私の愛するリブレリア。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

私はいろいろな本屋に行く。

本屋によって、置き方やおすすめも違う。
あっと驚くような本をたまたま発見し、読んで世界が 広がることも多々あるからだ。
(例)ガルシア・マルケス『百年の孤独』 
   もともと知っていた作品ではあったが、その書店が上手な置き方をしてたのだ。

だが、
買いたい本がざくざく見つかりすぎて困っちゃう書店と
一冊も読みたい本が見つからなさすぎて困っちゃう書店がある。
なぜだろう?
と常々疑問に思っていた。

先日、その答えを発見した。
多分、おそらく、主な原因は、そこの書店員との相性だ。

先日、池◎の◎◎ロに行ったのだが、←分かる人には分かる。
1時間くらいウロウロした挙句、買いたいと思える本が1冊もなかったのだ。
く~ぅ。足、いてえ。

ここの書店と私、本当に相性悪いんだよなあ。
読みたい本が手に取りやすい場所や照明のもとに配置されていない。
書店のおすすめ本と、私が読みたい傾向の本が重ならない。

なんてったって、ここの書店員、この間の直木賞受賞作品を
辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』
と予想してたからね。

→参考記事「あもる一人直木賞(第145回)選考会ースタートー

いやいやいやいや。
それは絶対ないって!!
とPOPに向かって苦笑したことを思い出したのであった。


きっとこういうダメ書店員たちが、
本屋大賞に『謎解きはディナーのあとで』を選んじゃったりするんだわ。

あ~あ、またこんなこと書いたら、
あなた最低ですね、
とか
作品を貶すような書評を書くな、
とか、こわ~いコメントやらメールやらがぞくぞく届いちゃう~。

あは~ん。

それはともかく、
そんな相性の悪い書店、それが、池◎の◎◎ロ。
ただ、随分前のことだが、過去に一度だけ、
書評家の豊崎由美氏の特集を組んでいたことがあり(マニアック過ぎ)、
それはまっことおもしろい取り組みであった。

私が長嶋茂雄氏だったら ←※1
「ここからここまでの本をちょうだい」
と言うほど、読みたい本がいーーーーーっぱいあった。
本当に嬉しくて、ワクワクして、脳内ブルーハーツだった。
アレも読みたい、コレも読みたい、もっと読みたいもっともっと読みたい。

でも私は長嶋茂雄でもなければ、甲本ヒロトでもない。
アイアムあもる。
というわけで、あもるはひたすらメモをとり、
その後、多く借りたり、ちょっと買ったりしたのであった。

※1 長嶋茂雄氏は、オーダーメイドスーツを作る際、
   ここからここまでをちょうだい、と布っきれを選ぶそうなのです。
   うお~、やってみてぇ。


そんな池◎の◎◎ロで唯一、うーん、としばらく迷っていた本がコチラ・・・↓


絶望名人カフカの人生論/フランツ・カフカ

¥1,500
Amazon.co.jp

パラパラと読んだだけで死にたくなりそうであります。

あの有名な言葉も載っていた。

「ぼくは彼女なしでは生きることができない。
 しかしぼくは、彼女と共に生きることもできない」

なんつー、わがままな男なんだ。

その他、

「僕の人生は、自殺しないために生きる人生だった」

なーんてことも書いてあった(メモってないので正確ではない。)

人肌恋しいこの季節。
こんなん読んだら鬱になるで。
と、とりあえずは保留にして、道尾くんの新刊だけ買っといた。

おひさしぶりーふ、道尾くん(はぁと)。

なんだかんだで、本屋はいいね、というお話でした。