前回、CR-Zを降りることになったという記事を書きましたが、

入れ替わりの車が先日納車されましたので、まだまだ気持ちが新鮮なうちにレビューをします。


車種はスバルのレヴォーグです。

控えめに言ってもかなり良い車だという印象を持っています。

まだ1週間ほどしか乗れていませんが、そんな時期だからこそ感じたことを書ければいいなと思います。


VM型の2016年式、アプライドC型の1.6GT‐Sを購入しました。

ちょうど5年落ちで、走行2.6万キロ(納車時26206km)でした。

正規スバルディーラーの認定中古車をふらっと見に行き、悩んだ挙げ句購入しました。

総額は235万ぐらいです。コーティングや5年保証も追加した上での金額です。

CR-Zの下取りで9万ほどそこから引かれました。




なぜレヴォーグか?

それは、ファミリーカーになり得る大きめの車が欲しかったからです。

昨今はファミリーカーといえばミニバンかSUVというイメージですが、ミニバンは鼻から論外でした。

SUVも、見た目は良いけど、やっぱり重心の高い車だと運転して楽しくないかもなーと思ったり。

セダンは荷室の高さが不足するわけで、そうなるとステーションワゴン一択でした。

ステーションワゴンって昔は何が良いんだかと思っていましたが、ファミリーカーと走りの両立という目線で見ると、最適な形だと思います。

ドイツ車やボルボあたりは積極的にステーションワゴンをラインナップしていますが、さすがに高額で手が出ません。

よって国産車になるわけですが、ステーションワゴンはアテンザワゴン、レヴォーグ、カローラツーリングぐらいしかもう存在しない時代です。

カローラツーリングは車格的な所で候補にはならず、アテンザワゴンかレヴォーグの2択でした。

アテンザワゴンのディーゼルは、内装の高級感、大トルク、軽油仕様、低燃費という、まさに理想的な車だったわけですが、売れていないせいで中古車の数が圧倒的に少ないです。

一方のレヴォーグはそこそこ売れていたようで、結構な数が中古車市場に次々と出てきます。

見た目や内装はアテンザワゴンのほうが好きでしたが、一度もスバル車を所有したことが無く興味があった、レガシィツーリングワゴンを作り続けてきたスバルのワゴンが悪いわけがない、という理由でレヴォーグに決定しました。

結局は、レヴォーグしか選択肢が無かったという状況です。



【燃費】

今回レヴォーグを選ぶにあたって、一番の心配点は燃費でした。

スバルといえばAWDとターボによる高い走行性能というイメージですが、

その反面、燃費が犠牲になっているという認識が元々ありました。

ですが、実際に通勤に通勤で使ってみたところ、12km/Lは走るので、少し安心しました。

一昔前は、レヴォーグぐらいの車格であれば、10km/L行けば良いほうでしたからね。

通勤経路は信号の少ない田舎の一本道やバイパスが含まれていますので、良い結果が出やすいほうだとは思います。

エアコンをつけると必ずアイドリングストップしなくなるようなので、冬は極力エアコンは使わずに、厚着して低燃費運転を心がけようと思います。

夏は…エアコン無しでは耐えられません。


【外装】

レヴォーグの出始めのころは、あまり好きなデザインではありませんでした。

何か値段の割には普通というか、平坦というか・・・

今もあまりその思いは変わっていませんが、所有してみると、結構凝ったデザインをしているのに気づきました。

特に驚いたのは純正のサイドステップの張り出しです。純正でここまで張り出させるとは。

気をつけないと、乗り降りのときに靴で傷付けそうです。






LEDヘッドライトは十分な明るさです。

アクセサリーライナーもアクセントになっていてカッコ良いです。自分からは見えませんが。。


あと、夜間にカギを持って近づくと、ボワッとランプ関係が点灯するのが気に入ってます。



【内装】

写真で見ている間は、金額を考えるともう少し高級感があってもよいのでは?と思っていましたが、

実物を見ると、程よいスポーティ感が有り、安っぽさもなく気に入りました。






ステアリングの革がツルツルな所だけは気になっていますが。

前席のシートはどちらも電動という贅沢使用です。運転席は前後、上下、背もたれ可動だけでなく、腿の部分のサポートと、腰のサポートも独立して動くという至れり尽くせりな仕様です。

