やっぱり、 アコーディオンいいなぁ・・


ライブ中、しつこい!て自分でつっこみたくなるほど何度もつぶやいてた気がする。

ハーモニカでもなくピアノでもない、あの哀愁漂う音色がたまらなくすき!

ジプシーになりきって放浪したくなる曲や、お料理したくなる曲、夜道を徘徊したくなる曲、犬を連れて散歩したくなる曲(飼ったことないけど)・・

頭の中にありとあらゆる情景がもくもく思い浮かぶ。


アコーディオンだけでも満足でお腹いっぱいだけど、これにピアノやバンジョー、バイオリンが加わると、またちがう世界を作り出してく。一匹狼みたいなのに、実はどんな楽器とも相性がいい不思議な楽器。


パリの地下鉄でとつぜん訳もなく悲しい気持ちに襲われたとき、おじいさんのアコーディオンの音色に救われた。ありゃいいよ。魔法だよ。あぁー死ぬまでに習得して孫に自慢したい。


新井さんの奏でる音楽は耳にとっても心地いい。

変なところにひっかかったりろ過されることなく、すーっと自然に音色が心に届く気がする。

19分しか入ってないCDは1日分の音楽が詰まってる気がする。


なんでこんなにすきなのかな 前世がジプシーなのかなー なんか悪い気しないから勝手にそう思っとこう。


HP http://takehito-aco.net/



トリノ、24時からの恋人たち

イタリア 2004

監督 : ダヴィデ・フェラーリオ

出演 : ジョルジョ・パゾッティ フランチェスカ・イナウディ  ファビオ・トロイアーノ


誰かが「映画は目に見える音楽だ!」ていってたけどうまいこといったもんだな。


心が弾むスウィンギングジャズを聴いてるときみたく、思わず口元がゆるんでしまう。

それは愛すべき名作へのオマージュの嵐と、サイレント映画のような手作り仕立ての編集のせいだろう。


キートン ゴダール  トリュフォー マリリン・・ ラブレターみたいに差し込まれるちいさなオマージュ!

どうしようもないような生活もちょっとしたことで楽しくてしょうがなくなりそうな気がしてくる。


映画も終盤。「もう終わっちゃうんだ 終わってほしくない!」て強く感じたとき、すてきなメッセージできっちりとしめてくれる。


この映画を見た日は、「今私は映画を見てるんだ!」ということをわけもなくうれしくてたまらなくなった記念すべき日。


HP http://www.crest-inter.co.jp/torino24/intro.html

エルミタージュ幻想


ソクーロフを生まれて初めてみてきた。一日いっこずつ見る贅沢はもう味わえないだろうな・・

ひとつひとつの作風があまりにも違って、ますますこの人がわからなくなった。すごい人だ。


みたのは

「エルミタージュ幻想」

「日陽はしづかに発酵し・・・」
「ファザーサン」

「太陽」

一番の衝撃だったのは、「日陽はしづかに発酵し・・・」


映画館から抜け出て太陽に浴びた瞬間、泣きたくなった。

題目は、今あまりにも気を紛らしたりもぐりこめるものが多すぎて、考えようとしなかったこと。


世界の終わりって隕石の衝突とか、劇的な何かがきっかけでいっぺんに起こるのかと思ってた。

でも多分ちがう。 このタイトルみたく きしみ合い、歪みつつ訪れゆくのかも。


おびえる原因を追求することを拒み、人生を愛することを押し付ける老人。

全てが無駄だとあきらめる無気力で無表情な子ども。

異常な暑さも手伝い、気の遠くなる時間。


語り伝えるすべがなかったら、無に近くなりえることに気付いて恐ろしくなった。
岩にぶち当たるたびに変調する上流のような音楽のつなぎ方や、よりかかりたくなるぬるい色彩に囲まれた、濃い2時間半だった。


「エルミタージュ幻想」は、エルミタージュ宮殿を舞台に当時の全盛期を再現し、90分ワンカットで撮ったもの。

90分ワンカットって!音楽では一発録りとかよくあるけど・・映画はなかなかない。


ってことはちょっと荒々しさが残るのかな。

でも当時の再現だから、かなりのきらびやかさなんだろうな。


いろいろ想像してみてみた・・・そしたら!


