ブログネタ:どうしても許せないマンガ、ドラマ、映画の悪役
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何本か映画を観ている人は、忘れられない悪役に出会う事がある。
何本か映画を観ている人は、忘れられない悪役に出会う事がある。
有名なところで言えば、スターウォーズのダースベーダー、オビワンより誰よりも、印象が残ってしまいますよね。
あとは、「スパイダーマン」、1、2、3の悪役達。「ダークナイト」のジョーカー。
ヒーローものやSFものには、そういった解りやすい悪役というものが必要だったりします。
そこで、大事になって来るのが、どんなふうに悪役のキャラクターを作って行くか?という事。
まず、基本的な工夫は、「盗人にも三分の理」を忘れずに描くこと。
つまり、どんな悪役にも、好きで悪役になったわけじゃないんですよ!というキャラクターにしてみるという方法論。
これは、「スパイダーマン」が解りやすい。
1も2も3も、みんな絶対的な悪役になる前に、悪にならなければいけなかった事情を丁寧に描いている。
これは、おそらく、単なる悪役にしてしまうと、主人公を邪魔するためだけに出て来たみたいで嫌だなぁ~という作り手の気持ちが現れた結果なんだと思うんです。
悪役を描くうえで、悪にならなければいけなかった事情を描くと、観客の方で、「あいつは今、めちゃくちゃ悪い事をしてるけど、本当は良い部分もあるんだよなぁ~」という気持ちが芽生えて来て、作品がグッと深まるというわけなんですね。
だから、主人公の中で、「僕(私)は本当にあいつを倒していいのだろうかぁ!」という葛藤が芽生えたりする。そこが、面白い。
でも、中には、今書いた事の逆で、徹底的に、悪役を本物の悪にすることによって、より作品を深いものしている映画もあるんですよ。
今日もご紹介しましょう
デヴィット・フィッチャー監督作品。
セブン
という作品です。
この作品、悪役が凄いんです。
完全に主演のブラットピットとモーガンフリーマンを食っています。
公開当時は、犯人役をばらさないために、犯人役を演じた俳優を一切、紹介しませんでした。
僕も観ていない人のために、犯人役の俳優をあえて書きません。
それだけ真っ白な気持ちで観たほうが、この映画の衝撃力が伝わると思うからです。
この映画の凄さは、今まで僕が説明してきた来たような悪役の描き方をまったくしていないところにあります。
悪役が悪になってしまった事情を描かずに、この映画の悪役は、登場した時から、すでに悪なんですよ。
この映画を観た時に、それが一番、驚きました。
映画は、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続殺人事件が起きるというところから始まります。
その事件の捜査を担当する事になったのが、モーガンフリーマン演じるベテラン刑事のサマセットとブラットピット演じる、新人刑事のミルズです。
サマセットとミルズは、二人で協力し、犯人を追いつめて行くというストーリーです。
あらずじを読むと、典型的な刑事ドラマのような気がすると思いますが、悪役の作り方がハリウッド映画が得意とするパターンじゃない。
もっと言うと、「セブン」という映画のテーマ自体が、
「人間の心の中には、もともと悪が潜んでいる」
というものであると思えてならないんです。
悪役と正義の味方がいるんじゃなくて、人間は誰しも悪に染まる可能性があり、悪と無縁には生きられない事を、「セブン」という映画は教えてくれます。
でも、だからって悲観的になるのではなくて、むしろ、戦闘能力が上がって行くような気持ちに僕はなります。
なんて言うか、「逆に教えてくれて、サンキュー、覚悟が出来たよ!」という気持ちになる(笑)
モーガンフリーマンが演じたベテランの刑事がこんな事を言います。
「ヘミングウェイは言った、人生は戦う価値のある素晴らしいものだ。前半部分は賛成だ」
この映画のラストを観て、あなたの戦闘能力が上がるのかどうか?
ぜひ試して頂きたいと思います。
