63グラム。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

本日、10万と48歳になりました!・・・って閣下か!

 

イェイ!

(前夜祭と称した汗かき夫との食事会で、オマール海老に祝われる笑)

 

それはさておき、ここ最近非常に気になることがあった。

伸ばし続けている髪の毛の扱いについてである。

 

コロナ禍以降、一度も美容院に行くことなくひたすら伸ばしていた・・というか勝手に伸び続けていた髪。

最後に髪の毛を切ったのは2020年の2月であった。

なぜそんなに鮮明に覚えているかと言いますれば、ピアノの発表会の直前に切ったから。

 

↓2020年のピアノ発表会の様子。

 

 

あれから2年半以上が経ち・・・

 

気づけばこんなに伸びていた!!!(とあるスタジオにて(2022年7月))

 

しかしまあ、なんつーか、野暮ったいのう。

(色々アレンジできればオサレになるのだろうが、ぶきっちょオリンピック金メダリストの私に何ができようか。)

とか思い始め、もう夏だし切っちゃおう。と思い立った。

と同時に思い出した。

 

 

「髪の毛の寄付」という行為を。

どうせ捨てるだけの髪なら寄付すればいいじゃないか!

 

わーい、いい考え〜。

この記事にも書いているが(偶然にもちょうど10年前の今頃の記事)、あもちゃん、毛量には自信はないが、髪質には自信あるんだ!!!

ツヤッツヤな上にサラッサラで、何より、パーマもカラーリングも20年ほど前に数度やって以降、一切していないほぼバージンヘアなんだから!

きっと喜ばれる〜。量は足りないが・・・汗

 

よーし、思い立ったが吉日。

と早速調べてみた。

 

すると髪の毛の寄付ってへアドネーションって言うんですってね。

それはともかく、調べていくうちにこのへアドネーションという行為に賛否両論があることを知った私。

まず1つの意見が・・

 

・髪の毛がないということにコンプレックスを感じてカツラを必要とする世間はどうなのか

 

うーん。

そういう考え方は非常に大事なことだが、それはそれとして、とりあえず髪の毛を必要としている人がいるならやっぱり寄付してもいいかな。

と思った私。

 

そして他の意見として・・・

 

・丁寧に伸ばしていない髪の毛を送り付けてもゴミになるだけ

 

えーーーーーー!!!!!

ゴミを送るようなものって、それって被災地に家庭の不用品を送ってかえって迷惑になる、みたいな感じ!?

ならやめとくけど・・><

 

考えても考えても答えは出ない。

 

答えは出ないまま、ある日まつ毛パーマなるものを受けてみた私。

その際にへアドネーションの話になり(一般的な話題として)、

 

私「昔は本当のバージンヘアじゃないとダメだったらしいだけど、今はいいみたい。なら別に人の毛じゃなくても、化繊のカツラでもいい気がするけどね〜」

店員「あ〜。でも、まつ毛と髪の毛は違うかもですが、美容専門学校時代は化繊のまつ毛で練習してたんですが、就職して人間のまつ毛を施術した時、どんなにいい化繊で作っても、人の毛とは全く違う!って思いましたよ。本当に全然違うんですよ。」

 

・・・へー。そうなんだ〜。

化繊のかつらを好む人はすでにそうしてるだろうけど、化繊とはまた手触りが違うであろう人の毛がいいって人もいるならやっぱり寄付してもいい気がする。

 

その後、汗かき夫や中野さん(いつものクラシックコンサートのチケット強奪相手笑)にも相談してみたが、いずれも

 

「人毛のカツラがあるなら、やっぱり材料は必要だろうし気軽に寄付したらいいのでは?」

 

と言って、私の背中を押してくれた。

 

よし!やっぱり寄付しよう!

と決意し、髪の毛の寄付先のサイトを見ると、なんと年齢を書く欄が!

(書かなくてもいいらしいが)

・・・もしかして、これって若ければ若いだけいいのでは!?

くわ〜10年前に寄付というものを知っていれば〜。

いや、子供の頃から知っていれば何度も寄付できたのに!!

と今更過去を悔やんでも仕方ない。

そんなことよりも、大変!!

今月下旬には1つ年を食ってしまうじゃないか。

1分1秒でも若い髪がいいなら、誕生日を迎える前に寄付しようではないか!

