江戸は降っているか。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

3月21日の祝日は朝から東京は大雨で、気づけば大雪に変わっていた。

 

私「なんでこんな日に出かけなければならぬのか・・・」

 

それはひとえに3月21日がちょっとした記念日だからであろう。

 

 

記念日を記念して(?)アメニモマケズ、ユキニモマケズ・・・

三谷幸喜の演劇をわざわざ新橋演舞場まで見てまいりました。

 

「この舞台はとにかくお客様に笑っていただく、それ以外のものは何もありません。(略)見終わって『あんな勝海舟なんていないよね。』みたいなことを言いながら劇場を出て、駅に着いた頃にはもう話題にも上らなくて、まあ楽しかった昂揚感だけはほんのり残ってる・・くらいがちょうどいい、それ以上のことは芝居に求めたくないんです。僕自身がそういうお芝居が見たいんだけど、なかなかない。やっぱり難しいんだと思います。これは面白いな!と思って観ていると、最後はいい話しになっちゃって「泣かせに入ってるな」と思うとホントに寂しいし。『笑いは高尚なもの』みたいな感じで始まって、『笑わせるだけでは終わらせないぞ』といった作家の決意表明みたいなものが漂ってくると、もう耐えられないんですよね。でもわかるんですよ、そのほうが書きやすいから。僕も普段から、そうなりがちな自分の未熟さを感じ、なるべくそうならないよう心がけているんです。(略)」

 

幕間に読んだプログラムに掲載されている三谷幸喜の記事が印象深かった。

私が脚本家および演出家で三谷幸喜にこんなこと言われたら、恥ずかしくて舌噛みきって死んじゃいそう(笑)

三谷幸喜は人間としては5流・・いや6流だが、脚本家/演出家としては超一流だから・・・

 

芝居の詳細は後日記事をアップします〜。た・・多分。

 

しかし見終わった後の私と汗かき夫との会話は、あんな勝海舟なんていないよね、ではなく・・

 

『おもしろかったね〜』

『飯尾(※)がすごかった。』

『飯尾の普段感がすごい。』

『飯尾の「うん、父親譲り」がサイコーだった!』

 

大雪が小雨に変わった寒空の下、飯尾絶賛の嵐であった(笑)

 

※ずんの飯尾和樹。

 

 

ところでこちらの舞台、数日前ちょっとしたニュースになっていた。

 

松岡茉優ダウンで三谷幸喜氏が代役「まさか自分が」』(日刊スポーツ)

 

「女優松岡茉優(23)が19日、東京・新橋演舞場で上演中の舞台「江戸は燃えているか」の昼公演中に体調不良となり、夜公演の出演を見合わせた。

 夜公演は、同舞台の作・演出を手掛けた三谷幸喜氏(56)が代役を務めた。(略)」

 

脚本/演出の三谷幸喜がまさかの代役〜。

私が観に行った21日は松岡茉優ちゃんは元気に復帰して、舞台上で頑張ってました!ホッ。

三谷幸喜の代役も観たい気もしたが、そもそも松岡茉優ちゃん目当てでこの舞台のチケットをとったので、茉優ちゃんのご尊顔を拝することができてよかったです。

千秋楽まであとわずか、がんばれ。