※ピアノ話についてのおさらい
20年という長い空白期間を経て、2018年1月からピアノレッスンに通っています。
(登場人物)
モネ先生=私の現ピアノの先生
『ドMあもるの全楽章チャレンジ。』でもお伝えしたようにハイドンの「ピアノソナタ No.62, Hob.XVI/52」を全楽章通してレッスンを受けております。
艱難辛苦の末、とうとう全楽章が仕上がり、全楽章を一気に先生に見て貰う日がやってきた。
約15分間弾き続けるってなかなかない。
糖分たっぷりとり、体力つけてレッスンに向かいました。←言い訳。
いや~ここまで来るまでの長い道のり、正直つらかった。
楽章ごとのレッスンでいいですよって先生が言ってくれたのに、またとないこの機会(趣味?のレッスンで全楽章通しとかあまり聞かない)、あえてモネ先生に一度でいいから全楽章レッスンをしてもらいたいと望んだのは私の方であった。
なのにツラシ・・・後悔先にたたず。
来週のレッスンで全楽章通して演奏してください。
とモネ先生に言われ、1週間真剣に全楽章通してみて改めてわかったことがある。
よくピアニスト(だけじゃなくソリストやオケも)が各楽章ごとにちょっと休憩して次の楽章にうつるじゃないですか。
あれって長く休憩とる人もいれば、さっさと次にいく人などそれぞれだが、休憩は絶対いる。
ということがよくわかった。
休憩しないと体力がもたない、などの物理的な理由も多少はあるが、
一番の理由は休憩しないと心の準備(きりかえ)が整わないのだ。
そこらへんがよくわかっておらず、最初何も考えずに第1楽章から第2楽章へ・・とうつって弾いたら、テンポ感といい音の出し方といい、ずっこけるかと思った笑
もういっそ、楽章変えずにページを続けて描いてくれればいいのに(笑)
新しい入り口が3回来るって精神的によくないわあ。いちいち心と呼吸を整えないと・・
てな感じで、1週間全楽章、いかに集中して心を整えるかに気を配りながら練習した。
なので皆さんもぜひ、楽章ごとに長く休憩とるソリストに
さっさと弾けや!
なんて思わず(そんな人いないだろうけど笑)、温かく見守ってほしい。
ああ、今、次の楽章のために心を整えているのね
ってさ。
ひぇ〜。56も習慣があったらそれやるだけで1日が終わりそう・・
(読んだことないがタイトルがピッタリや。)
そして当日。
練習曲2冊を見てもらい、いよいよハイドンソナタの演奏の時がやってきた。
モネ「私はピーチクパーチク口を挟まないので、自分のタイミングで演奏してくださいね。」
私「はっ。はい・・では聞いてください。」←変なの。
き・・・緊張するわ・・・
発表会のほうが緊張しないってどういうこと?
ジャーン!!!ピロピロピロ〜♪
そして15分の緊張の時間が過ぎ、演奏終了。
私「・・・(うん、可もなく不可もない演奏だった笑)」
先生「パチパチパチ。1週間でよくここまでまとめられましたね。頑張りましたね。」
私「頑張りはしたんですが〜。」
モネ「まああえていうなら、1楽章ですかね。なんか色々惜しかった。」
私「ですね。」←後半追い上げる、カール・ルイスタイプなもんで。喩えが昭和。
モネ「・・・どうします?私はこれでいいと思うんですが。もう1週やるならものすごくゆっくり練習していく方法をオススメしますけど。めっちゃ時間かかりますが・・・」
今日の演奏は可もなく不可もない演奏だった。
もう1週やったほうが多分悔いが残らないと思う。
でも・・・
私「来週、今日よりうまく弾けるとは思えないっ(泣)」←突然限界がきたおばちゃん笑
モネ「いやいや、全然弾けてるからいいんですよ。ただあもるさんが満足してなさそうだから言っただけで。第1楽章はあもるさんはもっといつも上手だよなあってくらいで。1楽章だけもう1度弾いときましょうか。」
私「そうします笑」←全楽章とおしレッスンの意味って・・笑
じゃじゃ〜ん♪
モネ「いい演奏でしたね笑」
私「なんか力が抜けてよく弾けました笑」
というわけで、終わりが無茶苦茶だったがなんとか無事ハイドンが終わった。
おつかれ、私!!!
ここまでよく頑張った!!
頑張った期間は長かったが、想定していたより早く終えられたのはよかった。忍耐的に(笑)
1年以上かかるかなあと思っていたが、終わってみれば約7ヶ月半。
(勝因は第2楽章であろう。譜読み含めて3週間で仕上がった。)
全3曲をこのペースで仕上げただなんて、私ったらすご〜い。←自画自賛。
でもしばらくはソナタは見たくないっ。
モネ「次の曲ですが、あもるさんは何かやりたい曲とかありますか?」
私「うーん。特に何もないな。先生におまかせします。」
他のピアノを再開した大人ブロガーさんたちのブログとか読んでても、あの曲をやりたい、という明確な目的があってすごいと思う一方、私には一切これがない。
昔から先生から与えられてきた、という経緯もあるのかなあ。
あとは私が選ぶ曲なんてたかが知れてるし、私より多くのピアノ曲を知ってる先生に選んでもらいたい、というのがあると思う。
モネ「ちょっと考えてきたんですけど、あもるさんがやりたいって言えばたいていの曲は弾けるので選ぶのも大変なんですが。」
モネ先生ったらお上手だわあ・・・
はっ。もしかして慰めてくれてるのかしら!!!←被害妄想(笑)
モネ「大変な曲の後なので、箸休め的な意味で小品なんかどうかなって思ってて。
グリーグって知ってますか?お好きですか?」
グリーグ!!!
