ミツバチ君、襲来

これは今日の朝の出来事。
普段聞きなれない音がして目が覚めた。

「ブーン、ブーン、シャカシャカ、ブーン」

一瞬、上地雄輔かと思ったけど、
よく見ると本物のミツバチだった。

どうやら部屋の「西窓」がほんの少しだけ開いていて、
そこから迷い込んでしまったようだ。

ミツバチ君は必死に部屋の外に出ようと、
入ってきた窓とは別の、「南窓」に突撃していた。
だが残念なことに、「南窓」はきちんと閉まっている。

僕はとりあえず、いったん部屋の外に出た。
できるだけ冷静を装い、部屋の外に出た。
気持ちを落ち着かせるために、水を一杯だけ飲んだ。
ふう・・・。

・・・・・・・・・・

嫌だ！怖いよ！帰りたくないよ！！！

でもここで覚悟を決めなくては、
二度と部屋に戻れなくなってしまう。

逃げちゃだめだ。自分の部屋を取り戻すんだ！(｀・ω・´)ゞ

勇気を出して部屋の扉をほんの少しだけ開けた。
こっそりと部屋を覗くと相変わらず、
ミツバチ君が元気よく「南窓」に突撃している。
僕は「南窓」を開ける隙をうかがった。
その姿はまるでストーカーのようだった。

| 扉 |д･)

ミツバチ君の姿を観察し続けること数10分。
ようやくミツバチ君が「南窓」から離れてくれた。

チャンス到来！やるなら今だ！今しかない！

できるだけ音をたてないように部屋に侵入し、
ガラガラッっと「南窓」を全開にした。

さあ、この部屋から飛び立つんだ (・ω・)/

するとミツバチ君は、「そっちじゃねーよ」と言わんばかりに、
入ってきた「西窓」のわずかな隙間から当たり前のように帰っていった。

無事にミツバチを逃がすことには成功したが、
何ともいえない虚しさだけが部屋には残った (´・ω・`)