甘ずっぱい蜜の部屋 -11ページ目

甘ずっぱい蜜の部屋

観劇(主にバレエ)&美術鑑賞&旅行&グルメ…などなど身辺雑記

9月4日 久々に 都美(東京都美術館)へ行ってきました。

 

東京都美術館

 

パンデミック後は初となるので、3年ぶり(!?)くらいかも。

 

今は ネットで “日時指定予約” なるものをしなければなりませんが、当日の購入でも 空きがあれば 一番早い時間枠に入れてもらえるようでした。

 

2年越しとなった、ボストン美術館展

 

芸術×力 ボストン美術館展

ボストン美術館展 芸術×力

 

“東洋美術の殿堂” とも称される ボストン美術館は、世界屈指の 日本美術コレクションを所蔵していると言われます。

 

来日したのは 所蔵品のごくごく一部でしょうが、それでも 展示品の半数以上が日本初公開なのだとか。

 

各テーマに沿り、古今東西、歴史も地理も縦横無尽に展示された作品群からも コレクションの膨大さをうかがい知ることができます。

 

【chapter 1】 姿を見せる、力を示す より

 

平治物語絵巻 三条殿夜討巻

《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》 鎌倉時代、13世紀後半

 

平安時代末に後白河上皇と二条天皇、および、その近臣たちの対立を背景に起こった、平治の乱をテーマとした絵巻より、藤原信頼と源義朝らが後白河上皇の御所である三条殿を襲撃し、上皇を拉致した場面。

 

鎌倉時代に流行した合戦絵巻の中でも最高傑作のひとつに数えられる作品。

 

三条殿をのみこむ焔や逃げ惑う人々の描写が凄くリアル。

 

絵物語が次々と展開していく絵巻は、現代のマンガにも通じるような迫力と面白さがあり、とてもエキサイティング。

 

ひとつの絵画に 時間の異なる場面をあちこちに描きこんだ 西洋の 同図維持法よりドラマ性があるように思います。

 

【chapter 2】 聖なる世界 より

 

玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使

《玉座の聖母子と聖司教、洗礼者聖ヨハネ、四天使》 

ニッコロ・ディ・ブオナッコルソ 1380年頃

 

三連祭壇画の中央部(両隣は失われてしまったそう)

 

「マリアの頬のほんのりとした赤色などの繊細な色彩や、衣服のひだに見られる優美な線に、画家が活躍した地で興ったシエナ派の特徴が認められます。」(解説より)

 

イタリア・ルネッサンスの幕開けとなった ジヨットの 『荘厳の聖母』(フィレンツェ;ウフィツィ美術館所蔵) を思い出します。

 

【chapter 3】 宮廷のくらし より

 

灰色の枢機卿

《灰色の枢機卿》 ジャン=レオン・ジェローム 1873年

 

ルイ13世(1601-1643)の宰相を務めたリシュリュー(1585-1642)の大邸宅での一場面で、静かに大階段を下りる男性は、リシュリューの腹心として力をもった修道士。

 

着飾った貴族たちは 慇懃無礼なほどに頭を下げています。

 

彼が「灰色の枢機卿(レミナンス・グリーズ)」と呼ばれたことから、この語は後に「影の参謀」や「黒幕」を意味するものとなったそう。

 

リシュリューは、アレクサンドル・デュマ・ペール の 『三銃士』 でもお馴染み。

 

【chapter 5】 たしなむ、はぐくむ より

 

サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、サン・マルコ沖から望む

《サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、サン・マルコ沖から望む》 

カナレット(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル) 1726-1730年頃 

 

17世紀から18世紀、イギリスを中心に流行した グランド・ツアー(裕福な階級の子弟が教養を高めるために行ったヨーロッパ旅行)で、ヴェネツィアを訪れた旅行者に カナレットの絵画は人気を博し、各国にもたらされることとなったそう。

 

今とほとんど変わらない 水の都の情景。懐かすぃい。

 

吉備大臣入唐絵巻

《吉備大臣入唐絵巻》 平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末

 

奈良時代に活躍した学者・政治家の吉備真備(695-775)の活躍を描いた絵巻。

 