なんつー、タイミング!!
『佐渡裕/反田恭平 with ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成』
反田さんの演奏したアンコール曲「トロールハウゲンの婚礼の日」を聞いて、一度弾いてみたいなあって思ってたんじゃ〜。
とはいえ「トロールハウゲンの婚礼の日」はとてもじゃないが箸休めとも思えないから、別の曲であろう。
と思いながら・・
私「グリーグ、弾いたことないしあまり聞き慣れないけど嫌いじゃないです。北欧の人の曲って独特の美しさがありますよね。」
モネ「そう!そうなんです。あもるさんの繊細で艶っぽい音に合うと思うんです。」
艶っぽい・・・
モネ先生って褒め上手だなあ。
はっ。もしかして慰めてくれてるのかしら!!!←本日二度目の被害妄想。
しかしドビュッシーといい、ラフマニノフといい、今回のグリーグといい・・
モネ先生が「あもるさんの音に合う」っていって勧めてくる作曲家のタイプってなんか似てる。
私ってこういう系統の曲に合う音を出してるのかあ。
うーん、自分で自分の音がわからない(><)
(ブラームスやハイドンの時はそんなこと言われなかったもんな。私の音はドイツ系向きではないらしい。)
モネ「グリーグで2つ候補を考えてて。
「自作の歌曲による12のピアノ曲集」から数曲か、
「ペールギュント第1組曲集」から数曲、どっちがいいかなって。」
私「ペールギュントって「朝」ですよね。←それしか知らん笑
小学校の時になんか授業で聞いたような・・。あまりピンとこなかった・・。」
モネ「でもピアノだと雰囲気違っていい曲ですよ。」
私「へー。」
どっちも知らないからどっちがいいのか選べない。
というか正直、どっちでも・・・。
私「先生は私がどっちが弾いたほうがいいと思いますか?」←私の常套手段。
モネ「どっちもいいと思いますが、あもるさんの弾く「自作の歌曲」が聞きたいな。」
私「じゃ、それにします。」
モネ「うふふ。いいですか〜^–^?」←かわいい♪
モネ「じゃあまず第3曲目の「きみをアイス」をやりながら、おいおい1~2曲を選びましょう。楽譜は全音のでいいですよ。」
私(きみをアイス・・アイス・・あ!「君を愛す」か笑!)←疲労で頭が回ってない。
というわけで、次はグリーグから数曲することになった。
楽しみだね!
さすが全音の楽譜、安っ!
→参考記事『ピアノレッスン、お金の話。その2。』
どの動画見てもなんかやっぱりピンとこない(コラッ)・・この先、不安だわ・・
(いくつか見た中でこちらの菅さんの演奏はよかった)
だいたいこれのどこが箸休めなのか!とプンプンしながら譜読みを始めた私。
あれ?音数は多い(&和音が今までにない指の開き方)が、案外弾ける。
しかも聞いたときはピンと来なかったけど、弾いてみたら案外いい曲かも。
譜読み開始1日目でなんとな〜く弾けるようになりました。こわっっ。
3年前のピアノレッスン再開時は子供向けのハ長調の曲ですら初見で弾けなかったのに・・。
ちりも積もればなんとやら。
そしておいおい選んでいくことになる1〜2曲についてだが・・
自作の歌曲による12のピアノ曲集から前半6曲
※6分41秒〜 「君を愛す(Jeg elsker dig {I love thee}))」
自作の歌曲による12のピアノ曲集(後半6曲)
今んとこ後半6曲の方から「詩人の心」か「愛」がいいなと勝手に思っております。
※7分08秒〜 「詩人の心」Du fatter ej bølgernes evige gang {The Poet's Heart}
※13分31秒〜 「愛」Kjærlighed {Love}
我が家のご意見番、汗かき夫(クラシック音痴のご意見番笑)に相談してみると
「あもちゃん、そんな感じの曲ばっか弾いてるじゃん(「詩人の心」)。いかにもって感じだから、せっかくなら「愛」がいいんじゃないの。「君を愛す」と「愛」つながりで。」
と仰せであった。
確かにブログのHNもあもる(※スペイン語で「愛」)だし、愛つながりでいいかもね、
でも「詩人の心」の方がわかりやすくて、うたいやすそうでいいんだけどな。
そのあたりはモネ先生とおいおい決めていくことにしよう。
全然違う曲になったりして。
ま、それはそれでご愛嬌。
元の曲が「歌曲」だからどの曲にも歌詞が掲載されている。
「君を愛す」
アンデルセン 詩/檜山哲彦 訳詩
君よ、わが思い、わがすべて!
わが心だいいちの歓び!
なによりも君を愛す
とこしえに君を愛す!
思うはただ君ばかり
君の幸(さち)こそ心のねがい
運命(さだめ)を神が変えようと
とこしえに君を愛す!
熱い!熱すぎる!アイスが溶けちゃう!
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