個人的にはこの論文の内容が全て正しいとは思っていません
かといって
完全に間違っているとも思いません
現実問題として
接骨院やマッサージ、鍼灸院、(他には整体など)で施術前後の評価として
「見た目」の変化(=姿勢や構造、生体力学的な変化)をチェックするところがとても多いということ
健康のためには
医療者側もユーザー側も
考え方を変えていくパラダイムシフトの時代かもしれません
いうて
この論文も既に10年以上前のもの
前回は脊椎周辺の内容でした
今回は脊椎以外の部分にフォーカスした内容です
■脊椎以外の構造
- 脊柱以外の構造と腰痛の関連性を示す研究も存在せず、例えば骨盤の傾き/非対称性や側方仙骨基底角と腰痛との相関関係はない。(Dieck, 1985; Levangie, 1999a,b; Fann, 2002; Knutson, 2002)
- 腰痛の原因としての脚の長さの違いは、過去30年間にわたって議論されてきた。推定では、人口の約90%が平均5.2mmの脚長の不均等を持っているが、ほとんどの人にとって解剖学的な脚長の不均等は臨床的に有意ではないとされる。(Papaioannou et al., 1982; Grundy & Roberts, 1984; Dieck, 1985; Fann, 2002; Knutson, 2005, review)
- 腰痛を経験している人と無症状の対照群を比較したいくつかの早期の研究では相関関係が示唆されているが、脚長の不均等とLBPの間に相関がないという結果が得られる前向き研究がより関連性がある。(Giles & Taylor, 1981; Friberg, 1983, 1992; Hellsing, 1988a; Soukka et al., 1991; Nadler, 1998)
- 疾患や手術の結果として後天的に脚の長さが変化した患者を対象とした研究では、脚の長さの変化と手術後数年後の腰痛との関連はみられなかった。(Gibson et al., 1983; Edeen et al., 1995; Parvizi et al., 2003)
- 脚の長さの違いとLBPの関連性を支持する根拠の一つとして、踵の上昇が腰痛の軽減に成功したというものがあるが、これらの研究は対照群や偽の踵上げ(効果のないソフトフォームの踵上げなど)を含んでいなかった。(Giles & Taylor, 1981; Gofton, 1985; Helliwell, 1985; Friberg, 1983, 1992; Brady et al., 2003, review)
- 下肢およびハムストリングスの柔軟性と腸腰筋の緊張度の予測にも失敗する前向き研究がある。(Hellsing, 1988c; Nadler, 1998)
- 足の生体力学に関しては、オーソティック補正が腰痛の予防に効果がないことが強力な証拠となっている。(Sahar et al., 2007, syst. rev.)
- 驚くべきことに、肥満や肥満といった全身的な変化と腰痛との関連性は低い。(Leboeuf-Yde, 2000, syst. rev.)
- 最近の研究では、平均30ポンドの体重増加による累積的なまたは反復的な負荷がディスクに害を与えないことが示されている。重い男性では、より軽い双子兄弟と比較して、L1-L4のディスクの乾燥にわずかな遅延が見られた。(Videman, 2009b)
まずひとつ目から
昔からはり灸ガルボでは言ってきたことですが
いわゆる「骨盤の歪み」は腰痛と関係がない
ということ