木管楽器工房Anchesのブログ -14ページ目

進捗状況

二月からを予定している工房の移転。

現在かなりの物が既に町田に運ばれてしまいました。
その為、新宿工房はスッカラカン。
最低の調整材料で残りの時間を過ごします。
そして大量の処分予定物。

月末迄、調整作業と来客の合間を見て片付けて行かなければなりません。

ご来訪のお客様にはご迷惑をおかけし、申し訳有りません。

Fg Vocal

$木管楽器工房Anchesのブログ-Fg Vocal

昨日修理依頼が有ったFgのVocal。


楽器に取り付けたまま楽器スタンドに立てておいた物が倒れた様でかなりのダメージ。
よく或るトラブルと言えばそうなのですが、かなり酷い状態です。


$木管楽器工房Anchesのブログ-Fg Vocal 曲がり2
$木管楽器工房Anchesのブログ-Fg Vocal 曲がり1
$木管楽器工房Anchesのブログ-Fg Vocal 曲がり3


Fg Vocalの修理依頼の場合、形を戻すだけで無く音色や奏感にも気をつけねばなりません。
修理をすれば熱や力を加える事になり、金属の硬さに影響を及ぼしてVocalの性能に影響が出ます。


正直言ってしまえば「全く元と同じ」に治すのは不可能。


とは言っても簡単に新品に買え換える訳にもいきませんので修理をする訳ですが、何処迄修理作業を
進めるかは状態と修理に因って及ぼす影響をお客様に充分に説明してご相談する事になります。


今回のケースは状態としては非常に影響が大きいと言えるでしょう。
さて、何処迄形を戻すか・・・・・
作業途中にVocalの継ぎ目に割れを生じる可能性も有ります。
様子を見ながら少しずつ作業を進めて行き、その都度お客様とご相談して行く必要が有りそうです。

元通りとはいきませんが、使用可能な状態まで持っていければ良いのですが。

本年も宜しく御願い致します

今年も予定通り1月4日から通常作業をしています。
新年のご挨拶のご連絡を戴いたお客様、有難うございました。

通常作業に加えて、来月からの町田工房営業に向けての移転準備を始めました。
従って、普段にも増して(笑)工房の荷物が落ち着きを失っており
いらしゃったお客様にはご不便もあるかと思いますが一ヶ月程の間、ご容赦願います。


毎度、工房の移転は厄介です。
荷物が多い上に殆ど全ての荷物が通常より重くなって仕舞う為です。
その為に今回は移転を機に荷物の整理も行う予定で、バンバン処分しています。

処分する削りかけの木や、雑誌/楽譜等が少しずつ出始めてます。
ただ処分するのも勿体無いので御希望の方がいらっしゃれば差し上げておりますので
調整にいらっしゃった際にでもお気軽にお問い合わせ下さい。

今年最後の加工

ブログを開設してから工房住所の案内のみで記事がアップ出来ておらず、アクセスして頂いた皆様には済みませんでした。

いよいよ少しずつですが作業の様子をアップしていきたいと思います。
・・・・・・・・・と言っても既に年末29日。
今年の仕事納めは30日の予定ですが、本年最後となるで有ろう加工作業を本日しましたのでご紹介します。

以前にPIPERSの記事等にも何度か書いた木管楽器のジョイント折れ修理。
年末のこの時期にも依頼がありました。
今回はファゴットのテナージョイント折れ
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一番ジョイント折れ修理では多いパターンかと思います。


今回作業のMoosmannのジョイント部には金属インナーが入っています。
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このメーカーでは補強の為にこうしている様ですが、今年はこれで2本目。
わざわざ補強インナーが入ってるのに折れるのは何故か??

想像では補強が入っていてもその補強と木部の密着が完全で無い場合や補強されている脇の部分に力が逃げてしまい、そこに負担がかかるのでは。
実際、今回の折れも補強金属インナーの直ぐ脇の部分で折れて、金属チューブから抜けています。

試しに残った部分の金属インナーの外側の木部を切ってみると簡単に金属インナーから剥がれました。

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そう言えば以前にはバスクラのジョイント折れ修理で入って来た楽器もジョイント部が金属補強されて居たのですが、補強部分がそのまま剥がれてしまった例も有ります。

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補強金属自体はしっかりしているのですが、取り付け面を見ると接着剤の跡が部分的に見え、楽器本体への固定が充分で無かったのかと思えました。
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この状態では折角金属補強をしても薄い木部にただ乗っかってるだけで、補強としての役割を充分に果たして無かったのでは無いでしょうか。
反って補強金属の厚み分、木部が薄くなり強度が足りなくなっていたのでは無いかと想像できます。


大型の楽器の場合は倒してしまった時の衝撃等でジョイント部に負荷が掛かり、折れてしまう事があります。
これは楽器が倒れた時に床に当たった部分の先に重量が有るので、この部分を支点として力が掛かってしまい、それがジョイント部だと折れに繋がるのです。

ですから、特にスタンド等に立てる場合は充分注意される事をお薦めします。


不幸にも折れてしまった場合は内径を彫り込んで、新しい木を接いで修復してやるしかありません。
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と、無事に作業を済ませました。
一晩置いて、明日確認の上発送です。

年末年始、楽器をお使いの方もいらっしゃると思います。
何事も無く、楽しい楽器ライフを過ごされます様に。


木管楽器工房Ancheは12/31~1/3迄休みの予定にしております。
とは言っても楽器のトラブルは何時起きるか判りません。
今の所遠方への外出予定はありませんので、どうしても急なトラブルでお困りの方は念の為にご連絡下さい。
ご連絡が無い事を祈っておりますが・・・・w

ブログのご案内

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まだ開設して間も無いので工房のご案内のみになっておりますが、今後は作業の様子やパーツのご紹介、そして皆様からご質問等に答えて、役に立つ情報ブログにしてゆきたいと思っております。

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