その日から今へ。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

 

※ピアノ話についてのおさらい

20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに通っています。

(登場人物)

 モネ先生=私の現ピアノの先生

 ドS先生=20年の空白期間を経て通い始めたピアノ教室の最初の先生

     (その時音大院生だったため、卒業&就職で退職。モネ先生の前任者)

 

 

先月、無事ピアノの発表会を終えることができた。

これまでの記事はこちら↓

 

 

 

 

発表会終了後、家に戻るまでの会話・・・※母は孫育児からの逃亡で私の家にお泊まり。

 

汗「やっぱりグランドピアノってのはいい音なんだなあ。」

母「ほんまになあ。」

汗「今日の演奏がよく聞こえたのはピアノのせいもあるんじゃないの?」

私「ムキッ!どういうこと!!」

 

私「それはともかくあもちゃんにグランドピアノ買ってあげたいなあって思ってくれた?」

汗「それは全く思わない。だいたいどこ置くの。」←激狭マンション

母「笑」

私「それはおいおい考えてもらうとして~。」

汗「考えないよ。」

私「あのグランドピアノはあまりよくなかった。とにかく鳴らなくて、全体的に音が飛ばないっていうか。でも低音部の一部がやたら鳴って、弾きにくかった。」

汗&母「聞いてる方はそんなの全然わからなかったけどね〜。」

 

そして甥っ子御用達(笑)のいつもの焼肉店でお弁当を買って家に到着、3人で美味しく食べながらふと思いだした。

 

私「あ、動画撮れた?」

汗「撮れたよ。見る?」

私&母「見る見る〜」

 

♪♪♪〜

 

私「・・・・」

母「うっとり」←親バカ

 

私「なんか、おもてたんと違う・・・」

母「ええ?そう?すごく上手よ〜。「アイス食べたい」って子供の声が入ってるけど笑」

私「そうだけど、もっと上手に弾けてると思ってた・・」←自己評価はエベレスト。

私「詩人の心の後半のオクターブのとことか、もっと響かせてると思ってたんだけどな。

  調子に乗らずに、もっと丁寧に弾けばよかった・・汗」

私「まあでも動画だと音も悪くなるしね!生の演奏の方がよかったよね!?」

汗「音はわかんないけど、演奏はこんなもんだった。」

 

こんなもん、となーーーーーー!!!!

あとで体育館裏に光速で来い!!!!!

 

汗「ああ、でも会場の後ろのドアが全部開放されてて、受付の声も聞こえるし、音響はよくなかったな。」

私「そうだよね!!!うむうむ。」

 

と無理矢理自身を納得させたのであった。

 

そして夜。

元西日本最強母と川の字ならぬ二の字になって就寝。

 

母「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ(全方位愚痴砲、乱射中)」

私「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ(全方位愚痴砲、右から左へ受け流す〜)」

母「ぺちゃくちゃペ・・zzzz」

 

・・・その間、2秒。←嘘じゃないです。ほんとです。

そんなことってあるーーーー!?

すぐに寝付けない私としては、その体質が羨ましい・・

 

翌朝。

汗かき夫を母と2人で仕事に送り出したあと(私は仕事休んだ)、二度寝を大いに楽しんだ。

 

母「こんなにゆっくり寝たの、久しぶり〜。気持ちいい。」

 

七十代後半のおばあちゃん、孫育児に追われておちおち寝てもいられない。

ま、その方がボケずにすみますわな。

 

というわけで孫育児応援企画として、お気に入りのお店でパンケーキなんぞ食って、母はご満悦で帰っていきました。

がんばれ、おばあちゃん!

 

 

そして今へ。

 

先日、発表会後の初レッスンがあった。

 

モネ「あもるさん、発表会お疲れさまでした。」

私「先生こそ、お疲れさまでした。色々とありがとうございました。」

モネ「本当にいい演奏でした。あの2曲ってなかなか音源がないから、お手本の音源としてYouTubeにあげたいくらい。」

 

モネ先生のお持ちの褒め辞典には、一体何種類の褒め言葉が入っているのだろうか。

しかしモネ先生は褒め上手だからなあ・・と疑心暗鬼の私。

 

私「私もそう思ってたんですけど、なんか動画見るとそうでもなくて・・ウジウジ。」

モネ「いやいや、本番であれだけ弾けるのはなかなかないですよ。」

私「でもぉ〜。」←めんどくさいおばちゃん。

モネ「ううん。前日のレッスンではひどかったのに、本番であんないい演奏するなんて!」

 

え、ええー!?そんなにひどかったーーー!?

先生もあの日はそこまで言ってなかったじゃんかーーーー!!