・・ええ、ええ、大して変わらんやろって言いたいんでしょ。でも10万47歳と10万48歳じゃ、きっと髪の毛を受け取った方の印象も違うじゃんか!・・多分。

 

てなわけで、2年半ぶりに美容師さんに連絡しますれば、ヘアドネージュの提携サロンでないにも関わらず寄付用に髪の毛を切ってから整えて欲しい、という私の無理なお願いを快諾してくれた。

しかし美容師さんはそんな無茶なお願いより、2年半も何もせずに伸ばし続けていた、という事実に驚愕(半分呆れていた笑)していたのであった。

 

そしてカット当日〜。

 

私「お久しぶりです〜」

美容師「お元気でしたかな笑?コロナでなかなかここまで来られないんだろうと思ってたんだけど、まさか何もしてないとはね〜。」

 

もう20年近くお付き合いのある美容師さん(しかも同い年)、2年半という長いぐうたら期間もちっとも気にしていないご様子でありました。ホッ。

 

美容師さん「ジップロックは持ってきた?」

私「持ってきたよー!」

美容師さん「じゃあ切るね。メジャーで測って・・・うん、ギリ40センチいけるけど、どれくらいを考えてる?」

私「やっぱり長ければ長いだけありがたいみたいだから、でも私もさすがに丸坊主は困るから、そんな感じで。」←どんな感じやねん笑

 

・・・と言いながらも、あまり短くされると似合うかどうか不安すぎる・・・と内心ビクビク。

 

美容師さん「わかったー!じゃ、ザックリバッサリ切っちゃうね!!!」

私「お、おう・・・」

 

耳もとでゴムが結ばれていき、そして容赦なくザクザクザクザク切られていく。

 

鏡を見ながら

 

ヒェーーーーー!めっちゃ短くなってますけどーーーーー!?

ヒェーーーーー!私、大丈夫かーーーーー!?

 

そしてサラッサラでツヤッツヤの毛束を美容師さんから渡された。

 

美容師「きっと喜ばれますよ♪」

私「だといいなあ。」

美容師「うん、絶対に喜ばれます♪」

私「・・そうだよね!!」

 

と落武者みたいな髪した私は鏡の中の美容師さんに微笑んだ。

 

美容師「じゃ、ここからはあもるさんに似合うように切っちゃうけどいいかな!?」

私「いいよー!よろしくね!」

 

といつものように(といっても2年半ぶりですが)完全にお任せ。

そして30分後。

スンバラシイ仕上がりになって、私は驚いた。

 

美容師「やっぱあもるさんはショートがよく似合う。」

私「もう、最初はどうなることかと心配だったんだけど(美容師:なんで笑!)、ステキじゃん〜。芸能人みたいだよね!うふふ」

美容師「あ、うん。」

 

自画自賛にも程がある。

そして帰宅後、すぐに髪の毛をきっちり梱包して準備完了。

 

私「頭が軽〜い。髪の毛切ったからさらに痩せちゃうかも!」

私「あ!そうだ!切った髪の重さ、測ってみよう。」←ロクでもないことしか考えない

 

西村賢太式ダイエット(納豆食べるだけ)中のあもちゃん、期待に巨乳をますます膨らませて髪の毛を測ってみた。

 

 

 

(髪の毛の写真は気持ち悪く感じる人もいると思うので、消しました。

 妹に髪の毛の束の写真を見せたら「なんか生々しい><」と言ってたし笑)

 

76グラム・・・しかもこれ、ジップロックの重さ込みなんだよな〜。

 

空のジップロックの重さが13グラム・・・ってことは〜。

 

私の髪の毛、たったの63グラム!

体重に全く影響してなかった。

 

そして翌日。

首が寒い・・と言いながら、きちんと梱包した髪を無事寄付してまいりました。

ゴミを送りつけてないことを祈りたい。

 

後日談。

髪の毛が超絶短くなったおかげで、シャンプー後のドライヤーが30秒で済むという驚愕の展開。

時短がすぎる笑

そしてロングヘア時代に地味に嫌だったのが、かばんを肩にかけるとカバンの取っ手と肩の間に髪の毛が挟まり取っ手を浮かせながら髪の毛を払う動作。

挟まると痛いし(数少ない貴重な髪の毛が抜けることもあるし)、いくら払ってもいつの間にか挟まってくるし、で嫌で嫌で仕方なかった。

これからはもうその必要がないと思うと、首の寒さなんていくらでも耐えられる。と思う。

 

そんなわけで63グラムだけ軽くなった48歳の始まりです。