次男が最初の手術を受けたのは長男が3歳半の時。
生まれたはずの弟が病院で寝泊まりし、
いつもべったりのママも朝から夜まで病院へ行ってしまう。
祖母やお友達が平日の家に来て彼と遊んでくれるのだけれど、
長男の性格的にも全てを把握しないと落ち着かないところがあったので、
私たちは彼が理解するかしないかは別として、
怖がらせない程度にだけれど、しっかりと弟の病気のことや、
今どんな治療を必要としていて、
治療しないとどうなってしまうかを説明してきた。
毎日弟のビデオを撮って、帰宅してから長男に見せる。
笑っているのもあれば、泣いているのもある。
けれど、一番見せたかったのは弟も頑張っている姿。
ママもパパも次男くんも長男くんもちょっと頑張らないといけない時だね。と。
みんなで頑張る。みんな頑張っている。
次男だけじゃなくて、
長男も頑張っていることを理解しているよと、とにかく伝えたかった。
(お世話しに来てくれている祖母達もね。本当に感謝しています。)
この手術の後、数ヶ月入院が続く弟がいたり、
カテーテル手術、フォンタン手術、
気管支肺炎で呼吸が難しくなるなどなど、
命がかかっているけれどみんなで乗り越えなくちゃねと
長男にはオブラートに包みながらも
話せることは話した。
質問にも答えた。
おそらく知る必要のない感情や、
人間の儚さ、
大好きな人を失う怖さを知ってしまうことになり、
8歳に成長した今も、その気持ちは忘れていないと多々感じる時がある。
可哀想なことをしてしまったかなと思う時もあるのだけれど、
その分
たくさんの感情を知ることによって作られた優しさがあったり、
人間が生きていることのすごさを感じてくれたり、
大好きな人の大切さを知ってくれたり、
プラスなこともあった!!!!と母は思いたい、願いたい。
今後、おそらくどこかで弟はまた病院に通うことになり、
大変な時が来ると思うのだけれど、
長男のケアを今も今後も忘れずにしていくことによって、
守って行くことを心に誓っている。
そして、長男が誰かに話したいと思った時には、
親の自分たち含め、そういう人がまわりにたくさんいてくれるように、
昔からの関係も新しい出会いも大切にしていきたい。