ウジウジ言い続けてたら、思わぬ本音を引きだしてしまった。

 

モネ「ただピアノの状態がとにかく悪かったですよね。他の先生たちとも調律が甘い・・って文句言ってたんですよ。」

私「やっぱりそうですよね。モコモコしてすごく弾きにくいって思ってました。」

モネ「会場の天井もやたらと高いし、ドアと窓が全開だと音はどうしてもね・・苦笑」

私「動画見たら、蝉の声と鳥のさえずりが入っててそれはそれで風流でした笑」

モネ「ウフフ。ごめんなさいね〜笑」

 

私「それはともかく、先生に言われたことの7割くらいしか表現できなくて・・残念無念。」

 

え?7割も出来てました?とか言わないでよ・・とこわごわモネ先生を見る(笑)

 

モネ「ご自身で感じることや理想などもあると思いますから、それにお応えできるように私も精進しますね!!」

 

えー。

それはそれで本当にありがたいんだけどー。

そこはもっと発表会の演奏を褒めてほしい・・・←褒めたら褒めたで疑うくせに笑

 

やっぱり私は母なんかより(コラッ)、というか誰よりも先生から認めて欲しかったんだな。

 

よーし、まずは8割目指してがんばるぞ!!!

いきなり10割はムリなんで。

 

発表会後の初レッスンでは、急遽割り込んで来た発表会によって途中やめになっていた「ソルヴェイグの歌」の仕上げに取りかかり、あと1〜2回で終わるという目処が立った。

(最初、この曲の何がいいのかさっぱりわからず弾いていたが笑、ある時突然その魅力とこの曲独特の難しさがわかり、急におもしろく感じた途端、曲がまとまってきた。気持ちって大事。)

 

 

モネ「次のレッスン曲について考えて来たんですが・・」

 

と候補曲リストを見せてくれた。

これがすごいメンツでさ・・・正直私、面食らった。

 

 

すごく頑張る曲

・シューマン ソナタ第2番全楽章

・ラヴェル ソナチネ全楽章

・フォーレ バルカローレ第2番

・ショパン エチュードop10、op25(合計24曲)からいくつか

・ショパン バラード第1番

 

普通に頑張る曲

・リスト 献呈、愛の夢第3番

・シューマン 森の情景

・ラヴェル 古風なメヌエット&亡き王女のためのパヴァーヌ

・ショパン バラード第2番、第3番

 

 

私「・・・・・。」

モネ「どうでしょう。」

 

私「シューマンのソナタってめっちゃ難しくないですか!?どんな曲か忘れたけど・・」

モネ「そんなことないですよ。1番と3番は鬼むずかしいんですけど、2番だったらあもるさんなら大丈夫です。」

 

果してそうだろうか・・・

 

いやいや、いきなり冒頭の左手で挫折しそうなんですけど!!!!

 

私「ちなみにシューマンソナタは全楽章(4楽章もある)ってことですよね・・」

モネ「そうですよ〜」

 

そうですよ〜ってあんた軽く言うけどねえ・・><

そうだ、基本的にモネ先生は(ドS先生も)ソナタは全楽章弾かせる主義であった。

 

私「ショパンのエチュードってそれこそ鬼むずかしいじゃないんですか!?」

モネ「そんなことないですよ。え?1曲くらい弾いたことありますよね?」

私「ないです。全然ないです。」

モネ「・・・」←どういうピアノ遍歴をたどってきたの・・?という目で私を見る。

 

モネ「木枯らしはちょっと難しいとは思いますが、それ以外はそうでもないです。たとえば、のだめで有名になったop10-4とか、その他黒鍵なども難しいは難しいですけど頑張ればイケます。それにエオリアンハープなんかは全く問題ないですし。」

私「へー・・・」

 

ショパンに(も)疎いあもちゃん、モネ先生が後半から何言ってんのかわかんなくなってきた。

 

のだめで有名になったop10-4

 

黒鍵(op10-5)

 

どっちも頑張ってもイケるとは全く思えないんですけど。

黒鍵ならかろうじていけるか・・?レベル。

 

ちなみに妹うーちゃんに「エチュードを弾くとしたら何がいいと思う?」と聞くと

 

妹「革命!革命!絶対革命〜!!!!」

 

そう、「革命」といったら小泉今日子の『少女に何が起ったか』のアレですよ、アレ。

 

 

 

あの時代の少女たちは、ショパンの革命とベートーヴェンの熱情を弾きたがったもんです笑

けど、あの時代の少女だった私はあの頃から「革命(op10-12)」が好きじゃなかった。

 

私「というわけで却下。」

妹「えーーーーーー。」

 

 

その後も候補曲リストを見つめる私。

 

私「ラヴェルのソナチネもやっぱり全楽章ですよね。」

モネ「そうですよ〜。発表会じゃないですしね!」

 

甦るハイドンの悪夢・・つらかった・・

参考記事↓

 

モネ「ハイドン全楽章通しでひいたんですから、自信もって!!」

 

一言も口にしてないのに、なぜ私が悪夢を思いだしたのがわかるのか。

 

 

ラヴェルのソナチネは以前も発表会曲の候補にもあがったことがあり、その時はピンとこなくて、結局ラフマニノフの前奏曲を選んだのだが・・・

 

務川さんの演奏を聞いて、

「あ、この曲こんなにステキなんだ!いつか弾いてみたい!」

と初めて思った。

 

モネ「あもるさんは難しさを気にしてるんだと思いますが、←(そりゃそうでしょ笑!)

