みんなちがって、みんないい。 -3ページ目

みんなちがって、みんないい。

妊娠五ヶ月でお腹の次男の心臓に異常があることが発覚。泣いて、受け入れて、立ち向かって、愛して。
毎日息子に成長させられている2児の母です。次男と私たち家族についてしか書けないけれど、
心臓病の子供をもつ母親の1例として、少しでも誰かの役に立てれば。





5歳になってから日本に一時帰国する機会があったので、
病院でお薬をもらいがてら先生に診てもらうことができた。

ドバイに住み始めて4年目。アブダビのお医者さんに診てもらっているものの、
お薬事情がびっくりで、お薬は日本の先生から頂いている。

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《話が長くなるのでパスしてくれても良いです。》
日本だと、処方箋を薬局に持って行けば、
薬剤師の方がお薬をしっかり計って粉状にしてくれる。
いままでこれが当たり前だと思っていたのだけれど、
それがどれだけ有り難いことだったのかを実感。

解熱剤や、シンプルなお薬であれば子供用としてもっと楽な状態のものはあるのだけれど、
次男にあげるのは心臓用のお薬。
その場合、こちらでは錠剤のままお薬をもらい、
薬局で錠剤をつぶす道具を購入し、
錠剤をつぶした後に水で溶かして、必要分をスポイトで吸い取って子供にあげる。

んーーー、まず、面倒なのが1つ。
一日3回あげる必要がある時期なんてとても面倒。
そして、とても曖昧。
薬が水に溶けきらないから、
スポイトでグルグル混ぜながらなるべく平均的な濃度で吸い取る。
。。。いやいや、これ、心臓のためだし。
こんな適当な量あげ続けるのが怖い。

ってことで、
次男にとっての祖母Mが3ヶ月に一度、
日本の病院に足を運びお薬をドバイまで郵送してくれるのだ。

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話を戻し、
久しぶりの病院は、以前と変わらず素敵な感じで、
ホーム感がまだまだ漂っていた。
けれど、血液検査で血管がなかなか見つからず、
ブスブスと三回針をさされ、腕の中で探り探り。
そりゃ痛いわ。
そりゃ泣くわ。
でも頑張った!

「日本にもうこない=ーー!」と泣きながらも良く耐えた!

酸素は95。
肝臓の数値は若干高かったものの問題なし。
変化は、体重が増えた分、薬の量が少し増えたくらいかな。
久しぶりに先生にも生の次男を見てもらえたし、良かった良かった!

肝臓の数値。。。。これからも注意して行かなくちゃだな。
先生に「親として肝臓を良い状態にするためにできることはありますか?」
と、聞いたところ、
「いや、なにもありません」
とのこと。

生活スタイルが肝臓に悪影響になることがないとわかり安心するような、
何も助けることができないことにガクッとくるような。。。







数ヶ月前になるけれど、次男が5歳になった。

なんだか信じられない数字で、生まれてからずっと目標としていた数字で、これを書いていても鼻がツーンとなる。ここまでこんなに元気でいてくれる次男には、もっともっとたくさんのことを見せて行きたい。感じてもらいたい。目標って、そこを越すとあとは本当に儲け物。もっと言葉を選ぶと、ここから先は毎日が贈り物。

もちろん、毎日の生活では、時間がグルグルまわって、あっちこっちに自分の身体含め子供達を連れて行って色んな事をさせようとすると、この想いを噛み締める時間はゼロに近い。ガミガミと『怒りん坊』(次男に言われる)になる時もあるし、疲れ果てて子供達を頼り切ってしまうこともある。時間通りに動けないのは自分なのに、最後の最後で子供達を急がせることも多々ある。それでも、子供達は愛を求めて来てくれて、一緒にいる時間の大切さを実感させてくれる。

次男に気づかされた生きることの凄さ。そして、死という、いずれは誰にでも訪れる別れ。それは自然なことだし、恐れることではないことだと思う。ただ、とても悲しい、寂しいこと。時々いきなり不安になって泣いてしまうこともあるけれど、それは『今』という生きている時間を輝かせてくれるし、生きる意味を考えさせてくれる。次男にはこの先、何十年もこうした輝いた生きる道を歩んでもらいたい。医療は進化しているからそこにかけると同時に、次男が幸せパワーで奇跡を起こし続けることを心から願う。

なんだかハッピーなお誕生日日記っぽくなくなってしまったけれど、ハッピーなんです。yin yan。


お誕生日当日は『お誕生日会はいらないからキャンプでマシュマロを焼きたい。』という次男のリクエストにそって、パーティーはせず。その変わり、学校のクラスでバースデーソングを歌ってもらい、みんなにクッキーをプレゼントし、夕方から近所の子達を家に呼んでバースデーケーキ。。。。って、気づいたら完全にお誕生日会になってた。笑。私と夫からのプレゼントはmr.Menシリーズ全巻。そして、7歳の長男からのプレゼントは次男宛に届いた日から隠していたらしいしまじろうのお誕生日月号。

もう指をチュパチュパやらなくなり、トイレも立ってできるようになり、車のシートベルトも自分でできるようになった、可愛い可愛い5歳君。その笑顔とチャレンジ精神とシュールな面白さで毎日を笑って楽しんでほしい。『母ちゃん、重い。。』と言われても、全力で5歳の君を愛するよー!

3歳の時は、トイレの時は抱っこして、便座に座らせてからさせていた。
4歳手前からは、自分で席によじのぼれるようになるものの、
電気のスイッチに手が届かないということで、
毎回電気をつけにトイレまで一緒に行っていた。

けれども、この夏で大きく成長したらしい次男。
まずは頭脳編。
自分で考えたらしく、
空っぽの1リットルサイズのペットボトルを腕の延長として使って、
電気のスイッチを自分でつけるようになった。
そして身体編。
トイレから戻ってきたと思ったら『○○、立っておしっこした。』
『え!?!?』とびっくりしていると、
長男も『うん、昨日も立ってしてたよ。』って。。。。
わおわおーーー。
半信半疑で、しているところの姿を見せてもらったら、
背が伸びて、本当に立ったままおしっこができるようになっていた。

立っておしっこ。

成長を感じるエピソードなり。