遣唐使として海を渡った真備が、唐の皇帝の使者によって高楼に幽閉されるものの、かつて、遣唐使として海を渡ったが当地で亡くなった阿倍仲麻呂の亡霊が鬼となって現れ、彼の力を借りながら難題を次々に解決していくというストーリー。

 

この絵巻が描かれた12世紀は絵巻制作が頂点を迎えた時代だそうで、見えるテンポの良い画面構成や伸びやかな筆使いは、当代一流の宮廷絵師の関与を想起させ、絵巻収集家としても知られる後白河院(1127-1192)周辺で制作されたと考えられているとか。

 

空飛ぶ雲に乗っていたり、鬼が出てきたり、奇想天外な絵巻。

 

当時 鑑賞した人々は、さぞや目を丸くしていたのでは。

 

『平治物語絵巻』 ともども、日本にあれば間違いなく国宝級の作品 と各メディアでも紹介されています。

 

なんで 手放しちゃったかなぁ・・・

 

孔雀図 左幅  孔雀図 右幅

《孔雀図》 増山雪斎 江戸時代、享和元年(1801)

 

増山雪斎(1754-1819)は名を正賢(まさかた)という、江戸時代に伊勢長島藩を治めた大名。

 

(左幅の絵)海棠(かいどう)と牡丹という組み合わせは人々が富み栄えることを意味する「満堂富貴」(まんどうふうき)と呼ばれる画題。

 

このような吉祥モチーフを濃密な彩色で精緻に描き出す作風は、江戸中期に来日した中国人画家・沈南蘋(しんなんぴん)(1682-1760以降)によってもたらされ、雪舟も南蘋画風を習得したそう。

 

雪舟は博物学にも造詣が深かったということで、古(いにしえ)のお殿様は なかなか教養があって粋だったんだなぁーと感心。

 

お目当ての絵巻はもちろん、なかなか 充実した展覧会でした。

 

2年遅れの開催となってしまったけど、関係者の尽力が実って良かった。

 

いつも思うけど、こういった 大美術館の企画展を鑑賞すると、やっぱり 現地の美術館へ行って鑑賞してみたくなっちゃう。

 

北米の東海岸はまだ行ったことないし。

 

いつか、行ける日が来るかしら・・・


昨年 10月に亡くなった 牧阿佐美氏の追悼公演

 

牧阿佐美バレエ団 ASUKA

飛鳥 ASUKA

 

1957年 牧氏のお母さまで 数多くのバレリーナを育てた 故・橘秋子氏により 『飛鳥物語』 と初演。

 

奈良に伝えられる 竜神伝説をモチーフに創作されたとか。

 

以来、創立20周年(1976年)、30周年(1986年) とメモリアルイヤーに上演され、創立60周年(2016年)には 牧阿佐美氏により 『飛鳥 ASUKA』 へと 音楽・美術ともども大幅に改訂。

 

特に Zero-Ten による プロジェクション・マッピング の背景の映像は古代ファンタジーの世界観をこれ以上ないほどまでに 壮大に演出。

 

果てしない宇宙の彼方から 地球へ、古代飛鳥世界へと まるで昔話やジブリアニメの主人公よろしく 龍の背中に乗って時空トラベルしたかのよう。

 

日本昔ばなし

 

千と千尋の神隠し.jpg

 

物語の舞台は 古(いにしえ)の大和の都・飛鳥。

権威の象徴として人々の信仰を集める 竜神。

竜神に舞を奉納する舞女の栄誉を与えられ(ほぼ生贄)、二度と地上に戻れない 美しいヒロイン 春日野すがる乙女。

すがる乙女を深く想う 幼馴染 岩足(いわたり)。

すがるの乙女から 竜妃の座を奪い返そうとする 黒竜。

 

ASUKA Ⅱ

 

竜妃となっても 心は人間の幼馴染 岩足にあることを黒竜に暴露されてしまい、竜神の怒りを買って 落命するすがるの乙女。

 

ASUKA Ⅳ

 

日本の伝説に依拠しているストーリーではあっても、

 

ロマンティック・バレエのお約束の題材である

“異界の王に見初められる人間の乙女と人間の恋人”

 

『ジゼル』や『ラ・バヤデール』『バフジサライの泉』 などにもみられる

“対照的なヒロインの対立”

 

など、馴染みあるバレエ作品のプロットが見え隠れしている。

 

