つわものどもの住居跡。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

葬儀だなんだで忙しくしている間に、親戚の結婚式があった。

(縁起悪い?とは思ったが、あちらはご祝儀と頭数を期待してのご招待でありますから、縁起だのなんだのはくだらん気の迷いであります笑)

 

↓葬儀だのなんだのの話

 

 

結婚式は広島であったため、その帰りに母と2人で誰もいなくなった実家に立ち寄り様子を見てくることにした。

(定期的に無人の家の庭の草を刈ってくれているご近所さまにも挨拶。ありがたや。)

 

ザ・廃墟!!

こっわ!!!

人が住まなくなると、あっという間にボロくなるんだなあ。

6〜7年くらい前までは父母が住んでいたというのに。

 

枯れ草や つわものどもが 夢の跡

などと恐怖にうち震えていたら、うちの最強母、

「ちょっと忘れものをとってくるわ」

と言い残し、草むらを掻き分け果敢に廃墟の中へ挑んでいくではないか。

(年明けにご近所さんが草刈りしてくれるそう・・ありがたや。ついでに家をなぎ倒してくれたらもっと嬉しいのですが笑)

 

もう、変なもん持ち出してこないでよ~・・><

と言いながら外で待っていた私。

 

高齢者一人をこんな廃墟に入らせるのは多少(笑)気がとがめたが、それ以上に絶対になんかいそうで、入りたくなかったんだもん!

だってあもちゃん、ホコリアレルギーだし!!!!!! ←!の数!!!!!!

 

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待てど暮らせど母が出て来ない。

 

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うーん。床が抜けてハマって出られないとか・・?

ものすご~く気が重いが、床にハマって母に死なれても困るので(死にそうにないが)

意を決して私も家の中に入ることにした。

 

玄関を恐る恐る開け、

 

「お母さん大丈夫~?・・・・・ん?」

 

目の前をでかいヤモリが猛スピードで駆け抜けていった。スタコラサッサ~。

 

「ギャーーーーーーー!!!!!!」

 

家の中を我が物顔で駆け回る野生の虫の姿に、すっかりシティガールと化したあもちゃん、思わず叫んじゃったよ。

 

「ちょっとなんなん?うるさいんじゃけど!近所に聞こえるが!!」

 

もうもうと舞うホコリの中から妖怪・・・じゃなくてうちの母が現れた。

やっぱり死んでなかった笑

 

結局お目当てのものは見当たらなかったらしく、その代わり正体不明の紙類を引き上げていた。

いや~ん、虫が湧いてそうで触りたくないんですけどー。

と距離を取っていましたらば、あとからきた妹が露骨に嫌な顔をしておりました。

(母と同居してるから実害が・・・・気持ちは分かるぞ笑)

 

ところでここは岡山、山奥のど田舎のわが実家、これだけギャーギャー大騒ぎをしておりましたら、そらご近所さんが聞きつけてきますわな。

 

田舎の人の趣味:ご近所の見張り

 

100歳近いおばあちゃんが

「あれまあ。あもちゃんじゃないの!」

とか言ってスタスタ近づいてきた。

 

会うのは20年以上ぶりなのによくわかるなあ・・足腰も丈夫、頭もしっかりしていてなにより。

とか言っていたら

 

「そりゃ覚えとるで。あんたはごう(五黄)の寅の女じゃ、よお覚えとるで。」

 

・・・さすが田舎、他人の家の娘の干支までよくご存じ。

末永くお元気で、とお伝えしつつお別れしました。

 

ちなみに昭和49年は正しくは五黄の寅ではないのだが、なぜか昭和49年生まれの女はごうの寅と呼ばれていたらしい。

詳しくはこちら

 

>何故だかは分からないけど、
>「昭和49年はごうの寅だから子供を生むのは避けた方がいい!」
>と世間的に言われていたのは本当のようです。

 

なぜだ~!

トラージョ(寅年の女)に対する謂れのない誹謗中傷はやめてくんろ~!

 

本日のサービスショット。

帰りの新幹線の中。

甥っ子ダッコマン、長旅に疲れ果てて私の膝の上でスヤスヤであった。

 

 

この時(2018年)も結婚式で長距離移動でした。スヤスヤピー。

それにしても5年も経つと、こんなに子供ってデカくなるのね。

そら私も年取るわけだ。