櫛田川下流域~松名瀬海岸_ショートツーリング | アナログ三昧、そして時々ディジタルな日々
既に2ヶ月以上前の事になってしまったけど、梅雨入り間もない6月18日の午後、
愛車3号『SUZUKI Avenis150』に乗って櫛田川下流域を経て、伊勢湾に面した
『松名瀬海岸』までショートツーリングしました。

最初に櫛田川と祓川(はらいがわ)の分流地点にある『櫛田川祓川統合頭首工』を
訪れた以外は、昨年(2011年)4月のブログ『今はまだ春、誰もいない海(櫛田川
下流域~松名瀬海岸)』
の時とほとんど同じルートになりました。

櫛田川河口付近に新たに『松名瀬干潟』の解説パネルが設けられていたり、
沿道に『ヒメジョオン』や『ノアザミ』など夏の野草が開花していたので、
それらをデジカメで撮影しました。
『奇形ノアザミ』のスクープ画像!?も・・・・

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≪櫛田川(くしだがわ)の概要≫
櫛田川は、三重県松阪市飯高町と奈良県吉野郡東吉野村の境にある高見山に源を
発し、三重県の中央部を東進し、伊勢平野を横断して伊勢湾に注ぐ一級河川。
( 幹川流路延長:87km、流域面積:436km2、流域内人口:4万人 )
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≪走行ルートの概要≫
( ( )は道路番号。<>は交差点名。その他は町名、施設名など )
自宅……(県道701)→櫛田川祓川統合頭首工・Uターン→(県道701)
→<豊原町>→(県道37)→<櫛田橋南詰>→(県道706)→<魚見町>
→(県道60)→魚見橋東詰→(櫛田川右岸堤防上道路)→櫛田川河口
→(松阪伊勢自転車道)→中之川河口・Uターン→(松阪伊勢自転車道)
→櫛田川河口→(櫛田川右岸堤防上道路)→魚見橋東詰→(県道60・魚見橋)
→魚見橋西詰→(左岸堤防上道路)→櫛田第一頭首工・Uターン
→櫛田橋西詰→(県道37)→宮町→(国道42)→……自宅

◇合計走行距離:約45km

≪櫛田川下流域~松名瀬海岸の位置≫

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≪全ルート図≫

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<南側詳細ルート図>

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<北側詳細ルート図>

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『櫛田川祓川(はらいがわ)統合頭首工』左岸の空き地に停車。

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『櫛田川祓川統合頭首工』周辺の詳細地図です。
櫛田川は南西の方角(左下)から北東の方角(右上)へ流れ、
祓川は頭首工の右岸側から分岐して東の方角(右側)へ流れて行き、
いずれも伊勢湾に流入しています。

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頭首工の下流側の全景です。

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堰の部分です。

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可動堰になっていて湛水量が調節できるようです。
可動堰化の工事が完了したのが昭和44年(1969年)という事なので、
既に40年以上稼働している事になります。

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歩行者や自転車は堰の上の通路を渡れるようだけど、バイクは?

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通路入口の脇に立てられたパネルには、櫛田川に設けられている堰と水位観測所
の位置を示す地図と、携帯電話から河川情報を入手する方法が記されています。

図に記載されている堰は、上流側から順に次の5基です。
 ①『蓮(はちす)ダム』
 ②『櫛田川祓川統合頭首工』←<現在地>
 ③『櫛田第一頭首工』
 ④『櫛田第二頭首工』
 ⑤『東黒部頭首工』

これらの国土交通省管轄の堰の他に水道用や灌漑用、水力発電用などの堰も
幾つか設けられているものと思われます。

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『水利使用標識(統合頭首工)』。

櫛田川から祓川が分流しているだけでなく、頭首工の左岸から毎秒2.5立米、
右岸から毎秒3.7立米、合計毎秒6.2立米の灌漑用水が取水されているようです。

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頭首工の上流側の全景です。

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堰の部分です。

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川上の『JR紀勢本線 櫛田川鉄橋』を4両編成の下り列車が渡って行きます。
名古屋発-鳥羽行きの快速『みえ』かと思われます。
昨年3月のダイヤ改正で従来の2両編成から4両編成に増強されたようです。

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紀勢本線の線路上を跨ぐ県道701号の跨線橋。

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大きな石碑には『櫛田川祓川堰碑 理事長 牧戸嘉七 書』と刻まれています。

