正しい視姦のススメ。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

7月上旬、一本のメールが届いた。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

sarya「西村賢太のサイン会があるらしいよ。ぜひ!」

コアなあもるファンならご存知。
あもたん、実は西村賢太(隠れ)ファンなのであります。但し、外見除く。

嫌い嫌いも好きのうち、
西村賢太好きの淑女といえばあもる、
あもるといえば西村賢太好きの淑女、とひそやかに噂されてしまうほど、
西村賢太(隠れ)ファンなのであります。
しかし何度も言うが、外見除く。
好きなのは作品のみ!!!!!

そんな(隠れ)ファン垂涎のサイン会があるとな!!!
あ~でもその日に限って用事が・・・
他の日はガラ空きなのに、この日だけがどうしても行けない。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

私「視姦されるおそれがあっても行きたかった」

我ながら、なんちゅー返信。

ところで、西村賢太氏の作品によく出てくる地名がある。
北区、王子、飛鳥山、赤羽、池袋、などなど・・・
この地名周辺に西村賢太氏が住んでいたと思われる頃、
あもたんもこの近くを生活圏としていたのだ。
時期がめちゃかぶり。

どの作品だったか、
西村賢太が池袋ですれ違ったイイ女をなめるように見ている場面がありましてん。
それが私だったかもしれないのだ!!! 
き~も~ち~わ~る~い~~~~~。→被害妄想極まれり。


『西村賢太 好き』で検索すると上位に出てくるらしい、私のブログ。
(saryaさん情報。なんちゅー検索をしとるんじゃ。)

ということはすでに、
ご本人の目に止まっていて、あもちゃん、ピンポイントで狙われてるやもしれん。
そんなあもたんがサイン会なんぞに行ったら、
あもちゃんにロックオン!とばかりに狙われちゃうかもしれん。
そして目があっただけで妊娠しちゃうかもしれん。 →被害妄想極まれり。その2。
そう、行けなくて正解だったのだ!!!!

ま、グダグダ言い訳を書き連ねてきたが、要は、怖じ気づいてるだけなんです。
 参考記事→『桜庭一樹サイン会 in池袋


私みたいなもんが西村賢太氏に畏れ多くもお近づきになってはいけない。
だいたい、根がスタイリストにできているあもたんには、→西村賢太ギャグ。
精神衛生上、ムリ。
めっちゃ遠くから、望遠鏡をのぞくがごとく、
いつも、いつまでも応援するのが、淑女あもたんのスマート視姦スタイル。
草葉の陰から応援してます。まだ生きてるけど。


感傷的で、あまりに偏狭的な。

でも、やっぱり行きたかったかも・・・

そんな邪念を捨てるべくチラシをビリビリに破り(←コラッ!)
残念な気持ちと、ほっとする気持ちがごちゃ混ぜの中、新刊を早速読んだ。

歪んだ忌日/新潮社

¥1,365
Amazon.co.jp

いんや~、やっぱりおもしろかった。やっぱりきもかった。
西村賢太、いいわ~。
但し、外見除く。


本作、芥川賞受賞後第一作の『寒灯』より面白く読んだ。

Amazonでの評価は低いようだが、私は面白く読んだ。
芥川賞受賞後の話や、今の心境や今の状況について、
言葉にできない焦りが文章や行間から十二分に伝わってきたからだ。
今までと少し趣向が違うが、小心者代表西村賢太の本音があちこちに垣間見えて面白かった。
ファンにはたまらない。
但し、私は、何度も言うが、ただの吹けば飛ぶよな隠れファン!!!


ちなみに今回の貫太(→主人公)のイチオシ罵詈雑言。

「黙れ、経血!!」

である。

思わず、電車の中で噴いてしまった( ;゚;ж;゚;)゙;`;:゙;;゚;ブッ
相変わらず、罵倒の語彙のセンスがよすぎる。

いつか書評を書きます~。→もはや書く書く詐欺。