Yes娯楽新聞中心というサイトの12/27の記事に「周迅導演處女作《五行伏妖》 梁朝偉首度出演僵尸片」と出ていた。私は中国語は読めませんが、まぁ、香港映画通の人なら、なんとなく分かりますよね。
このままGOOGLE翻訳にかけると「周迅(ジョウシュン)の監督デビュー作、"ファイブV悪魔"トニー初のゾンビ映画のスター」となる。
これも香港映画に詳しい人なら、ゾンビってのがキョンシー(殭屍)のことだと予想がつきますね。
そうです。トニオさんが演じるのは、あの故ラム・チェンイン(林正英)の出世作「霊幻道士」のような作品なんです。これ、初回のネタにも書きましたね。
ポスターは下の通り。(Yes娯楽新聞から拝借)
英語タイトルは、Five Demon Trapsかぁ。デーモンって悪魔だから、キョンシー退治よりも大きな敵が出てくるのかしらね。
昔は霊幻道士の英語タイトルを「Mr. Vampire」とつけていました。ドラキュラに例えていたわけだ。
確かに、キョンシーは生き血を好むし、キョンシーに噛まれると生きている人もキョンシーになっちゃうから、ドラキュラなんだけどね。
デーモンとドラキュラは本来は別の世界のものですが、さてさて、どんな話になるやら。
でも、嬉しいのは、ジョウ・シュン(周迅)がこういうジャンルの映画を初監督作に選ぶって事だ。
1976年生まれの彼女は霊幻道士ブームを、子供の頃に体験しているはず。
(霊幻道士の公開年は香港で1985年)
ちなみに龍虎も霊幻道士は大好きだった。勅令と書かれた札を赤い筆で書いて、部屋に貼ったものです。
(魔除けのつもり)
ちなみに下が本来の勅令札の使い方
ジョウ姐さんは、浙江省芸術学校の出身だけど、これは、いわば日本で言う宝塚歌劇学校のような感じのところだと思うので、彼女は演出を専門に勉強したわけではないはずだ。
四小名旦(四大若手女優)のなかで、導演(監督)に興味を持っているという点では、シュー・ジンレイ(徐静蕾)もそうだけど、彼女は北京電影学院卒で、こちらは大学レベルの映画・放送教育を受けられる学校だし、監督業に興味を持つのも納得できる。
下は「ウォーロード(投名状)」出演時のジンレイ。
ジョウ姐さんには、キョンシーもののようなエンタメ性の強いもので勝負して欲しいな。
そういえば、ジョウ姐さんが妖怪役で、道士っぽい役のドニー・イェン(甄子丹)と闘う「画皮 あやかしの恋(畫皮)」って名作もある。これは2012年に公開が予定されていると噂があるが、本当か。
2009年の沖縄国際映画祭で公開され、これに行けなかった私は歯がみしていたけれど、吉本興業が出資しているというから、現実味はあるのかな? だいたい沖縄映画祭のときは、あやかしの恋なんてサブタイトルはなかったし。
それにしてもなぜ今頃になって? ドニー兄さんの人気が日本でも上がってきたから?
この作品は、基本的には上田秋成の「雨月物語」に近い話だから、かの「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(倩女幽魂)」に内容としては近い。ただ、香港映画に詳しい人は、ユン・ピョウ(元 彪)主演の「画中仙」を思い浮かべた人もいたかもしれない。私もその一人。
実際には、それらよりももっと、おどろおどろしい作品です。
いわずとしれたチャイニーズ・ゴースト・ストーリー。下の画像はトニオさんが出ているパート3のね。
(2011年にまたリメイクされたが、そのレビューはまた後日)
それから、ジョイ・ウォン(王祖賢)主演で内容がかぶってる画中仙がこれ。
(一番下の中央に写っているのがユン・ピョウ)
あれ、いつのまにか話がそれてしまった。
とにかく画皮と五行伏妖の両方にからむジョウ・シュンの今後に期待。
あ、ちなみに五行伏妖の方ではジョウ・シュンは監督に専念するという噂。