懐かしのジュークボックス 4  -R&Rのルーツ- | あんちんのブログ

あんちんのブログ

ブログの説明を入力します。

 

まずは、私のハンドル名、ロカビリパパのロカビリー (Rockabilly) について説明しましょ う。 

現在一般的に使われる、 <R&R>という言葉のルーツは1955年までさかのぼれることが分かります。

 

 

<ロックンロールの時代>より転載。

---------------------------------------

ロカビリーは要するに南部白人のロックンロールで、 50年代前期の南部のホンキー・ト ンクやジューク・ジョイントの音楽から派生したもの。 白人のウェスタン・スウィング、 カントリー・ブギー、ハンク・ウィリアムスの影響をうけたヒルビリー音楽から、切り刻むリズムのアコースティク・ギターとベースという基本的器楽編成がもちこまれ、その一 方、 黒人のR&Bとブギーがドラムのスタイル、 それに、さらに重要なものとして、電気リード・ギターのスタイルを持ち込んだ。 時には、ピアノ、 スティール・ギター、フィドル、あるいはサキソフォンが加えられたけれども、基本的にはロカビリーは、重いバック ・ビートと鋭利な電気ギター・ソロを伴ったリズムだった。 この音楽は従来のC&Wの巡行回路を用い、若いバンドによって発展して行った。 ロカビリーはダンス音楽であり、荒っぽいもので、楽しいものだったけれども、まったくのロックンロールではなかった。 ロカビリーを変貌させた触媒は、 メンフィスにサン・レコードが出来た事、それにとくに エルヴィス・プレスリーの最初のレコード<ザッツ・オール・ライト> がでた事だった。 熱狂的な高い音程のヴォーカル、 ビル・ブラックのたたきつけるベースのリズム、スコッティー・ムーアの激しいギターが、 DJの間で騒がれたが、しかし、プレスリーの態度、 セックスアピール、徹底した残虐さがさらに人々の注意をこの音楽に向けさせた。 プレスリーは、RCAビクターに移されると、全国規模の特異人物となり、少なくとも2年間 にわたって、 ロカビリーは大部分の白人の若者の音楽となった。 (後略)

-----------------------------------------

 

とまあ、厳密にいうと以上のような事になり、 ロカビリーは、全米的にR&Rとして流行 る前の南部白人のR&Rと位置づけられているようです。

そして、R&Rはといえば、白人のC&Wと黒人のR&Bが融合して生まれた新しい音楽といった言い方がされますね。 初期のR&Rを聞くと、確かにC&Wの影響がもろ強く出ていますし、バックはビートの強いリズムにきざまれてるのが分かります。

R&Rといえばたいがい、映画「暴力教室」のテーマ曲として使われた<ロックアロウ ンド・ザ・クロック> (BILL HALEY & THE COMETS)がその始まりと紹介されていますね。 しかし、Billのブギーを基本にしたダンス音楽のスタイルは以前からあり、<ロック・ アラウンド・ザ・クロック>が最初のR&R曲と称されるのは、映画に使われることによって全国的に知られる口火をきったことからでしょう。このビル・ヘイリーは8週間もNo1チャートを続けた割には、その後ぱっとせず、もっぱらR&Rリバイバルにのっては 海外で公演するような始末で、 1981年には死亡。

 

ロックのルーツを語る上で、メンフィスのサン・レコードを欠かすことは出来ません。 サ ン・レコードはプレスリーがRCAで華々しくデビューする前に在籍していた会社で、ここにはR&R誕生前夜を予告させるような、個性豊かなアーティストが大勢所属していました。 カール・パーキンス (56年、ブルースェード・シューズ マッチボックス、 ハニー・ドント)、ジェリー・リー・ルイス (火の玉ロック) ジョニー・キャシュ、ロ イ・オービソン、チャーリー・リッチ、 コンウェイ・トウィティ(おもわせぶり) 等。 い ずれもプレスリーの後を追う形でチャートを賑わしますが、 亜流プレスリーにとどまり数年で姿を消します。 しかしいまなお現役でC&W界において活動を続けるアーティストも多く、 彼らの息の長さを感じさせます。

 

このようなわけで、 ロックンロールは

 

1955年ロック・アラウンド・ザ・クロックがNo1ヒットすることで始まり、

1956年エルビスのデビューで確立され、

1957年テレビが登場することで急速に普及していったのです。

さて、次回からはプレスリーに続くロックンローラーを何人か取り上げてみようと思いま す。 

代表的なところで、リトル・リチャード、チャック・ベリー、ジーン・ピンセントあ たりでしょうか。

 

                                                                 ロカビリパパ