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1両編成の上り列車が櫛田川鉄橋を渡って来たので、慌ててズームインして
シャッターを押しました。
時刻表に記載がなく乗客の姿も見えないので、回送車両と思われます。

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後ろ姿がちょっと頼もしい Avanis150。
次の地点へ向かいます。

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県道37号の『櫛田橋』を右岸側に渡って堤防上の県道706号を下流に向けて
走行し、県道706号が堤防の内側に下りる分岐点付近に停車。

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道路脇の野草が開花しています。

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植物音痴で名前も判らず、帰宅してから最近購入した『野草・雑草観察図鑑』や
ネット上で慎重に調べた結果、おそらく『ヒメジョオン』かと思われます。
これによく似た『ハルジオン』というのもあるようです。

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これは『ノアザミ』のようです。
こちらも、これによく似た『ノハラアザミ』というのがあるらしい。

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少し離れたところに咲いていたこの『ノアザミ』は、花の向きが異常です!
『野草・雑草観察図鑑』には“花は枝先に直立してつく”と書かれているけど、
この花はほとんど水平方向を向いています。
茎が曲がっている訳でもなく、花の苞(ほう)と茎の繋がり方が異常です。

現地では“4つ葉のクローバー”程度の事かと思って、とりあえず撮影だけして
帰ってきてしまったけど、PC上の画像を見て「もしかしたら非常に希少な奇形
かも知れない」と思い始めました。
現物を持ち帰って標本にでもすればよかったと後悔しています。

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河口まであと約2kmの所に架かる『松名瀬橋』のたもとから河原に降りました。
橋の上の道路は県道705号『大淀東黒部松阪線』。

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向こう岸は、幅約370m、長さ約1.3kmの大きな中洲です。
中洲と左岸との間には『新松名瀬橋』が架かっています。

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下流側です。
河口に近いので、ゆったりした流れです。

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河口に到着。

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前回来た時には無かった大きなコンクリートブロックの上に真新しいパネルが
取り付けられています。

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『松名瀬干潟(まつなせひがた)』の解説パネルでした。

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タイトルは『櫛田川河口域に広がる松名瀬干潟』。

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右端には『国土交通省 三重河川国道事務所』と記されています。
堤防や道路を作るだけでなく、こんな物も作っていたんですね!

右下隅には『制作協力:松阪・松名瀬海岸再発見プロジェクト
三重中学校創作科学部・三重高等学校科学技術部』と記されています。

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パネル越しに細長い入江が見え、その向こう側に櫛田川、金剛川、愛宕川の
河口が見えます。そして、その向こう側には『松阪港』があります。

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河口周辺の地図です。

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正面の奥の方が干潟になっているのでしょうか?

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この奥の方も?

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堤防から海岸側に降りてみる事にしました。

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階段を降りきった所の砂浜に極小サイズのカニさんが!
極小サイズの上に地味な色なので、危うく踏みつぶしてしまうところでした。

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階段を降りきった地点から撮影。
この正面奥の方が干潟になっているものと思われます。

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カメラを右に振って、堤防の外壁面とその前方に広がる干潟?を撮影。
今回は準備不足なので、干潟に足を踏み入れるのはまた後日という事にしました。

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河口から約1km西へ移動。
ちょっと寂しげな『松名瀬港』です。

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『松名瀬港』に隣接する『松名瀬海水浴場』。まだシーズン前でした。

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更に西へ1.5kmほど移動した所で通行止め。

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12月21日まで堤防護岸工事との事。
前回同様ここで引き返します。


復路は『魚瀬橋』までは往路と同じ右岸堤防上の道路を走り、
『魚瀬橋』から『櫛田橋』までは反対側の左岸堤防上の道路を走りました。
そして『櫛田橋北詰交差点』を直進して『櫛田第一頭首工』でUターンして
『櫛田橋北詰交差点』まで戻り、左折して県道37号線を『宮町交差点』まで
走り、国道42号線を経由して17時20分頃、無事帰宅しました。

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≪参考サイトへのリンク≫
今はまだ春、誰もいない海(櫛田川下流域~松名瀬海岸)
みえ (列車) - Wikipedia
ヒメジョオン - Wikipedia
ノアザミ - Wikipedia
干潟 - Wikipedia

-完-