ASUKA Ⅲ

 

香土の宮の舞殿、竜神の棲まう岩山、それぞれに繰り広げられる 群舞。

 

それはそれは 見応えのある 古代ファンタジー 舞踊劇でした。

 

現在の パリ・オペラ座のダンサーで ルドルフ・ヌレエフの薫陶を受けたダンサーが誰もいなくなってしまったように、

 

やがて いつかは このバレエ団も 牧阿佐美氏は “伝説の先生” となっていまうことでしょう。

 

でも、この作品を上演し続けることによって 日本人による日本のバレエを創り上げようと苦心された 橘秋子・牧阿佐美 母娘の神髄を受け継いでいってほしい。

 

もしかしたら、将来 外国のバレエ団がこの作品を上演したいと希望するのではないか、とさえ期待してしまいそうでした。

 

東京文化会館 ホワイエ

ホワイエに飾られた献花

 

森下洋子・清水哲太郎

高弟のお一人 森下洋子さんからも

 

追悼文集『牧 阿佐美』

バレエ界を代表する 多くの著名人からの追悼文集

 

上演前と幕間に 牧阿佐美先生の生前の映像が流れていました。

 

稽古場でも きちんとしたスーツ姿で熱心にご指導。

大勢のダンサーの髪の毛一本でも見逃さないような 厳しい眼差し。

 

きっと 天国からこの舞台をご覧になっておられたことでしょう。

 

牧阿佐美追悼公演 飛鳥

9月4日 東京文化会館大ホール 所見

 

日本の美とバレエが融合する「飛鳥 ASUKA」、東京文化会館で9月上演

 

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー 哀悼 牧阿佐美氏

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー 日本のバレエのフロンティア 『橘秋子 展』


 

 

 

 

 

幼い頃、

おとぎ話や 遠い西洋の昔々の話としか思っていなかった

“女王様” “王様” “王女様” “王子様”

が現代にもいる、という事を知って、

 

人生最初に知ることとなった 本物の “女王様” が エリザベス2世。

 

“女王様” と “王妃さま(お妃さま)” はどぅ違うの? と母に尋ねて

 

多分 母は

女王様は 女性の王様。

王妃様は 男性の王様の奥様。

みたいなことを説明していたんだと思うけど、当時の私は ちんぷんかんぷん。

 

でも、私にとって “女王様” の代名詞は エリザベス2世女王。

 

今までも。

今も。

そして、これからも。

 

在位70年。

王配 エディンバラ公フィリップ殿下を見送って 1年数カ月。

プラチナ・ジュビリーを終え(2022年6月)、トラス新首相を任命(9月6日)して、女王としての責務をすべて全うし尽して 長患いをすることもなく 旅立たれた。

 

これ以上ない 完璧な大往生。

女王の中の女王。

 

God Save the Queen (女王陛下万歳)

 

エリザベスⅡ 国葬


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英文学者/作家の石井美樹子氏が 何かの著書の中で

 

「英国は 王よりも 女王の治世の方が栄える」

と、記述しておられたけど、まさに その説を体現し続けた 偉大な女王陛下。

 

在位70年も勤め上げられた 強靭な精神、気品、知性、エレガンス、カリスマ性、母性、茶目っ気、ユーモア・・・

 

Great Britain を象徴するような 美しく気高い女王様。

 

“国家と結婚する” と、生涯 独身を貫いた 1世 と異なり、凛々しい英国紳士の王配と 4人の王子・王女に恵まれたけど、その お子やお孫たちの 度重なる スキャンダルで国民の王室離れが取り沙汰されても、常に 毅然・泰然自若に君臨し続けてこられた。

 

英王室が威厳を保ち続けてこられたのも 女王陛下あってこそ。

 

巨星墜つ。

 

大英帝国の終焉を感じてしまう。

 

また、一つの時代が去っていっちゃった・・・

 

偉大な女王陛下と英国民に心より ご冥福をお祈り申し上げます。

 

エリザベスⅡ 戴冠式

エリザベスⅡ 戴冠式

 

バッキンガム宮殿の上空に出現した虹.jpg

虹の橋


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々に 東京ミッドタウン を訪れました。

 

東京ミッドタウン

 

東京ミッドタウン

 

東京ミッドタウン

わんこのオブジェ

 

