音符が読める(クラシックピアノ)だけじゃない
『Music Play指導法』で”非認知能力”を育てるレッスンが好評です。
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こんにちは !! のりこ先生の『わくわくMusicLand』にようこそ !!
☆絶対出来る!! 作曲指導:小学生が出来る「ハ長調ダイアトニックでの簡単作曲方法」
今日は、ピアノを習って、
ハ長調の音階が理解できていて、
分音符や左手の和音演奏などされてる方なら~~
誰でも出来る「作曲」の方法をご紹介したいと思います。
<指導者様向けブログ>
『何故、作曲指導をするのか?』
勿論、「新しい物を生み出す」というマインドを育てることが出来ますが、
さらに、生徒さん達の「自己肯定感」が高まり、ピアノだけでなく全てにおいて「やる気」が引き出せるから。desu!!
さて、「作曲」というと「和声学」を思い出す先生方も多いかと思います。
音楽大学や、早いと音楽高校でやりますね。
赤い本に、黄色い本・・・、
私は、高校時代から音楽の道に進みましたので、
高校生の頃からやりました。
あ~してはいけない。
こ~しなければならない。
数多くの決まり事が有りました。
でも、あの和声法は、
古典的な西洋音楽の圏内に留まることを意図されて作られました教本です(*)
ので、ココでの内容に拘ることは一切しなくて大丈夫です。
*和声学の教本の「本書の趣旨」に、そのように書かれています。
ですので、先生方にお願い致します、あの時に習いました決まり事は全て忘れて、今日の私の記事をお読み頂けると、非常に有難いです。
そして、先生方や親御様方に、もう1つ大切な願い事。、
「全くの自由」を生徒さんに与えて差し上げてください。
そして、決して「ケチ」(笑)は、付けないこと!!
(「これは、こーした方が良いわよ。」とか、「ここ、おかしいと思わない?」とか・・・言わないで下さい。)
「決まり事」を作るとしたら・・・、「否定しない」それが、一番大切な『決まり事』になります。
基本的に、「全て、受け入れる」です。
「直す・変更する」時は、希にありますが、曲と曲を繋ぎたいときに、前になる曲の終わり部分を、次に続く曲を引き出す雰囲気に「変更」して貰いたいときくらいです。
又、慣れてきた生徒さんに、
・メロディーの作り方などのステップアップや
・習っていないコードを新たに加えて、作品をさらに「生かしたい」時など、
生徒さんにご提案させて頂く事はあります。
それも、決して無理強いはせず、生徒さん本人に考えて、変更して貰います。
では、生徒さんに「オリジナル曲」を作って頂きましょう。
あ~だ、こ~だ、言わず、兎に角、
どんどん作ってみることが大切。
使います「調・音階」は、
皆様がとっても慣れていて、使い易いと思われます
『ハ長調』の曲に致しましょう。
沢山作って、どんどん「ハ長調」と仲良しになって頂くことが大切です。
では、作曲するために順を追ってお話ししていきましょう。
(ウチの教室の生徒さんや保護者様も、どんどん作ってみて下さいね。
お持ちの方は『Music Play Book 5』に沿った内容ですので、そちらもご覧になってみて下さい。)
本日の<目次>
1⃣ハ長調の音階を知ろう~!
2⃣音の名前を覚えましょう~
3⃣ハ長調に使える和音を覚えよう~!
4⃣和音の使い方を覚えて、並べてみよう
5⃣メロディーを作ってみよう(即興してみよう)
6⃣メロディーを楽譜に書いてみよう
7⃣出来た曲にタイトルを付けよう
1⃣ハ長調の音階を知ろう~!