難易度だけで言えばあもるさんは全部弾けますよ。弾けない曲はリストアップしません。

なので難易度の問題より根気の度合いとか忍耐とかそっちの方を気にしてください。どれだけ根気強く譜読みと指の練習に取り組めるか、ですね。すごく頑張る曲の方を選ぶ場合は今まで以上に練習しないと。」

 

私「自分の忍耐と根性と相談ってことですね。」

モネ「そういうことです。あと向き合える時間ですね。ゆっくり考えてください。」

私「はーい。」

 

 

新しい曲を決める時間は本当にワクワクするし、楽しい。

しかし自分の実力を冷静に考えてみると、弾きたい曲と弾ける曲が違う気がする。

モネ先生、私のことあんまりわかってないんじゃないかなあ。

 

とか思いながら、帰宅後候補曲全曲を聞いてみた私。

そして結果、疲れるだけで全く結論(と勇気)出ず・・ヘトヘト。

 

しかしモネ先生、いいとこついてくるなあ。

シューマンの「森の情景」とか、今回改めて聞き直してこんなにかわいくてステキな曲だと認識してなかったよ。

 

シューマンのピアノ曲集はだいぶ弾いてきたが、森の情景は弾いたことないし。

いつか弾きたいなあ。全曲通すと20分以上あるけど・・汗

 

自分の技量無視して選ぶなら

 

・シューマン ソナタ第2番全楽章

・ラヴェル ソナチネ全楽章

・フォーレ バルカローレ第2番

・ショパン エチュードop10、op25(合計24曲)からいくつか

・シューマン 森の情景

・ラヴェル 古風なメヌエット&亡き王女のためのパヴァーヌ

・ショパン バラード第2番

 

かな・・って、ほとんどやないか笑

 

ショパンのバラード第1番は学生時代に(ほぼ遊びだけど)弾いたことあるから除外、そしてリストの「愛の夢第3番」は有名過ぎてお腹いっぱいだからいいや(リストがそんなに好きじゃないってのもある)。

 

曲はともかくとして、高校時代の私はシューマンをわりと得意としていて、あれから30年以上経った今の私がシューマンを弾いたらどう変化しているのか、モネ先生は私にどうシューマンを教えてくれるのか、すごく興味があった。

そして印象派に強いというイメージのモネ先生にラヴェルも教えてもらいたい。

なので今回選ぶかどうかはともかくとして、

ラヴェルのソナチネ全楽章と古風なメヌエット、シューマンのソナタ2番と森の情景

はレッスンの予約をしておきたいな。

(ラヴェルの古風なメヌエットは一度弾いたことがあるが学び直したい。)

 

ショパンのエチュードもバラード2番も予約しておきたいし、フォーレもいつか・・。

はああああああ。人生が全然足りない!!

ついでに決断力も足りない!!

あと10年早くピアノを再開してればなあ。

ああ、でもそしたらモネ先生とは出会ってないか。一期一会って素晴らしい・・

とか言ってる場合じゃない。

 

むむーん。としばし考える。

この新コロの状況だと次の発表会はおそらく1年以上ないだろう。

(・・とか言って、今回みたいに急にあったりして笑)

 

だとしたら、じっくり大曲に挑めるのは今だけかもしれない。

 

「大曲から弾くのもありですよ。大曲は作曲家の特徴が色濃く出るので、ここでじっくり取り組めば、別の曲を弾くときに役に立ちますから。」

とモネ先生も言っていたしね。

 

というわけで、迷いは続く。

 

え!?

結論出てないの!?

って思ったでしょ。

 

・・そうなんです、まだ出てないんです〜。

 

とはいえおそらく、

シューマンのソナタ第2番←ドMあもる、再び全楽章チャレンジの地獄を見るか?

ショパンのエチュードから数曲

のどちらかにするとは思うんだけど・・

(エチュードはop10-4、黒鍵、op10-6、エオリアンハープ、op25-5、大洋などから・・)

ここまで言って全然違う曲を選んだら、それはそれで腰が引けたんだな、と思ってくんさい。

 

しかし一番指が動いたであろう高校時代をショパンのエチュードを1曲も弾かずに過ごした私が、まさか30年経ってレッスン曲の候補として挙げられるなんて、あの時の私には想像もつかなかったことだろう。今の私も驚いている。

30年前の自分をもしかしたら今年、超えられるかもしれない。

 ↑演奏技術について。表現力は去年あたりで超えてる自信がある。

 

これは私がすごい、というより、単純に先生の指導力がすごいのだ。

モネ先生、私が弾きにくい箇所も場合によってはその場で弾けるようにしてくれる魔法をお持ちなの。

私の後ろのコマでモネ先生に習っているピアノマンも、着実の成長しているし。

(以前は私が後ろのコマだったので毎回ピアノマンのレッスンを立ち聞きしていたのだが、最近諸事情により時間が入れ替わったので、聞けてないんだけどさ)

 

しかしどちらを選んでも道は長い。

仕事なんかしてる場合じゃないんじゃないの?←コラッ笑

 

やっぱり人生が全然足りない!!!!!

 

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