さて、前回の記事の引きは、無意識下の働きを意識に上げてコントロールするための方法という事で、認知科学を基にしたコーチングと気功という単語を出したという感じでしたね。
今回はそのコーチングや気功について、私の理解のアップデートがあったのでお伝えしていきます。
が、最近はコーチングや気功に関してとんとご無沙汰だったので改めておさらいから始めましょうか。
コーチングと気功、特に気功について、必ず皆さんが思うのは「あやしい」とか、「胡散臭い」という印象でしょう。
まあ確かに、かめはめ波が撃てるとか、それに類する神秘性を事さらに強調してくる人はヤバいでしょうね。
少なくとも気功を知る上での第一歩は、「そんなに大それた事は出来ない」という大前提の理解です。
さて、では気功に何が出来るのか、それが、無意識下の働きのコントロールの補助です。
気功とは何か、このブログでも度々登場するプロのコーチ兼気功師の齋藤順さんの仰る定義によると
共感覚による内部表現の書き換え
だそうです。
この言葉だけでいきなり理解できるとしたら、ある程度既に前提知識がある方でしょうね。
共感覚といえば、テレビ等で良く特集されている数字に色が着いている様に見えるとか、音に味を感じるといった、ある感覚が別の感覚と同時に刺激される、いわば感覚の混線状態を指します。
テレビで紹介されるような事例は、幼少期に起きた混線が固定化された状態が殆どですが、実際そういった感覚と感覚を後天的に紐付けるのが認知科学的な観点から見た気功の正体です。
テレビで見るような共感覚を後天的に身に付けられる、と言われて「そんな事が可能なのか」と訝しむ人も居るでしょう。
しかし、例えば怖い話を聞いたら寒気がした、とか月曜日の朝仕事に向かう足取りが思い等、情動と感覚が結びつく経験は誰しもあると思います。
上記の情動と感覚の結びつきも、無意識下で紐付けされた一種の共感覚なのです。
ただ、やはり幼少期から当たり前に繋がっている強固な共感覚と違って、後天的な共感覚は繋がりは弱いのは間違いないのではないかと私は考えています。
それ故に気功は心を鎮めて、余計な刺激や情動の動きが無い瞑想に近い状態で修行を積むのでしょう。
気功に関しての詳しい事は齋藤さんのブログを参照ください。
静かな状態で自らの感覚と向き合い、意識に上げた感覚と無意識下の働きを紐付けてコントロールするのが気功という事ですね。
内部表現というのは、認知科学に基づくコーチング用語なのですが、ざっくりいうと意識も無意識も含めた上で自らが認識している世界です。
この目に映る世界も、実際には網膜に映った光の刺激を脳が処理しているだけなので、外の世界を内部表現に映しているという考え方になります。
意識も無意識も内部表現ですが、無意識下の処理を意識に上げたり、無意識レベルの認識を変えるためにセルフトークやアファメーションと呼ばれる手段を用いたりするのがコーチングということです。
ざっくりとした説明のつもりでかなり長々語ってしまいました(汗
結果過去の記事と似通った部分もかなりありますが、微妙な言い換えでも理解度に変化が起こる可能性は大いに有り得るので興味がある方はそちらも読んでみてください。
次回はこの認知科学を基に繋がったコーチングと気功に関して、ようやく本題の知識のアップデート部分についてお伝えします。
お楽しみに!