第7回大阪アジアン映画祭で、特別招待作品として『捜査官X(武侠)』がクロージング作品として上映される。
下の写真はアジアン映画祭サイトより拝借
武侠というタイトルからわかるように、本格的なカンフー映画に推理や謎解きの要素を入れたもの。写真を見てわかるように、金城君が捜査官だ。対して、ドニーは・・・まぁ、ネタバレになるから書かないけれど、分かりますよね。
この映画、香港電影迷の間では、話題になっていたもの。
やれ金城君がコナン君のようだとか、メガネまでしてやっぱりコナン君を意識してるだ、とか。
いずれにしろ待ちかねていた作品なんだよね。
ちなみに、監督は、『ラブレター(蜜柑柑)』など甘い恋愛映画に定評があるピーター・チャン(陳可辛)。
本作の前に、往年のショー・ブラザーズ全盛期に大ヒットした『ブラッド・ブラザーズ 刺馬』(1973)のリメイク作『ウォー・ロード(投名状)』で、歴史アクション巨編に挑戦しているから、満を持してカンフー映画に参入した形だ。
こちらはブラッド・ブラザーズのDVD。最近、一気に復刻されたショー・ブラザーズ(SB)ものの一つ。
下部の中央にいるのがティ・ロン(狄龍)。
そして、こちらがウォー・ロードの方。
あ、こっちも金城君が出ていたか。
話をもどして、捜査官X。
実は私はすでに海外で見ちゃったんだよね~。
うらやましいでしょう。フフフ。
その私から一言で言おう。アジアン映画祭で絶対に見逃すな!
どうせ日本で公開されるかどうか怪しいですよ。
(後日注:4/21から新宿ピカデリー他で全国ロードショー上映が決まりました!)
だいたい邦題の力の抜け方はどうだ! カンフー映画であることすらわからん。
私もアジアン映画祭のプログラムを見ながら、見落とすところだった。
しかし、しかーし、この武侠(遊星からの物体Xっぽい邦題より、原題のままでいいよ、ったく)は、ドニーさんもスゴイ力の入れようなのだ。
例えば、ドニーさんのスタント・チームのリーダー格である我らが谷垣健二さんも悪役として出演している。
アクションがハンパないところは、ぜひYoutubeで武侠の予告編を探して見ていただきたいが、とくに冒頭の谷垣さんともう一人の悪役との格闘シーンは芸術的なアクション映像だ。
ついでながら、こちらが谷垣さん。夕張ファンタ映画祭にはドニーを連れて一度来て、その後に代理でも来ている。自らの作品をひっさげてきたときもあったから常連さんですな。
それから、もう一つの見所は、『ラスト、コーション(色・戒)』で中国映画を干されてしまったタン・ウェイ(湯唯)の本格的な復帰作でもあること。もちろん、香港映画だから復帰できたのであって、これが中国映画だったらまだ出られなかったと思うけれど、彼女のノーメイクに近い顔で言葉少なに演技する感じは良いですよ。
こちらが撮影に臨むタン・ウェイさまのショット。
香港の市民権を獲得したらしい。これからは香港映画にたくさん出てね。
とにかく、3月18日の18時半から、遊星からXではなく、捜査官Xを見逃すな!