自閉症スペクトラムの息子(小学3年生)と
保育園の指摘で療育を受けていた
頑固娘(小学1年生)の母です。
思い通りにならない日々を綴っています。
自閉スペクトラム症の息子。現在小学4年生です。
なぜ落ち着くのか?
前回、手つなぎ歩きで多動が落ち着くと書きました。
これでなぜ落ち着くのか?
ここからは本を読んだり、動画を見た私なりの解釈です。
奥田先生の本意とは違う可能性があるということを強調しておきます💦
手をつないで歩けず、好き勝手にアチコチ行っちゃう。
息子もこのタイプで、追いかけまわす毎日でした。
これは、手をつながないでアチコチ行くのが楽しい!と多動がどんどん強化されている状態。
このどんどん強化される多動を起こさせないようにするのが手つなぎ歩き。
電車やエレベーターに乗るときに、子供が先に飛び込んじゃう。
降りる時も飛び出してしまうと、足の悪い人にぶつかってケガをさせてしまう危険もあるし、子供自身がケガをする可能性もある。子供自身がケガをするのは仕方ないにしても、人にケガをさせるのは絶対に避けたい。
母の友人で、フードコートで小学生にぶつかられて倒れてしまい、杖が離せない体になってしまった人がいます。
小学生は走ってぶつかってきて、そのまま走って行ってしまったので、どの子は解らずじまい、責任を取らせることもできなかったそうです。
人をそんな目に合わせるのだけは絶対避けたい。
避けたいので、私は息子の手首を持って振りほどかれないようにしていました。
でも、手首を持つのは下手なやり方だそうで。
そんなところを持たれて、手をつなぎたい(持たれたい)と子供から手を差し出してはこないでしょう?
それではダメなんです、ということでした。
で、ここを練習するのは、
親より先に電車、エレベーターに入らせない、ドアを出て行かせないを徹底する。
「奥田印の手つなぎ法」をすると、スルッと手を抜いて逃げることもできないし、簡単に自然に親の後ろを歩かせることができるので、絶対に親が先に出入りして、それが当たり前になるまでやる。
そして、それを1度も失敗させず数か月続けて行くと、手を緩めても、手が触れる程度になっても、手をつながなくなっても、親のペースに合わせて歩く、止まる、ができるようになるそうです。
多動の診断がなくなる子もいるくらい落ち着いていく。
で、私が現在困っているのはどこへ行くのも息子が前を歩いてしまうこと。
病院の診察室も、名前を呼ばれたらババッと自分で開けちゃうんです。言葉で事前に「お母さんの後ろをついてくるように」と伝えても、次の瞬間には忘れちゃう。
どうしたら伝わるんだろう?
と思っていたけど、小さい頃から親についてくることを教えなかったからなんだなって。
娘はできるから、教えなくても出来る子もいるんだけど。
たとえ定型発達でも有効だそうなので、教えないとできなさそうなら「発達障害のあるなしに関わず」やってみたら良いんじゃないかなと思います。
でね。
動かなくなっちゃった時の対処法も言っていて。
試してみたい私は小4の息子とドラックストアへ行ったときに試させてもらいました。
手を離したい息子は一生懸命腕を振って振りほどこうとしたり、引っ張って違うところへ行こうとしたりして、最終的には動かなくなり。
私は動かなくなった息子に話しかけたり、歩いて欲しいがために手をひっぱったりもせず完全な無反応(私自身が少しも動かない)で貫き通したところ、
数分後、
「よし!諦めた!」
という感じで、笑顔でお母さんの行きたいところへ行こうと言ってくれました。
まあ、普段は手をつながなくても大丈夫な息子なのでこんなに簡単なんでしょうけどね。
でも、こんな感じで対応していれば息子の落ち着きのなさから諦めていた場所へ色々連れて行ってあげられたのに、もっと発達を伸ばしてあげられたのに、と私のせいで出来るはずだった経験をさせてあげられなかったことを後悔・・・違うな、申し訳ないなと思いました。
おわり
定型発達児にも役立つ奥田健次先生の本です。
どれも耳が痛いですけどね^^;
手つなぎの話はこの本に↓
子育ての基本に↓
発達障害児に↓
応用行動分析の勉強に↓