親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~ -14ページ目

親子心理研究所 ~不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える~

親子心理研究所は、不登校、登園・登校しぶりの子の生きる力について考える心理師のチームです。
月に1回~2回、オンラインでお話会をします。
お問い合わせはWEBサイトにお願いいたします。 https://andfinallydare.jimdofree.com/

はじめまして。公認心理師の木村あきです。

10年以上、発達障害や精神障害の方の就労支援や就労後の定着支援に携わってきました。
兼業で、オンラインカウンセリングやスクールカウンセラーとしても働いています。

大人の方の支援をする中で感じることは、子どもの頃の経験や親子関係が
その方の「生き方」に大きな影響を与えるのだということ。
それから、大人になってからも人は成長し続けるってこと!
人間ってすごい生き物だなぁと思って、日々勇気をもらっています。

プライベートでは、発達凸凹のある高校生の息子と二人暮らし。
幼少期は日々珍事件の連続で刺激的だったのですが、成長に伴い落ち着いてしまい、少々物足りないです…笑。
小学生の頃、「学校に行く意味が分からない」といって、登校しなくなった時期があるのですが、
「お昼ご飯を学校で食べてきて~」と伝えて、ランチを準備しなくなったら、
小学校はお腹を満たしてくれる場所という「意味」ができ、通学するようになりました(笑)

スクールカウンセラーとして勤務する学校での相談は「不登校」が一番多いです。
学校という環境に自分を合わせようと頑張りすぎてしまう子が多い印象です。
「自分を大事にする」ことをテーマにしてお話することもあります。

親子心理研究所の「生きる力」は、私のキャリアの中で大事にしてきたことと共通し、さらに深めたいテーマです。
私も皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。よろしくお願いします。

 

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【7/16、7/26】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所
 

 

こんにちは。心理師の古田です。
今回は、今読んでいる本を紹介しながら
「生きる力」を考えてみます。

 

やっぱり紙の本はいいですね!新調したスケジュール帳と一緒に
 

著者のブレイディみかこさんは
保育士の資格をもち
英国の託児所でお仕事をされていたのだそう。
 

以下へえ!と思った部分を引用します

実は、英国の中学校教育には「ドラマ(演劇)」というれっきとした教科がある。演劇は中等学校教育の一環としてカリキュラムに組み込まれており -  中等教育終了時の全国統一試験の受験科目にも入っている。(p36)

だから、英国の幼児教育施設は演劇的な指導を日々の保育に取り入れている。笑っている顔は、嬉しいとき、楽しいときにする表情であり、怒っている顔は怒りを感じているときにする表情なのだということを幼児を教え込むのだ。壁に様々な表情をしている人々のポスターを張って、「これはどんな顔?」と繰り返し質問し、「じゃあ、みんなもこの顔できる?」と同じ表情をさせてみる。そこから今度は「では、みんなはどういう時にこんな顔をしたい気分になる?」と話を展開して、「気持ち」と「それを表現すること」そして「それを伝えること」はリンクしていると教え、自分の感情を正しく他者に伝えられるように訓練するのだ。
 
私が勤めていた託児所は-DV、依存症などの問題を抱えた家庭の子どもが多く通っていた。彼らは表情に乏しかったり、うまく感情を伝えられないことが多かった。他人に自分の感情を伝えられない子どもは、他人の感情を読み取ることもできない。(p37-p38)

ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」新潮文庫(2021)より
 

いかがでしょう。私は
「感じる力」と「それを伝える力」が
生きる力として大切だと思っているのですが
それらを家庭だけに任せずに

幼児期から教育システムに組み込み、
試験科目にまでなっているのがすごいな!

と思いました。

特性のある子どもについては

また別のやり方があるのでしょうが

デフォルトでコミュニケーションの教育がある

というのがいいですね。


コミュニケーションの手前の

感じる力を育てるには
養育者による情動調律が大切と思います。
これがなかなかしんどさを抱える場合もあるので
またいつか書きますね。
ではまた!
 

 

子どもたちの生きる力とは


チームメンバーが考える生きる力 その1
チームメンバーが考える生きる力 その2 →この記事

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【7/16、7/26】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所
 

 

心理師の霜丘麻依です。

今は法律によって、学校や教室に入れない子たちをムリに戻さなくてもよい、教室以外のその子に合った場所で学びを確保すること、ということが決まっています。

 

この画期的な法律(教育機会確保法)についてはまた書きます。

 

今日はいわゆる別室や、教室外登校の子どもたちについて。

「別室」というのは、不特定のお部屋のことではなくて、決まった空き教室で、決まった曜日・決まった日時にそこにきてもよい、という運用になっている学校が多いと思います。

ほとんどの場合、子どもたちがいつでもふらりといけるような感じではないです。誰か大人がいないといけないですから。

たとえば、図書室ならいけるとか、SC室なら、保健室なら、通級のお部屋ならとか、
あとこの先生がいてくれるなら、という個別のニーズにきめ細かく対応するのは本当に大変で、やってあげたくても実質できない、というのが現状です。

でも、たまたま、学校の工夫や資源のすきまで、イレギュラーな登校ができているという子もいます。

本当にたまたま、そういう子たちと定期的にお話しできることがあるのですが、

 

担任の先生がどう評価しようと、

「できることをできるだけする」ということを選べる子は強いなあ、と思います。

 

無理せず、周りに合わせすぎず、自分のための行動ができること。

それが、まさに生きる力だからです。

 

この記事の続きはこちら

   教室外登校の子どもたち②

 

 


不登校・行きしぶりのお子さんがいる保護者と心理師のお話会をします!

【7/16、7/26】アドバイス禁止! 不登校・行きしぶりの子の保護者さんと心理師のおしゃべり会

WEBサイトはこちら
教育に関するご相談、心理師との相談、アセスメントのコンサルテーションを受け付けています

不登校、登園・登校しぶりの子の「生きる力」を考える 親子心理研究所