ものすごいものをみてしまった。
観終わった後は心拍数があがってて、なかなかおさまらなかった。
まるで連想ゲームのようだ。
「街を歩いてて、偶然ある植物の香りに包まれた瞬間、子供の頃の記憶が鮮やかにつぎつぎとよみがえる時」の頭の中。
「誰もが無口なバスの中で、今わたしが突然立ち上がって歌いだしたらどうなるだろうか などとへんなことを考えてるとき」の頭の中。
それらを全て映像にしてごちゃまぜにして出来あがった、異次元の世界のような映画だ。
わたしの頭が足りないせいか、わけが分からないとこもしばしば。
でもたけしが「自分でも完璧にストーリーは分からない。理解しようとするのではなく、感情で受け止めるというか体感して欲しい」っていってたからいいや。
たけしがタクシーの運転中に出くわす衝撃の映像は、「フェリーニの82/1」の始まりの、ぎょっとする感じに似てる。 観終わったあとのなんともいえない脱力感は、ゴダール映画を観終わったときみたいだ。
この巨匠らが大好きな人なら、きっと気に入る映画だと思う。
幻想と現実がごちゃまぜになる状態。 夢なのか現実なのか一瞬分からなくなる状態。誰しもが一度は経験しているだろう。
この映画を観ることによって、観客は無意識に、自分の頭の中の記憶と連想させる。 そうすることによって、この映画は初めて完成する。そんな気がした。
「たけしの頭の中をこっそりみてしまった!!」そんな気持ちにさせられる。
瞬きするのも惜しいくらい、のめりこんでしまった。 眠ってた細胞が動きだした気分。何度もみたくなる映画だ。
さりげないタップ、かっこよかったなぁ。