無理はいけませんので、この時点では、
基本的に、ピアノのレッスンで『ハ長調の音階』を習って、弾ける生徒さんが対象です。
そこまで、ピアノレッスンが進んでない生徒さんには、進度に合わせて作曲をして頂いていますので、ハ長調の曲は、まだ作りません。
その他の作曲の方法は又後日にお話しさせて頂きます。
繰り返しになりますが、ハ長調で作曲される生徒さんは、ハ長調で書かれた楽曲を「ある程度、苦もなく読譜して演奏できる」ことが条件になると思って下さい。
「音を知っている」「音が読める」だけでは、少々、「音を使いこなす」には困難な部分があります。
『知る』と言うことは、知識として知っているではなく、「使える」だけ『経験している』と言うことです。
決して、生徒さんにご無理をさせないで下さい。
作曲は、2音からでも充分に楽しく素敵な曲が作れます。(1音で作っても良いのですけど・・・)
2⃣音の名前・英語表記を覚えましょう~
「ハ長調の音階」と英語による「音名」
上の楽譜が、ハ長調の音階になっています。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ(・ド)ですね。
これを、アルファベット・英語読みで覚えて頂きます。
ドイツ音名ではありません。
なぜならば、伴奏に使われる「和声・コード」が英語で表されるからです。
これが案外、幼稚園生の方が迷わず覚えられていまして、混乱して出来ないのは小学生低学年の生徒さんにちょっと多くみられます。
幼稚園生は、「A」は『ラ』ってすんなり覚えてしまいます。
『C』は「ド」
小学生になってから英語読みを始めた生徒さんは、『A・B・C』が「ド・レ・ミ」でないので、少々戸惑っています。
ちょっと迷ってしまう生徒さんには、『Music Play 補助教材』などのカードを使って、ゲーム感覚で、英語読みになれて頂けるようにしております。
遊ぶような感覚で繰り返していますと、直、覚えます。
また、
ハ長調の音階に入る前に、DドリアンやEフリジアンなど、教会旋法・モードと言われる調もアドリブ演奏で楽しんで頂いていますので、そういった経験の中でも覚えていくようです。
3⃣ハ長調に使える和音を覚えよう~!
英語表記の音名になれてしまえば、何てことないです。
ハ長調の音階を1コ飛ばしで、「1と3と5」の指を使って、3つの音を同時に弾けば良いことです。
この時に、「1の指」になった音が『コードのルート音』ですので、
もし、その音が「ド=C」でしたら、その和音は『C』(Cメジャー)と言う事になります。
下の楽譜が、ハ長調に使える和音になります。
■全ての長音階に出来る和音の、1番目・4番目・5番目の和音は「長三和音」メジャーコードになります。
生徒さん達には「太陽のコード」
この際、『C』は、「Cメジャー」と言ったり、「メジャー」が当たり前になってますので、その言葉を省いて「C(シー)」とだけしか言わなかったりします。
■2番目・3番目・6番目の和音は、「短三和音」でマイナーコード
「月のコード」
『Dm』は「Dマイナー」と、必ず「マイナー」という言葉を付けて言います。
■7番目の和音は、「dim ディミニッシュ」=「減三和音」になります。
4⃣和音の使い方を覚えて、並べてみよう
上記の和音を理解して頂きましたら、コードの順番は、生徒さんの好きに決めて貰い、書いていただきます。
書く事も覚える手段の1つですね。
ただ、この時に2つ決めておくことがあります。
まず1つ目。
コードの順番は好きでOKなのですが、一般的に多くの人々に「ハ長調の曲として受け入れていただける」ように、終止形をⅤーⅠの完終止にして頂いています。
そして、2つ目
今のところは、Bdimは使わない。
そして、勿論、このようにしておくのは、多くの人にハ長調の曲として受け入れて貰いやすいから、好きな順番に(デタラメに)コードを並べても曲の進行がスムーズに進み纏まりやすいから、という事と同時に、
実際に曲を作る時に、「今、ここで使いたい」と思った時は使って良いと言う事を伝えています。
これは、私の場合、しつこいほど毎回言っています。
本当は、「自由なんだよ。」と言う事を忘れて欲しくないから・・・。
そして、下記のような用紙・・・、実際には、ホワイトボードに油脂マジックで、小節線など線のみを書いておいて使っています。
空いています6小節に、好きな順番で、全てのコードを書いて貰いまして、取り敢えず、和音の確認をして貰います。
『Bdim』を除いて、全てのコードを書いて貰います。
経験値を積みたいので、「同じコードは続けないでね~~」とお願いしています。
書けましたら、
まず最初に和音確認で、実際にコードを弾いて貰います。
生徒さんは、右手でコード、左手はベースの音のみ。
