橋の下のあもる。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

ある暑い日、母は言った。

 

「こう暑いと、ビアガーデンなんかに行きてぇなあ。」

 

そんなわけで私は母を伴い、再び彼の地に降り立った。

 →再び?という方はこちら・・・『誕生日と遠雷。

 

この雷鳴轟く日のsaryaとの会話。

私「また来週、お母さんとここに来るんだ〜」

sa「あ、そうなんだ。お父さんは来ないの?」

私「お父さんは呼んでない笑」

sa「なんで笑?あ、暴れるから?」←過去、父の酒の失敗を数えればキリがない。

私「アハハ!酒乱の父の話をよくご存知で!・・しかし酒を断った今、それは理由ではない。かくかくしかじか・・」

 

かくかくじかじかを簡単に言うと、女の井戸端会議に男は要らんというわけ。

(ちなみに会議での私の役目は、母の得意技「全方位愚痴」をひたすら聞く、です。)

 

この日は前回とうってかわって、ピーカン!

やはり前回は超強力な雨女がいたんじゃ・・・(¬д¬。)?

 

はい、それではかんぱーい!!!

今日も前回飲んで気に入った「ウィートキングウィット」で乾杯です!

 

 

母「あら、このビール飲みやすくて美味しいなあ。」

私「でしょ!?この間友達とここに来て、二人でおいしいね〜って言ってたビールなんだ。」

 

全方位愚痴を聞いている私に同情しながら近寄ってくるハト。

 

井戸端会議は3時間以上におよび、すっかりあたりは真っ暗に。

 

この後、近くの喫茶店に移動し、珈琲を飲みながらさらに1時間全方位愚痴砲をぶっ放していた母。元気やのう。

 

そこで私が例の雑誌を見せながら

 →参考記事『本好きな人の、自慢の本棚とMY BEST BOOK(Tokyo graffti)

 

私「でね、みんなが(=妹、後輩ともとも、saryaの3人のみ!)もっといい写真なかったんか、って言うんだよ〜(照)」

母「・・・どれどれ・・・うーん、でもあんた、こんなもんじゃね?」

 

辛辣ぅぅぅぅ!!!!

 

母「それよりこの『あもる43』ってなに?」

 

AKB48的な感じで言わないで笑

 

ハンドルネームという存在がわからないであろう母のために、それはニックネームだ、とお伝えし、永遠の20歳の私、悪魔界では10万43歳であることを再認識してもらいました。

 

そろそろ帰ろうか、と夜が更けた街を二人で歩きながら

 

母「は〜夜を徘徊するってええなあ。楽しいわ〜。」

 

・・不良娘ならぬ不良婆??が心底楽しそうにしておりました。


 

その後、母は私の家に泊まることになり、リビングで川の字ならぬ二の字になって寝た。

 

母「従姉ちゃんがお母さんの実家(←現在私の従姉が住んでいる)を片付けたら、お母さんの若い時の写真が出てきたから、って保存状態のいい写真を送ってきてくれたんよ。」

私「へーそうなんだ。」

母「改めて見たんだけど、若い時のお母さん、やっぱり美人じゃったわあ。」

私「・・・・・」

母「あ!今日、持ってくればよかった。汗かき夫くんにも見てもらいたかったわあ。なんて言ってくれるかしらん。」

私「そんな風に持ってこられたら「おきれいですね」としか言いようがないじゃん!!」

 

答えが一択しか許されない究極の問題!!!!!

 →うちの身内に一択しか許さない人物がもう一人おりました。隔世遺伝?

 『私が2人の伯母さんになっても。その47。〜E7でGO!後編〜

 

 

私、こんな図々しい婆さんと血がつながってる気がしないわあ。

きっと橋の下で拾われたに違いない。

 

しかしそんなこんなで延々とくだらない話をし続け、気付けば明け方3時を過ぎていた。

飲んで遊んで話し込んで・・つくづく元気な婆さんや。

橋の下で拾われた私ではあるが、宵っ張り遺伝子だけはこの母から受け継いだことは認めたいと思う。