五嶋みどり×ザ・シンフォニーホール | イトオカシ

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姉、時々、妹。
姉妹のフィルターを通しての記録

(2005年1月~2019年8月まで、ヤプログにて。
2019年8月~アメブロにて。)

姉です。

 

年数回の趣味だけど、母を連れてのクラシックコンサート。今回は、五嶋みどりさんのデビュー40周年コンサートでシンフォニーホールへ。

 

コンサートってなんでもそうだけど、行ける場所、行ける時期のチケットが取れるとは限らないし、また、取れたとしても健康状態などが許さない場合には実際に行けないし、運も必要とされるもの。特に、高齢の母親を連れて行くとなると、その最たるもの。

チケット争奪戦にはなんとか勝てたけど、当日無事に行けたのは非常にありがたいことであった。

 

母は長年クラシック音楽が好きなので、CDやテレビでみどりさんの演奏は聞いたことはあれど、彼女の生の演奏会には行ったことがなかった。弟の五嶋龍さんのコンサートには連れて行ったことがあるけれど、私もみどりさんの演奏は聴いてみたかったので、チケット取る日は本気で挑んだ(熾烈な戦いだった)。

 

 

全てチャイコフスキーのプログラム。

イタリア奇想曲 op.45

幻想序曲「ロメオとジュリエット」

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

 

アンコールは、J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 第1楽章 プレリュード

 

チャイコフスキーのコンチェルトは、いろんなヴァイオリニストの演奏を聴いているけれど、第一音を聴いた瞬間に「あ、これは唯一無二の音だ」と評論家ではない私でさえ思った。

お隣に座られていた方は、聴いた瞬間に涙ぐんでらした。それぐらい、深くなんとも言えない音の出し方。一音一音丁寧に、楽器と一体化したような演奏。こんなにも芸術的に、よく考えて演奏されたらチャイコフスキーも嬉しいだろうな。 

 

母もいたく感動した様子で、「一生に一回の経験ができた、ありがとう」と言ってくれた。

 

今回のツアーでは、開演前に、みどりさんのご厚意でトークタイムが設けられ、彼女の伝えたい事(ミュージックボランティアなど)を生のお声で聞くことができた。演奏家が話すことって滅多にないので、これまた良い思い出。

 

半生がまとめられた冊子も頂戴した。至れり尽くせり。

 

 

今月ももう一本演奏会のチケットをとっているので楽しみ。