「お涙ちょうだいの純愛映画」 を期待して観にいった人は肩すかしをくらっただろう。
この映画は 社会、世間、愛にふりまわされて 混乱していくあるひとりの男の生涯を描いたものだ。
初めと最後じゃまるで別人。何がこうまで彼を変えたのか??そこを問いただすことに意味がある映画。
物語は妻夫木聡演じる、松枝清顕を軸にして展開していく。
彼が読むこともなく燃やした手紙の内容は、観客の私達も、結局さいごまで知ることはできない。 そして私達は彼の夢の中まで観ることができる。
両親にも本音がいえず、世間を冷めた目でみる青年。大正時代に限らず今でもたくさん存在すると思う。彼は自分でも気持ちを整理できずに、夢日記をつけることによって自分自身を見つめなおす。 今の時代におきかえると何だろ・・ネットだったりして。
愛がテーマにはなっているが、「ひとりの青年の生きかた」としてじっくり観た方が楽しめると思う。
ふたりがお互いの愛に目覚めるとこはなんだか不自然で、感情移入しずらかった。
ここぞという名場面は、いいとこどりを寄せ集めたような予告編で既に何度も観てしまってたので、目新しさがなかった。観た人たちが「なんだかもの足りなかった。」と言ってたのはそのせいかな。
正直、もっと短くできたと思う。 観ていて 長いな・・・ と感じてしまった。
色彩がほんとにきれい。植物の香りがこっちまで伝わってきそうなくらいのみずみずしい映像美が広がる。
大正時代のお金持ちの世界をあんなにもリアルに観れる機会はあまりないので、興味深かった。
お嬢様って大変・・。ひとり気ままにうろうろするのが好きな私には、いつも付き人が一緒だなんて考えられないなぁ。











