大阪アジアン映画祭つながりということで、今回は台湾映画を紹介。
本ブログはまだ始めたばかりでテーマ分けもしていなかったけれど、これでようやく、香港、韓国、台湾、日本の映画を紹介、あとは中国メインランドの映画を紹介すれば、一応は東アジアを網羅することになるのかな。
細々とですが、インド亜大陸まで手を伸ばし、紹介していきたいなと思っております。
さて、前記事に続けて、大阪アジアン映画祭つながりということで、同映画祭で2010年に観客賞を受賞した作品を紹介します。
タイトルは「聴説 Hear Me」(2009 台湾)。
2009年の台湾国内映画興収ナンバーワンだったそうで、私も見ましたが、とってもハートフルなかわいらしい青春映画です。案の定、アジアン映画祭の観客からもベストに選ばれたわけですね。
私はこの映画を台湾DVDで見ました。だから日本語の字幕はついていませんでした。
アジアン映画祭で見ていれば字幕がついていたと思うと悔やまれますが、字幕がなくとも十分に楽しめる映画なのです。
その理由は、タイトルにあり。聴く? 説く?
そう、耳が聞こえない主要登場人物が出てくるので、<手話>のシーンが多用されているのです。
もちろん、私は手話がわかるわけではないし、手話というのは国内でしか通用しないもの。
でも、伝わってくるものはあるわけですよ。
もちろん、出演者の表情も豊か。
そして、一つ一つのシーンが丁寧に作られているようにも感じられるのです。
ストーリーは、耳の聞こえない姉妹の愛情と、姉妹のうちの姉のほうと交流を持つようになった食堂の息子とのなかなか進展しない恋愛を描いた物語。
主演は、食堂の息子にエディ・ポン(彭于晏)。姉妹の姉様役にアイビー・チェン(陳意涵)。
書くまでもないでしょうが、右がエディ君。彼も手話が出来るという設定。
左は踊っているのではなく、声を出さずに手話をしているアイビーちゃん。
これを見てもわかると思いますが、重要なシーンは身振り手振りたっぷりで感情を表現してくれます。
そして、ネタバレになるので書けませんが、青春シーンが続きながらも、驚きの事態に。
最近の台湾映画は、『海角七号 - 君想う、国境の南 -』(2008)以来、良い作品がどんどん生まれているような気がします。
海角七号は2008年トップ。そして翌年のトップがこの映画。
その意味でもぜひ見て欲しい映画なんですよね。
見てもらうために推しておくか。
アイビーちゃんが衝撃的に可愛い映画だという点も。
妹を見舞いに来たアイビーちゃん
もはや反則的なかわいさ。大道芸人に扮するアイビーちゃん。
よし、女性向けにエディ君もプッシュ。
あらぬ妄想で鼻血を出してしまったエディ君。
さわやかカップル。
さてと、この映画は、アジアン映画祭で高評価を得たのに、日本では公開されないまま二年経過。
DVDも発売される気配がありません。
本当に台湾映画が好きな人は、私みたいにYESASIAの通販とかで買うでしょうが、そこまでではない人には、YESASIA通販は、ちょっと敷居が高いですよね。
本ブログでこの映画を見たい!と思った人が少しでも増えて、日本でのDVD発売につながれば嬉しいのだけどなぁ。
というわけで台湾映画篇でした。