サントリー美術館へ。

メディアで紹介されていて、ずっと気になっていた展覧会。

 

歌枕

歌枕 あなたの知らない心の風景

 

歌枕

 

和歌に詠まれた土地には次第に特定のイメージが定着し、実際の風景を知らなくとも、その土地のイメージを通して、自らの思いを表わすことができるまでになり、そうして 特定のイメージが結びつけられた土地、それが今日に言う「歌枕」、とのこと。

 

桜と楓を描く作品を、古くからの名所である「吉野」と「龍田」

薄の生い茂る原野に月が沈む光景は「武蔵野」

川にかかる橋と柳・水車の組み合わせは「宇治」

 

吉野龍田図(左隻)

吉野龍田図 六曲一双のうち左隻 江戸時代 17世紀  根津美術館

 

吉野龍田図(右隻)

吉野龍田図 六曲一双のうち右隻 江戸時代 17世紀  根津美術館

 

武蔵野図屛風

武蔵野図屏風 六曲一双 江戸時代   17世紀 サントリー美術館

 

画面いっぱいに乱れ咲く花々、荒涼とした風景。

和歌の詠人の “心象風景” を象徴しているようです。

 

西行物語絵巻

西行物語絵巻 著色本(部分) 三巻のうち中巻 室町時代 15世紀 
サントリー美術館

 

和歌にちなんだ工芸も展示されていました。

 

色絵龍田川文向付

色絵龍田川文向付 尾形乾山 六口 江戸時代 18世紀

 

溢れる思いを 風景になぞらえて 和歌に託した古(いにしえ)の日本人。

 

現代でいうところの “つぶやき” に似ているかもしれませんが、こんな雅で風流な文化は失われてしまったよう。

 

「和歌や古典が生活の中に根付いていない現代を生きる私たちにとって、歌枕はもはや共感することが難しい」(解説より)

 

○○和歌集の どれそれの歌、という知識があればもっと見応えがあったかも、と悔やまれますが、それでも 日本人としてのDNAに記憶されているような情景に懐かしさを感じます。

 

目まぐるしい浮世の日常を離れ、時空を超えて 遠い故郷を訪れたような展覧会でした。


19日朝 「羽生結弦の記者会見」 と、ポップアップの文字が目に入って、いよいよか “その時” が来たか・・・ と 胸がザワついたけど、

 

元 男子シングルの日野龍樹曰く

「現役を退くことをこんなに前向きに決断する選手は初めて見ました」

羽生と同期・日野龍樹氏 前向き姿勢を称賛「これからも盛り上げていってほしい」

 

“リタイア(=定年退職)” を連想させる “引退” という言葉は敢えて使わなかったとか。

 

「全然、終わらない。引退でもなんでもない。」

 

いかにも、彼らしい。

世界中のファンがショックを受けないような気遣いもあるのかもしれないけど。

 

あるいは、鍵山優真選手に続く 後輩たちのために第一線を退いたのかな、とも。

 

そうだよね。スケート自体を辞めるわけではないのだし。

 

器械体操(内村航平)、水泳(萩野公介)、陸上(ケンブリッジ飛鳥)選手は 選手のまま “プロ転向” していたもの。 

 

フィギュアスケート界は プロ転向後は競技会とはおさらばとなるから、

採点や順位、といった頸木(くびき)から解き放たれて、より自由にスケートに邁進できるかもしれない。

 

ノービス → ジュニア → シニア の各カテゴリーで 修行を積んできて、満を持して “プロフェッショナル” となったイメージ。

 

4A 挑戦への意欲もまだまだ衰えていない。

 

“未完” というものが日本文化の美学のひとつ。

完成しきってしまったら、後は 崩壊していってしまうのみ。

 

宿題を残したままの方が、プロになっても より一層 飛躍できるのかも。

 

ライフ・イン・プログレス(進化し続ける人生)』 


<100年に1人のプリマ> と称された スーパーバレリーナ、シルヴィ・ギエム の最後の公演も、敢えて 新しい挑戦で踊りおさめていた。

 

・・・にしても

 

今後 これほどの選手が出現するのかしら・・・

 

過去の名選手を思い浮かべても、技術・エンターテインメント性・ショーマンシップやドラマティックな表現力で沸かせる選手はいても、これほど 観る者の胸を打つ、ダイレクトに琴線をかき鳴らすようなスケーターは思い当たらない。

