「姿勢・構造・生体力学」は「痛み」と関係ない説 8 | はり灸ガルボのアメブロ

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歩けないほどのギックリ腰も歩けるように
加古川市 鍼灸院 トリガーポイント アクティベータ・カイロプラクティック

 
 
 
 
前回は脊椎周辺の
脊椎以外の部分に焦点を当てた内容でした
 
 
今回は神経・筋関連の内容です
はり灸ガルボでは長年トリガーポイントへのはり治療を行ってきたので
割と無視できない内容です
トリガーポイントは筋肉以外にもあるとはいえ
筋肉上のトリガーポイントを狙うことがほとんどなので
 
 
 
 
 
 
 

■神経筋の要因

  • 腰部の運動制御は筋肉の機能や姿勢に関連するため、この記事の範囲内ではないが関連性がある。一部の神経筋成分も腰痛とは明確な関連性を示さなかった。(BieringSørensen, 1984; Alaranta et al., 1995; Hamberg-van Reenen, 2007, syst. rev.)
  • 筋持久力と腰痛の関連性が早期の研究で示されたが、最近の系統的レビューでは、腰部筋の低い持続力とLBPの関連性はないという強力な証拠が見つかった。腰部筋力の低さとLBPの関連性については明確な証拠が得られていない(Reeves et al., 2006; Hamberg-van Reenen, 2007, syst. rev.; Van Nieuwenhuyse et al., 2009)
  • 特定の筋肉(例:腹横筋)のタイミングの違いが腰痛の原因であることを示す研究は存在しない。(Lederman, 2010b)
  • これらの制御変化は既に腰痛を抱えている個人にのみ観察される。おそらく、これらは腰痛の結果であり、原因ではないと考えられる。(Lederman, 2010a)
  • 同じ手法を使用した2つの研究では、アスリートの場合、腰部の遅延した反射筋応答は、下部腰部および膝の怪我のリスクを増加させる可能性があることを示唆している。(Cholewicki et al., 2005; Zazulak et al., 2007)
  • これらの研究でははっきりしたことが検証されておらず、急な腰のダメージに対する反射反応が他の体の領域(例えば、脚の制御記録)で検証されるべきであった。これにより、怪我が腰特有の筋肉の反応遅延によるものなのか、より現実的なアスリートの反応時間/反射の鈍さによって怪我をしやすのか明らかにできたかもしれません。

 

まとめると

 

  • 腰の筋持久力と腰痛は関係がない
  • 同じく腰の筋力と腰痛も関係がない
  • 腰痛になると筋肉の動きのタイミングにズレが生じるが、そのズレと腰痛には関係がない
  • アスリートでは腰の筋肉のタイミングのズレが腰や膝の怪我のリスクにつながる可能性あり

こんな感じでしょうか

 

賛否両論あるかと思います

筋力が弱ると痛みが出る説は根強いです

個人的には「ほどほどの運動」は健康のためにメリットがでかいと思ってますが

極端な運動は痛みにつながると思ってます

同じく

極端な運動不足も痛みにつながると考えています

 

ただその場合の「運動不足」と「筋力の低下」は同時に起こりますがイコールではないのがポイントでしょうか

運動は筋肉だけじゃなくて脳が活性化されて

下行性疼痛抑制系がはたらくんじゃないのかな~とか思います

 

 

以前この「脳が活発に働いて痛みに強くなる」という話で

「痛みに"鋭い"方が良いのでは?」という考えをぶつけられたことがあります😅

 

 

この場合は痛みへの「過敏さ」の話で

ようは必要ないような、無視できるような

大したことのないダメージも痛みとして過剰に反応してしまう、ということです

 

 

過敏な状態は良くないです

足の小指をぶつけて

5分ぐらいのたうち回っても

怪我がなければそのうち歩けるようになります

 

 

それが2時間も3時間も痛みが引かないと

骨折でもしたのか?捻挫か?一応病院行くか?となりますよね

病院行っても異常なし。骨は問題なく、腫れてもいない、しかし痛みがずっと続いている

そういう過敏さだと考えてみて下さい

 

 

あとは筋肉の動きのタイミングの話ですね

アスリートの場合は関係あるみたいですね

スポーツと怪我は切っても切れない関係です

 

 

競技なので限界まで効率化して研ぎ澄まされた状態に仕上げるような状況では

普段問題にならないような筋肉の動きのズレが

怪我のリスクにつながる、ということでしょうか?

 

 

逆に言えば激しくスポーツしたりしない人にはあまり関係のない話かもしれませんね