全然ちがった。

カメラは声しか聴こえないソクーロフの見た情景そのもの。まるで自分も一緒に案内されて歩いているような錯覚に陥る。

そしてカメラに話しかけてくる迷い人の外国人。

ソクーロフとその外国人は、考え方にずれがあり、時代の視点も異なる。


その対話を通してみせられるきらびやかな世界は少し歪んでみえる。

自国のアイデンティティの揺らぎや諦め、近代化に対する皮肉など、一見、豪華な宮殿生活とは無縁のような問題がぽつぽつと浮かび上がる。


ただただきらびやかなものだと思ってたのに。

幻想の世界に現実逃避するような映画だと思ってたのに。


目の前に広がっているのは今とは明らかに違う非現実的な世界なのに、伝わってくるものはひどく現実的。

原題は「ロシアの方舟」。 

箱舟がヨーロッパ一色に染まった、ある時代を通過した。ただ、それだけのことだったのか・・・


自分がどこにいたのか分からなくなるくらい不思議な体験だった。


http://www.pan-dora.co.jp/hermitage/

1948年

監督 溝口健二

出演 田中絹代 高杉早苗 角田富江

戦後の厳しい時代、その日暮しで生活している房子。夫の実家で病気の子供を抱えて暮らす房子に夫の訃報が届き、その直後には子供も死なせてしまう。夫の死を知らせてくれた社長から秘書として房子を雇われ、房子は夫の実家を出る。そんな折、房子は行方知れずだった妹の夏子と再会するが、両親はすでになくなり、夏子はダンサーとして働いていた。そしてある日を境に、房子の生活は変わり始める・・


人生って、いつ崩れてもおかしくないようなぼろぼろのつり橋を渡ってるみたいだな・・

映画館から抜け出し生ぬるい風に当たったとき、きちんと歩けてるのかちょっと不安になるような 足元がふらふら浮わついてるような へんな感覚に見舞われた。 ほんのわずかだけど人生の底辺を垣間見てしまったみたいだ!

今まで当たり前のように歩んできた道は、無造作に積み上げられた岩みたく不安定で、ぐらぐらしたものだったのかも。

私はごく普通の人間だし普通の生活をしてきたつもりだけど、それを支えるのにどんだけ助けてもらい犠牲を払わせたかなんて考えたこともなかった。

ちょっと顔を出して傾いたところから見た世界は、直線が曲線に見えちゃうかも。

つり橋から足を踏み外したら、白が黒に、右が左に見えちゃうかも。

そうなったら全てが逆転してしまうんだろうな。価値観や理念や性格までも。

いつ崩れるかわからないものについつい寄りかかってしまうから、それが少し崩れただけで人が変わるんだろうか。

自転車泥棒がイタリアのリアリズム映画なら、これは日本の究極のリアリズム映画だろう。 それも女性のための・・・

le champo


観たのはカルチェラタンのLe Champo という映画館。

ちょうど溝口祭りをしていた。

ジャックタチが買い取ったことから、中では小さなユロ伯父さんをお目にかかれる。


座席について、天上を見上げたらそこはプチプラネタリウム! 粋だなー

人は16人ぐらいでまばらだったけど、斜め前にちいさい男の子が1人できてた。そういやここはトリュフォーが学校休んで駆け込んだ映画館でもあったっけな。 子ども、えらいよ 君のおかげで映画の未来は明るいよ。

metro


ある日突然、映画を観ること自体に疑問をかんじるようになった。


ひとはなぜ映画を観るのか。そもそも映画って何だっけ。

ちょっとかたくるしいけど気になって気になって、このもやもやに正面から向き合うべく、何かしてみたいとおもった。

映画が生まれて育った国、フランス。他にも魅力的な国はいっぱいいっぱいあるけど、この国に行けば何かわかりそうな気がした。

とかちょっと気取っていってみたけど、本当はただただこの国にいって好き放題したかった!