 

そんな選手たちが ほぼ同時期に日本に出現した、というのも驚異。

 

大ちゃん(高橋大輔)が男子シングルを引退したときは、「まだ 真央がいる」

真央が引退したときは、「まだ 結弦がいる」 と思えたケド。

 

けど。

 

時に 意味不明なジャッジに憤慨しながらも、やはり 競技の スリリングなハラハラドキドキ感は中毒性がある。

 

それだって、大ちゃん・真央・結弦 が演じるようなプログラムが見られたからこそ。

 

今後 そういう演技を観る事ができるのかしら・・・

 

平昌五輪 翌シーズンから北京五輪までの “絶対王者” はネイサン・チェンだったかもしれないけど、それでも 結弦の存在は特別。

 

というか、結弦がいなかったら チェンも昌磨も イリア・マリニン(練習で4A降りたとか!)も現れなかったかも。

 

羽生結弦。

 

身体的条件、身体能力、容姿、才能、明晰な頭脳・・・ フィギュアスケーターのみならず、パフォーマーとして どれ一つとっても 求めうる最高のものを持って生まれて スケートの神様に特別に選ばれたアスリートだけれど、

 

やはり 何より傑出していたのが、

・より高みを目指して挑み続ける勇気

・どんな困難な挫折・試練・逆境もねじ伏せて乗り越える精神力

・過酷なトレーニング、努力を怠らない闘魂

が 規格外で持続可能だったこと。

 

それらこそが、何よりの 才能 だったんじゃなかと思える。

 

もはや 昭和の遺物で死語となった “根性” なるものの、洗練されたカタチとも言えそう。

 

もちろん、持って生まれたかどうかでしか身に付けられない “華” “カリスマ性” “スター性” も秀でているけど。

 

かつてはアメリカ、今はロシアとか 女子シングル選手の多くは 五輪で優勝するとさっさと それこそ “引退” して “あの人は、今” 状態になっていっちゃう中、

 

初出場のオリンピックで 日本男子初の金メダルを獲ったあと、繰り返し 進化し続けて 競技そのものの概念を覆し、歴史を作り続けてきた稀有な存在。

 

ソチオリンピック当時(その頃だって十分凄かった)とは、もはや 別人といえそう。

 

むしろ 五輪後の 挑戦、成長こそが 五輪メダリストにふさわしいということを証明してみせた。

 

才能あふれる多くのアスリートが、怪我や故障でキャリアを断念してしまうことが珍しくない中、

 

ほぼ 毎シーズン 大きな怪我やら震災、コロナ禍に襲われながらも 本人が もう十分、と思えるまで競技生活を送れたことも奇跡。

 

当然、本人の 知恵と努力があってこそだけど。

 

「これから競技会に出るつもりはない。これまでやってきた中で、結果に対して取るべきものは取れたと思っているし、そこに対する評価を、もう求めなくなってしまったのかなという気持ちもある。」

 

ここまで やりきって、競技生活を離れるのを見届けられるのは ファンにとっても幸せなこと。

 

ジュニアGPファイナル & 世界ジュニア選手権優勝

シニア GPファイナル4連覇

世界選手権優勝 2回

オリンピック2連覇

四大陸選手権優勝 1回

全日本選手権優勝 6回

国民栄誉賞受賞

 

輝かしい 栄光の数々。

 

幼い頃から将来を嘱望されて、期待以上の結果を残せるということは本当に稀なこと。

 

羽生結弦が現役を離れることになったら、また 一つの時代が終わったように思えて しんみりしちゃうだろうなぁ~ と 北京五輪後の頃は感じていたけれど、

 

「寂しさは全然ない・・・ (中略) ・・・もっともっと希望に満ち溢れたもの」

 

というコメントを聞かせてもらうと、不思議なほど こちらも高揚感に包まれている。

 

まだまだ 羽生結弦の進化は止まらない。

 

結弦は この先も私たちを驚かせてくれるはず。

 

これからも、羽生結弦から目を離すことはできない。

 

そして いつか 本人が追い求めきた 真の <羽生結弦> が覚醒&完成する。

 

“Verweile doch, du bist so schoen !!”  Goethe “Faust”

<時よ 止まれ、お前はかくも美しい> ゲーテ『ファウスト』より。

 

FLY!YUZU!

