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『音あそびレッスン』で想像力・集中力・情報収集力・考える力を育てる
千葉県 松戸市 ピアノ&リトミック講師
のりこ先生の『わくわくMusic Play』にようこそ !!
☆ショパン・ノクターン 拍の頭が2カ所になる演奏法って?
今日は、お教室の生徒さんやお母様方、そして独学でピアノの練習をされてらっしゃる方向けの、『面白ピアノ演奏法』のお話です。
今日は、非常にレアな内容になりますよ。
4月14日の『名曲からみる「装飾音と装飾記号」』の記事を書いている際に、非常に興味深い楽譜への書き込みを見つけました。
『前打音』に関することで目にとまった曲でしたが、前打音の弾き方と言うより、「その箇所の雰囲気をより醸し出すための弾き方」になりますので、別記事にさせて頂きました。
その箇所は・・・、
ショパン作曲『ノクターン14番』 の中にありました。
折角ですので、『ノクターン14番』の全体的なご紹介も含めて、興味深い『拍の頭が2つある所』を見てみましょう。
下の楽譜が、『ノクターン14番』の冒頭部分です。
この「ノクターン14番」 作品番号でいいますと、Op.48-No.2 になります。
楽譜の1段目、右上の辺りに書かれていますが、お分かり頂けますでしょうか?
この曲は、「ノクターン」で言いますと、14番目の曲ですが、ショパンが作曲した曲としては、48番目(48組)の曲の2番、と言うことになります。
作品番号というのは、曲の種類に分けず、作曲した曲の通し番号というものです。
そして、No.2と言うことは、同じ Op48のNo.1があるはずですね。
Op.48-No.1 はどの曲かと言いますと「ノクターン13番」になります。
大抵、同じ作品番号でしたら、同じ種類の曲で続きの番号になっています。
下に楽譜を載せておきますね。
このように作品番号(Op.の番号)を見て同じだった場合は、その曲同士に何らかの関係性があると思って見てみると良いですよ。
実は、『ノクターン13番』は、フランス・パリに住んでいましたショパンの元に、「祖国・ポーランドの首都ワルシャワが玉砕した」という知らせが入り、その失意の元で書かれたそうです。
当時のポーランドは、周りの国から攻められて、国自体が無くなってしまったような状況の時だったったようです。
何度か独立を果たそうとするのですが、失敗に終わってしまうのです。
国の美しい緑や町並みが壊され、多くの人が亡くなり、その中にはショパンの旧友もいたでしょう。
でも自分自身は遠くパリにいて何もすることが出来なかった。
このOp.48-No.1 「ノクターン13番」は、重い感じの曲になりますが、私は大好きです。
人の苦悩、かすかな叶わぬ願い、懐かしい思い出、ワルシャワ市民の涙、どうしようもない絶望感などが込められたいる曲かと思います。
この曲に関連した Op.48-No.2 「ノクターン14番」は、その悲しみの中で、こちらは『祈り』の気持ちを書かれたそうです。
もう一度、冒頭部分を見てみましょう。
左手の伴奏、同じ形がずっと続きます。
3連符・四分音符・3連符・四分音符~、
この形が全体で続きますが、中間部で変わります。
後術的なことになりますが、3拍目に頻繁に出てきます「5連符」た時に「6連符」は、左右の手、両手を上手く使って演奏してみてください。
鉛筆で買い足せんがご覧頂けるでしょうか?
ヒントになさって手を変えてみてください。弾きやすくなるかと思います。
さて、今日のタイトルの『 拍の頭が2カ所になる部分』というのは、最後のページです。
下が楽譜になります。
あ、その前に、この曲のラスト・2段をご覧ください。
前打音のオンパレードです。
全てが前打音のように見えますね。
でも、下の楽譜をご覧頂ければ、お分かり頂けると思いますが、赤丸が付いていますのは、前のトリルの後打音になります。
従いまして、線のか書かれているように、左右の音を合わせます。
最後の何連符でしょう。
長い連符がありますが、頭は3拍目の左手の音を弾いてから弾き始めます。
ラストの和音・アルペジオになっていますのは、左手の最後の「♯ド」と右手の和音が同時になるように弾くそうです。
さあて、では 今回の記事のタイトルにあります『拍の頭が2カ所になる』ところをご説明させて頂きます。
その「拍」がある小節は、最後から「12小節目」です。
先にご提示致しました最終ページの上から2段目の最後の小節です。
前打音と左手が鉛筆書きで結んであります部分が、この小節の第3拍目になります。
この曲は4分の4拍子で、1拍目と3拍目は、3連符になっています。
右手の前打音は、左手の第3拍目の「♯ド」と同時に弾きます。
下の楽譜の赤い線で表されています。
この時点では、その瞬間は「第3拍目」に頭になっています、と言うか、紛れもなく「第3拍目」の頭の筈でした。
しかし、
右手の前打音を弾き、飾られている本打音の「ラ」を弾いた「瞬間」、その「瞬間」がこの小節の「第3拍目」の頭として演奏すると良いとのこと。
この瞬間からの「第3拍目の頭」の音は、右手で弾いた「ラ」の音になり、その後の音楽は、その「瞬間」から拍を数え直すと言うことになります。
お分かり頂けたでしょうか?
それまでの3拍目と、それ以降の3拍目の頭が違うんですね。
頭で考えるとややこしいかもしれません。
でも、この僅かな時間の『空間』は、何とも言葉に表し難い絶妙な雰囲気を醸し出す瞬間になってきます。
演奏してみると、お分かり頂けると思います。
さて、いかがでしたでしょうか?
「えー!? こんな演奏法ってあるの~?」ですよね。
子供の頃なんて、拍がずれたりしたら・・・叱られていました。
まあ、子供時代に弾いた曲には、このような難しい解釈や人の心の複雑な気持ちを表すことなどありませんでしたから・・・。
ショパンの曲を演奏するときは時々ありますね、わざとずらして弾く。
「一人時間差」と勝手にネーミングしております。
この箇所も、実はすっかり記憶から忘れ去っておりましたが、前打音の弾き方の記事を書いていた際、偶然見つけました。
懐かしさも伴いまして・・・、記事にしてみました。
最後までお読み下さいまして、ありがとうございます。
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