本日最後にお届けするのは、
昨年12月に行われたTNR活動で保護された
「いぶきくん」のトライアル開始のご報告です。
いぶきくんは
TNR活動の事前調査の過程で、
何とかして保護したかった
にゃんこさんです。
保護時 月齢2ヶ月弱。
片目は外傷によるものか、
完全に光をなくしていました。
今後視力が回復することはないとの告知。
生まれてすぐに怪我や飢え、
病と共に時を刻まなければならない
彼らの生活環境に胸が痛みます。
その後いぶきくんはしっぽ村の家族となり、
暖かい場所で眼の治療を続けながら
元気に育ってくれました。
このいぶきくんと里親さまの出会いは、
今年5月に海老名イオンで行われた譲渡会。
里親さまは一目で、いぶきくんとの繋がりを
感じて下さったそうです。
私もいぶきくんと同じく緊張しながら
チャイムを鳴らすと、
扉の向こうには
満面の笑みを浮かべた里親さまのお顔が。
猫ちゃんが逃げ出さないように
玄関周りサークルもご用意され、
あたたかく迎えて下さいました。
そして今回里親さまと共に
いぶきくんを迎えてくれたのは、
先住猫のこうちゃくん。
本当に、あま~いミルクティーのような毛色ですね。
こうちゃくんはいぶきくんと同じく、
片目の視力が十分ではありません。
出て来ないいぶきくんに、
里親さまも少し動揺されておりましたが、
そのご様子からは、
いぶきくんが少しでも
居心地良く過ごせるようにという
優しいお気持ちがしっかりと伝わって来ました。
今夜はケージの中で、
しっぽ村から一緒に来たお気に入りのブランケットに包まれて、ゆっくり眠れると良いですね。
いぶきくんと里親さまとお別れし、
帰宅してふと見た時計。
日本初の時計(水時計だったそうです。)が
時を刻み、鐘を鳴らした日と言われています。
今まで刻んできた時間と、
これから迎える未来に思いを馳せる日。
いぶきくんにも
皆さまにも
大切な一日であったことを祈りつつ。
では良い夢を。
清川しっぽ村
吉島 崇憲