そして、その時に私は、生徒さんのコードを弾くのに合わせて、即興でメロディーを弾くことが多いです。
それは、「次に生徒さんにして頂く事」のデモンストレーションも兼ねて、模擬演奏・演奏例と言うことになります。
5⃣メロディーを作ってみよう(即興してみよう)
そうです。
次に、コードに合わせて即興でメロディーを作って頂きます。
宿題ではありません。
大抵の場合、その場で弾いて頂きます。
(オンラインレッスンの時に、時間の関係上ということもあり、コードを書いておくことを宿題にすることはあります。)
コードを押さえられたら、次に生徒さんにして頂くのは、そのコード進行に合わせて、メロディーを即興で作り、今度は私の弾く伴奏に合わせて弾いて頂きます。
失敗したっていいんです。
可笑しくたって、いいんです。
どんどん弾くことです。
とは言え、最初は大きく戸惑う生徒さんもいらっしゃいます。
<ヒント>
コード・和音の構成音を、メロディーの中に入れる。
又は、その構成音だけで、取り敢えずは作ってみる。
色々と弾いて、「あ、このコードの時、こう弾くと可笑しいな、こう弾くと合うな。」と経験から色々と学び取って貰いたいのです。
自分で考えて、創り出していって欲しいのです。
この経験が、後に社会人になり仕事をしていく上で役に立つのです。
「ピアノのレッスン」「音楽系のレッスン」は、ここまでしてこそ、本当のレッスンだと考えています。
下の動画は、Cメジャーの全てのコードを使って、即興でメロディーを作り、演奏しているところです。
その瞬間、その瞬間、必死でメロディーを考え出して演奏していきます。
その頭の回転が、「頭を良くしていきます」
それが、「ピアノは頭に言い」という・・・本当に頭を良くすることだそうです。
6⃣メロディーを楽譜に書いてみよう
このように、何度か即興を繰り返していく打ちに、自分なりに、決めた音を楽譜・ノートに書いていきます。
作曲は、即興とは異なり、書いた音1つ残らずに、責任感が沸いてきます。
スッと書けるときもあれば、部分的に迷いながら、色々と考えながら決めていく事もあります。
演奏したいように、楽譜に書くのは、また違った難しさも有り、どんなにワークブックをやっていても、リズムをキチンと書き表すのは非常に困難なようです。
ここで、「音符を書く」「楽譜を書く」ということは、どういうことなのかも学ぶことが出来ます。
さらに、3拍子の曲なのに、本人気付かないで、一所懸命に4拍子で書いてくると言うこともありました。
本当に、色々ありますが、全てが只の「知識」だけでなく、その生徒さんの血となり肉となっていくのが伝わってきます。
ココまでの中で、色々な声がけも必要となり、指導者としての大事な心がけもありますが、それは指導法レッスン、又は講座の中でのお話になりますので、ここでは割愛させて頂きます。
7⃣出来曲にタイトルを付けよう
出来たオリジナル作品には、必ず「タイトル」を付けます。
全ての人に、お名前があるように、生まれたそのオリジナル曲にもお名前を付けます。
漠然としたイメージを言葉にすることが非常に難しいときもありますが、「お思いを言語化する」という勉強・訓練にもなります。
そして、これで仕上がりではありません。
先生方は、出来た生徒さんのオリジナル曲に必ず伴奏を付けて(即興で)、一緒に演奏して差し上げて下さい。
折角、出来た作品です、「そのままでおしまい」にはしないで下さい。
少々長い記事を最後まで、お読み下さいまして、ありがとうございます。
ザックリとでしたが、作曲が難しいものではないことはご理解頂けたのではないでしょうか。
最後まで読んで下さったピアノや音楽を習っている生徒さん、是非、あなたのオリジナル曲を作ってみて下さい。
今日のお話を「you-tube」動画に纏めました。
実際にピアノを弾いていますので、より分かりやすいかと思います。
更に、「ダイアトニックコード」では無いコードを取り入れる場合
ピアノの先生向け・必須『これからの音楽レッスン』
「コード分析」で楽曲の深掘り&生徒さんへの作曲指導
遊んでみました。
体験レッスンは、通常レッスンの中に加わって頂く形で御参加できます。
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すずきピアノ教室 <ホームページはこちらです。>
お問い合わせをお待ちしております。 講師:鈴木紀子
下は、生徒さん達の作曲や即興演奏、音あそび会での動画のご案内です。
2019年『作曲フェスティバル』
生徒さんの作曲
生徒さんの即興演奏
アンサーソング
ミュージックプレイ(リトミック)の様子
2018年発表会での作曲
2017年9月発表会での作曲&アンサンブル
すずきピアノ教室 講師:鈴木紀子