あまりに動かせる部分が多いと、ポジションを決めきれずに悩んでしまうという贅沢な悩みを抱えています。


後部座席は、全長の割には広くないです。でもまあリクライニングもありますし、十分かなと言ったところ。

175センチの自分のポジションに運転席を設定した場合、

後部座席の膝前がこぶし1個半ぐらいです。

また、画像ではつま先がシートの下に潜り込んでいますが、運転席の高さを全下げした場合はつま先が全く入らなくなります。

よって、つま先が多少入るように運転席の高さも上げました。

また、後部座席のシート自体は、座面が少々短めな気がするのと、腰のサポートが結構前に出っ張っている点が少し気になりました。

ただ、実際に長く乗ってみないと良し悪しはわかりませんね。

真ん中の肘掛けは使えそうです。







【視界】

0次安全を掲げているだけあって、視界は非常に良いです。とても運転しやすい。

反面、腰高感はややあるかと思います。

サイドカメラが装備されているので、左前車輪のあたりも確認できて、至れり尽くせりです。

また、バックカメラ付きの車に初めて乗りましたが、真後ろはわかるものの、レンズが湾曲しているため、後ろの両サイドがどこらへんにあるのか、まだ感覚がつかめていません。

まあ慣れの問題と思っています。


それと、アイサイトのカメラのせいで、ルームミラーが結構下側に付いている気がします。

目線よりやや上なので運転には支障をきたしませんが、圧迫感が有りますね。







【乗り心地】

初めて乗ったときの印象はそこまで硬くないなという感じ。

ただ、距離を重ねるとCR-Zとは違った硬さを感じることが増えました。

ちょっと出っ張ったマンホールを乗り越えるときなどに、車体ごとグワっと持ち上げられるような感覚です。

CR-Zのときはガタンスタンと揺すられる感覚でしたが、レヴォーグはボディや足がしっかり動いているとわかる硬さと言いますか、不快に感じる場面は少なめです。



【走行性能】

重みのあるどっしりとした走りです。

反面、軽快感は感じません。車重が軽いほうが運転が楽しいというのがよくわかりました。

ステアリングを切れば十分曲がるんでしょうが、CR-Zのときのようにステアリングをグイグイ切りたくなる感覚になりません。

高速道路はまだ走っていませんが、そのような場面こそ真価を発揮しそうな感じです。


パワーは必要十分です。

ゼロ発進では、ブースト圧が上がらない程度のアクセル開度だと、1.6リッターに1.5トンオーバーの車重のためややもっさりしていますが、

ブーストがかかるぐらいアクセルを踏み込んであげれば、あっという間に法定速度に達します。

そこまでのパワー感は感じないのに、メーターを見るとしっかりと速度が出ているという、なんか不思議な感覚です。

エンジン音が余り車内に入ってこないのと、CVTのフラットな加速感が合わさってそう感じるんだと思います。

言い方が悪いですが、電車みたいな感じです。


また、AWDだからか、車重がそこそこあるからなのかはわかりませんが、雨の日はとても安定しています。

水たまりに片輪だけ突っ込んでしまっても、一切わかりません。

CR-Zのときははっきりと水の抵抗を感じました。


【アイサイト】

前車追従式のクルーズコントロールはかなり使えるので感動しました。

高速道路こそが本領発揮の場でしょうが、下道でもシーンを選べば十分使用できます。

ブレーキをかけるタイミングが少し自分の感覚より遅いのが、最初だけ少し怖かったですが、すぐに慣れました。

カラーカメラにより前車のブレーキランプの点灯を見ているわけですが、

エンジンブレーキを多用する大型トラックなどは、減速時に中々ブレーキランプが点かないので、

制動時の制御がやや急ブレーキ気味になります。


車の形状によっては認識し辛いのではと心配していましたが、車を積んでいない空のキャリアカーでさえも、問題なく認識していました。

昼も夜も前車をすぐに認識して追従してくれるため、大変優秀です。


人間のほうが勝っているなと感じるのは、前方のある程度距離のある所で車が信号待ちをしているシーンです。

人間であれば、遥か遠くから赤信号を認識し、アクセルを踏み込まずに惰性で走っていきますが、

アイサイトでは前車を認識するまでは、猛烈に加速して設定速度に乗せようとしてきます。

そこがまだまだ改善の余地がある部分かなと思いました。


何だかんだ感じたことを書きましたが、

今回も6、7年は乗ることになると思っているので、長く付き合っていけるように大事に乗っていきます。