「姿勢・構造・生体力学」は「痛み」と関係ない説 5 | はり灸ガルボのアメブロ

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歩けないほどのギックリ腰も歩けるように
加古川市 鍼灸院 トリガーポイント アクティベータ・カイロプラクティック

 

 

論文丸ごと翻訳するのも芸が無いので

元になったデータをAIに抽出してもらって

そこに自分の感想を載せていく形にしてみました

 

 

■脊椎(背骨)の湾曲、非対称性、動き

 

  • 青少年において、姿勢的な脊椎の非対称性や胸部後弯症、腰椎前弯症と将来の腰痛の関連性は見られなかった(Papaioannou et al., 1982; Dieck, 1985; Poussa, 2005)。
  • 妊娠中の腰椎前弯症や仙腸傾斜の明らかな増加も、腰痛との関連性は見られなかった(Franklin & Conner-Kerr, 1998)。
  • 妊娠中の腰痛の発症の強い予測因子は、体格指数、過去の関節過度可動性と無月経、低所得層、以前の腰痛、胎盤の後ろの位置、および胎児の体重(Orvieto et al., 1990; Mogren & Pohjanen, 2005)。
  • 成人においても、腰椎前弯症の程度や側弯症の存在は腰痛との関連性を示さなかった(Dieck, 1985; Norton, 2004; Haefeli et al., 2006; Christensen & Hartvigsen, 2008, syst. rev.)。
  • 腰椎の領域ごとの角度や可動域の違いも、将来の腰痛の発症との関連性を示さなかった(Hellsing, 1988b; Burton & Tillotson, 1989; Hambergvan Reenen, 2007, syst. rev.; Mitchell et al., 2008)。


ここで言われているのは

背骨が曲がってたり

左右で形が違ったり

動きが悪かったり動きすぎたり

骨盤の傾きがひどい、とか

こういうのは腰痛と関係無いですよ、というデータです

 

 

はり治療をしている経験から

 

ストレートネックとか骨盤の傾きとか姿勢を気にしている人ほど

痛みや症状が強いように思います

 

 

逆にガッツリストレートネックだけど首の痛みはない、という人や

骨盤の角度があからさまに傾いているけど気にしていない人は

症状もほとんどないことが多いです

 

 

痛いから気になる、気になるから痛い、という

悪循環かもしれません

 

 

 
 

短距離走で有名なウサインボルト選手は

脊椎側弯症でよく背中の痛みがあった、らしいです

あのレベルの選手なので
逆にちょっと曲がってるぐらいのほうが足速いんちゃうか、と思ってしまいます

 

 

背骨の曲がり具合も
単なる猫背を超えて

亀背になってるとか(ヒドイ猫背の状態で後ろに肋骨が飛び出た形になってくること)

そういう場合は医学的な矯正とかも必要かもしれません

 

 

もともと医学的な矯正が必要な人が、背骨にボルトを入れて固定して

しかし、腰痛が治らなかった、

その腰痛が少量の痛み止めの注射で(一時的だが)かなりマシになった、というのが

トリガーポイントという考えを有名にしたエピソードです

その患者さんがアメリカの大統領だったためとても有名になりました

 

 

 

ちなみにトリガーポイントの痛み止めの注射はもともと少量しか注入しませんが

痛み止めを注入するパターンと

痛み止め無しで注射針を刺すだけで比較した実験では

どちらも同じ程度の効果があった、という研究論文があります

そこから鍼灸治療にこの考えが輸入されてきた、らしいです