繰り返すポリリズム。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

※ピアノ話についてのおさらい

20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに再び通っています。

(登場人物)

 カラリ先生=小学生から14年間教えてもらっていた先生

 モネ先生=私の現ピアノの先生

 

 

私は楽譜を前に大いに悩んでいた。

練習曲「チェルニー40番」の26番をモネ先生から新しく指定された私。

(モネ先生は番号順にはやらない。今やってる曲に役立つもの、とか、今までやっていたのと真逆のもの・・などで選ぶ。)

 

1小節に左手が6音弾く間に、右手は19音弾くのだ。

あもるおばちゃん、老眼の目をしばたたかせて音符の数を数えた。

(そしていきなり数え間違える。←消しゴムで消した赤鉛筆の跡がそれ笑)

 

つーか、割り切れないじゃんかー!

 

そういうリズムを「ポリリズム」と言うそうです。

(Perfumeの曲にもそんな曲がありましたな。)

 

思えばピアノ人生で初めて出会ったポリリズムは、中学生の頃に弾いたショパンの幻想即興曲であった(それ以前にもあったかもしれないが、記憶にあるのはこれ。)。

あれは確か左手が6つ弾く間に、右手は8つだった気がする。

 

私「これ、どうやって弾くんだろ」

と思った私にカラリ先生は

「右を左に合わせようとせず、独立したメロディとして弾きなさい。あと、勢い大事よ。」

と言った。

 

むずっっっっ!!!!

 

と思ったが元々リズム感は悪くないあもちゃん、いざやってみると案外難しくなかった。

 

※部分的にポリリズムが使われている曲は珍しくはなく、先日発表会で弾いたラフマニノフのヴォカリーズにもちょいちょいあった(左手4つに右手6つ、とか)。

 

 

しかし、である。

それからン十年後の今、私は楽譜を前に頭を抱えていた。

1曲丸ごとポリリズムとかありえない!!全然できない!!!

 

しかもえっちらおっちら無理やり両手を合わせて弾くうちに、恐ろしいことに気づいた。

 

私「あれ?途中で音符増えてない?音符の間が狭くなってる気がするんだけど・・・」

 

と念のため、数えてみますれば・・・・

 

 

今まで19音だったのが急に23音になってる!

しかもその次の小節では21音!!!!!

 

私「どないせ〜っちゅうねん・・・><

  あ、なんか注釈がある〜」

 

と巻頭ページの注釈をみますれば・・・・

 

 

私「え〜〜〜〜〜〜〜><

  なんやねん、これは・・・」

 

という話を、リアル友兼ブログ友のsaryaさんに会った際に、この表を見せながら愚痴った。

(その時の話はまた後日〜)

 

sarya「え〜!これすごくない・・・?計算機いるじゃん笑」

 

saryaさん、この表を見ただけでよくぞ理解してくれた。

そうなのだ、実際ワタクシ、楽譜を前に、計算機片手に書き込んでおりました笑

 

私「19÷6は3.16666だから大体このへんで・・・」

 

「割り切れないから左手に右手を割り振っても意味はない

 右と左は独立して弾く

 くり返していうが、右手の各パッセージをひと固まりとして把握して弾く」

等々注釈に書いてあったが、そらそうなんだろうけどある程度の目安は欲しいじゃないか。

ずっと19のままならいいよ。

それが突然23になったり21になるんだからさ!

 

とぶーたれながら計算機を叩いているうちに楽譜に昔の書き込みがあることを発見(カラリ先生は書き込みをほとんどしなかった)!

 

全く覚えてないが、私、大昔にこの曲をやったことがあるらしい(※大昔に使用した練習曲集を今も使っている)。

しかし、音符を数えた形跡はない笑

 

↓楽譜への書き込みについての話題はこちら・・・

 

昔の書き込み部分はピンクの矢印部分。

 

私「○と×・・若かりし頃の自分が何かの目印で書いたんだろうけどなんだろ?」

私「あーーーーーー!!わかった!!」

 

○は割り切れる

×は割り切れない

 

だ!!

 

私「・・・昔の私、この記号だけを目安に弾いてたのか。すげえな。」

 

とン十年前の自分に感心しながら、今日も今日とてギクシャクしながら弾くのであった。

小節頭でのんびり弾き始めて、小節末で帳尻合わせでジャカジャカ〜・・というみっともなさ笑

(もちろん逆パターンもある。早すぎた右手が左手が追いついて来るのを待つ笑)

 

ちょっとこれ、一生、弾ける気がしないんですけど〜〜〜〜

と頭を抱えていたのだが、慣れって怖い。

ようやく不自然にならずに弾けるようになってまいりました。やれやれホッッ。