除菌前夜祭。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

汗かき夫がハマっているホテル巡り。
いや、少々語弊が。
ハマっているというほどでもない。数ヶ月に1度、ホテルに泊まるだけのホテル巡り。

今年初の宿泊先に選ばれたのは、なななななんと!!!

いんぺりあーる

である。

私「ええ!?帝国ホテル!?だ・・大丈夫・・?」
汗「さすがにスイートとかは高いから普通の部屋なんだけどね。」
私「いやいやいやいや、普通の部屋でもお高いんでしょう?」

ま、支払いは汗かき夫担当なので、私はただついていくだけの簡単なお仕事です。

そして当日。
せっかく都心に来たので ←田舎者の台詞。
官公庁巡りをしようよー!
という私の提案で、霞ヶ関一帯を闊歩してからチェックインすることに。

私の趣味の一つ、それは官公庁巡り。
ただ歩いて建物を眺め、思いの丈を述べるだけの安上がりの趣味。

私「ここは裁判所~。懐かしいね~。
    →お世話になったわけではない。10年弁護士秘書として勤務。
  平日はここに妙ちきりんな団体が大量に湧いててね~、かくかくしかじか。」
私「警視庁~。ここは一度来たことがあって・・→お世話になったわけではない。仕事で。
  廊下とかチョー暗いの。節電が徹底してて気の毒な感じだった・・・」
私「あれは法務省。数回来たことあるよ。東京駅っぽいよね~。」
私「えーっとここは・・どこだっけ。」

警察「こんにちは!!!」
私 「え!?あ、こんにちは~!!」

急に門前で警備をしていた警察官に挨拶をされた私。

私「町ゆく人全員にああやって挨拶してるのかしら?」
汗「あもちゃんがじーっと見つめてるからじゃないの?悪い癖だよ。めっ。」
私「見てないよ!!!」

後で調べたところ、挨拶をしてくれたのは総務省前の警察官でした。
きっと声をかけたくなるような(いろんな意味で!!)姿だったからに違いない。

その後も広い広い通りを歩きながら、徳川家康の町づくりなどについて熱く語りまくり、
ようやく帝国ホテルに到着した。



どどーん!!!
ああ、まぶしい!!!
田舎者のあもちゃん、圧倒されまくり。

汗かき夫がチェックインをしている間、
おのぼりさんよろしくウロウロとロビーを徘徊する私。

汗「終わったよー。普通の部屋を予約してたんだけど、グレードアップしてくれるって。」
私「え!?お金、無料ででしょうね!?」→カネ、カネ、うるさいカネタロウ。
汗「らしいけど・・」

案内された部屋はグレードアップしすぎの部屋。
そして着物を来た女性が、しずしずとお茶を持ってきてくれた。
こんなの初めて・・・。

私「ほんとに無料でグレードアップしてくれてるんでしょうね。ヒソヒソ。」
汗「た・・たぶん・・ヒソヒソ。」




「いんぺりある」のロゴ入りミネラルウォーター。



「いんぺりある」のロゴ入りカップ。

私「ここにもレオちゃんがいるー(はぁと)」



「いんぺりある」のインスタント珈琲。
これでもか、といわんばかりに部屋にあふれる「いんぺりある」。



私「あ、インスタントだけどおいしい!!」

いんぺりあるのロゴ入りインスタント珈琲、意外とイケた!!
すぐに雰囲気に飲まれる田舎者あもちゃん、おいしくいただきました。

そして夕飯まで数時間あったため、おのおの好き勝手に時間を過ごす。

汗かき夫はグースカピースカ寝ており、その間、私は読書に勤しんだ。
集中した時間を過ごせて幸せ~。

それにしても谷崎潤一郎と岸本佐知子の立て続け読書、
変態×変態のなかなか乙な組み合わせであった。

◇◆



銀座の小さなフレンチレストランで最後の晩餐。
酒をあびるほど飲んでおく。
そう、わたくしとある理由により、しばらく酒が飲めなくなるのだ。
その理由は後記にて。

酔った勢いで、谷崎潤一郎について熱く語り続けるあもちゃん。
ピロピロピロピロピロピロ~~~~~。

ずっと聴かされていた汗かき夫は地獄のような時間であったろう。
申し訳ないす~。



せっかくの帝国ホテルお泊まりだから、と
元同僚Kからもらったピカちゃんタオルを連れてきたの。
やっぱりかわええ~。



食後の珈琲はホテルのラウンジで。



デザートは別腹。
満腹でもなぜかケーキは入る余地がある。人体の神秘。

そしてここにもいんぺりあるの文字が。
どこもかしこもいんぺりあーる。

◇◆

あさ~。



オムレツもぐもぐ。



この日の朝より薬物漬けの日々が始まった。
こちら、ラベキュアパック400という薬。

実は先日の人間ドックでピロリ菌が見つかっちゃった私。
幼少時代、岡山のど田舎で井戸水飲んで育ったんだもの、
そりゃピロリ菌の一つや二つ、感染する。

1週間こんなでっかい薬を飲み続けなければならないこの苦行。
しかもアルコールはダメって死ぬ。
しかも薬を飲んだからって除菌に成功するとは限らないらしい。
 →この場合、またトライしなければならない。


そんな苦行を前に、前夜は最後の晩餐として大酒をかっ食らったのであった。
前日にそんなことしていいのかどうかは不明。




除菌をがんばる私のために、→ただの言い訳。
帝国ホテルクッキーをお土産に買って帰りましたとさ。

◇◆

さて除菌の件。
今のところ忘れず飲み続けているが、この倦怠感と眠気、どうにかならんか。
たいていの場合、
悪い菌と同時にいい菌も殺菌するためお腹が緩くなり、
ひたすらトイレとお友達状態、になる人が多いらしいが、
お友達の少ないあもちゃん、トイレすらちっともお友達になってくれない。
ふえーん。

あと4日、とりあえず除菌を頑張ります。