そしていってきましたとも フランス2週間ひとり旅。


夜の11時に美術館にもぐりこんだり、朝の暗いうちからおいしいパンをさがし求めたり、ありとあらゆる映画館をはしごしたり、アイスとマカロンの食べすぎでお腹こわしたり、映画誕生の地で興奮したり、大好きな作品の前にずーと居座ったり、犬のフンふんずけて泣きそうになったり、国境からはみでてみたり・・地味に好きなことをしたいだけした。 映画に対する考えもちょっとかわった。


数え切れないくらいの発見や感動をもらったけど、おそらく私の頭じゃいつか忘れちゃいそうなので、暇をみてすこしずつ書き残せたらなーと思う。



秋吉 敏子


感情がこぼれだすような小声のスキャットと、もはやピアノの次元を越えてしまった音色は鳥肌もの。

今同じ空気を吸ってると思うだけで思わず背筋がのびる、世界的に認められたものすごい人。


なのに少しも気取ってない。 気取るどころかおちゃめ!!

どんな肩書きがつこうとも、どんなキャリアを築こうとも、気取らない人間にあこがれるなぁ


another woman

1989 

ウディ・アレン

ジーナ・ローランズ ミア・ファロー ジーン・ハックマン


自分の見たいものだけを見て、聞きたいものだけを見て暮らす。

なんとなくそれでいいんだ! と思ってたのに。


心が乱れてるときとか、なんとなくいらいらするときって、嫌いだしなくなればいいのに!ってよく思ってたのに。


映画って文学や音楽とは違った手方や次元である感情に導いてくれる。

80分間でこんな言いようのない特別な気持ちにさせてくれるウディアレンてすごいなー


人ではなく自分自身を納得させるようなしゃべり方をよくする私はこの主人公とそっくりだと感じた。

自分の言動ひとつひとつが良くも悪くもなにかに影響を与えていることの重大さに気付かされた。

この映画を観たおかげで、ちょっと違った気持ちで50歳を迎えられそうだ。そしてその時にもう一度みたい映画。





9songs


監督 : マイケル・ウィンターボトム 
出演 : キーラン・オブライアン マルゴ・スティリー プライマル・スクリーム フランツ・フェルディナンド 

配給 : ギャガ


南極の荒野で恋人リサのことを思い出すマット。ロンドンのライブハウスで出会った2人は何度も体を重ね合い、夜になると大好きなライブに出かけていた。だが、次第にマットは孤独を感じ始める。


「いやらしい」っていってしまえばそれまでかもしれない。

でも私のすきな空気が漂った映画だった。


石鹸で羽つくっておどけても平気な関係。

ださいって相手に平気で言えちゃう関係。

でたらめにおどってもいい関係。


この映画は音楽とふたりきりの時間しかでてこない。恋敵も仕事の悩みも過去もでてこない。でもそれで十分なのだと思う。


フランツ・フェルディナンドのライブはぞくぞくきた。


期待に胸膨らませて見てがっくりきた「コード46」よりは100倍好きな映画。



blast


確かにすごいよ うんすごい。 でもそれがどうした!

いちいちつっこみをいれたくなる演出。

トランポリンとぶかトランペット吹くか、この際どっちかにしてほしい。

あんまり好きじゃない種類の異質な音楽と踊り。


バトンは見ごたえあったけども・・・


さいごははじけるような拍手に包まれたスタンディングオベーションだった。

崇拝者のように熱狂する周りについてけなかった。


心から感動した劇がすかすかの観客に囲まれてたのを何度もみてきたから、何でこの演目がこんなにも皆に支持されるのか全く理解できなかった。なんだかやるせない。


sunset


sunset


日常から少しはみ出て、どっかの変わった村に行ってきたみたい!

音楽と夕日と海と、おいしい御飯を満喫できる非日常空間のある村。


つま先から頭のてっぺんまで、だいすきな音楽に満たされました。

はしまきとカレーはやっぱり私の好物みたいです。

次はぜひエゴラッピンをみたい。

ありがとうねあかり。