やってんだよ!ってな感じで。
結局、しばらく待っていたら、やっと先に向けて、人が流れ始めました。
ちょうど、この渋滞している辺りにあったのが、岩でできたドア。
円盤状になっていて、敵が襲ってきたら、回転させて通路を塞いだそうです。
他にも、通気孔や煙突、台所に教会などがありました。
それらの写真を撮ってきたんですけど、後から見たら、どっちが上かもわからないような写真ばかり。
そりゃそうです、地面も壁も天井も岩。みんな同じ色。わかるわけがない。
というわけで、この地下都市で写真を撮るのはムダ骨です。
地下の4階に辿り着くと、あとは帰りの道をひたすら上がっていくだけ。
下る狭い通路もキツイですけど、上りながら狭いってのも辛い。
それも、先がつかえつかえだから、中腰のまま、待たされたり。
ちょっと広くなった所で、ホッと息をついていたら、例のショルダーバッグ(赤い方)が急に軽くなりました。
(この日も、買ったショルダーバッグを持って観光してました。)
え?と思ったら、そのバッグが洞窟内の部屋の斜面を転がっていきました。
うそ~!と慌てて拾い上げると、さすが安モノ。ショルダーのつなぎ目がブッツリ。
軽くなったと感じたのは、ショルダーが切れて、重さを感じなくなったから。
みんなに、いいね!と言われたバッグが、こんな有り様。
もう、ショルダーとして使えないので、手に持ったまま、内部を歩くハメに。
ガッカリもいいとこですよ。やっぱ、安モノはダメだ・・・。