 

会見で羽生結弦「今がいちばんうまいんじゃないかな」「人間として美しくありたい」…一問一答

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月19日、数年ぶりに市民芸術祭の バレエ&ダンス フェスティバルを観に行きました。

 

第43回 宇都宮市民芸術祭

 

たしか バレエ&ダンスフェスティバル は隔年で開催していたと記憶していますが、前回は コロナ禍で中止だった様子。

 

今回も 事前に整理券を入手してのみの開催でしたが、それでも 少しずつ かつての日常が戻ってきた感。

 

出演団体も 9団体と充実していました。

 

今年 2月に バーミンガム・ロイヤル バレエ団を退団されたばかりの 厚地康雄さんも、ご出身の 石原千代バレエスクール からご出演。

 

アダジオとコーダのみでしたが、『眠れる森の美女』で なんとも 麗しい王子様をご披露くださり、華を添えておられました。

 

そして、1月に発表会を開催したばかりの OSOZAWA BALLET STUDIO も大トリで出演し、発表会で上演した コンテンポラリー作品 『SHOW TIME !!』(吉本真悟 氏振付)再演と、『ライモンダ』からの抜粋を上演。

 

『SHOW TIME !!』 は幕開けから 客席から手拍子が沸き起こり、ノリノリの大盛り上がり。

 

『ライモンダ』 も、祭典の締めくくりにふさわしく 祝祭的で華やかな舞台。

レオタードにチュール姿と、シンプルな衣裳も バレエスクールの生徒らしく 若々しく洗練されていました。

 

発表会や公演などの 舞台もとより、レッスンなど 人が集まる状況での活動が困難な日々が続く中、各お教室で 皆さんそれぞれに稽古に励んでいる様子が見られて うれしい限り。

 

早く 制限のない お会の復活が待ち遠しいです。

 

また、遅沢佑介 先生、厚地康雄さんとも 5月に開催された 『バレエ・フォー・ピース ~Ballet for Peace~』(アトリエヨシノ 主催) にご出演。

 

厚地さんは、草刈民代さんプロデュース 『キエフ・バレエ支援チャリティー BALLET GALA in TOKYO』 (7月5日 昭和女子大学 人見記念講堂) にもご出演。

 

日本を代表して、世界で活躍するプロダンサーの活躍に刺激を受けた生徒達も少なくないはず。

 

1996年より 毎年 栃木県主催で開催されていた ワガノワ・バレエ・アカデミー留学オーディションも コロナ禍、ウクライナ情勢で 3年連続中止。

現地で学んでいた留学生も全員帰国したとか。

 

プロになれたとしても 現役で活躍できる期間は決して長いとはいえない職業なのに、将来のある卵たちの学びの場まで奪われる戦争なんて、本当に愚かしい。

 

留学生オーディションと同時期に開催されていた ワガノワバレエ講習会(レッスン講座)もやはり中止のまま。

 

その代わり(かどうかは分かりませんが)、なんと あの ニーナ・アナニアシヴィリを講師として招いて ワークショップを行うのだとか。

 

Nina Ananiashvili

 

ニーナ・アナニアシヴィリ ワークショップ

8月18、19日 於;栃木県総合文化センター


何て 贅沢な・・・

 

参加資格のない オトナたち、見学とかできないのかな。

恐らく 無理でしょうが。

 

ニーナも ボリショイで踊っていた 旧ソ連時代は、なかなか 来日させてもらえなかったのに、今や 日本の こんな イナカに教えに来てくれるとは・・・

 

ご時世ね。

 

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー 市民芸術祭 バレエ&ダンス フェスティバル 2017

 


栃木県立美術館 開館50周年記念展

 

題名のない展覧会

題名のない展覧会 ―栃木県立美術館 50年のキセキ

 

半世紀前、公立の美術館として 全国で6番目に誕生したという歴史があります。

 

開館当時は 1点も所蔵作品がなかったそうですが、現在 なんと 約9000点!!

 

大阪万博(1970年)時に 日本万国博美術館などを手掛けた建築家、川崎清氏(1932 - 2018)によるガラス張りの建物は 今なお 明るくモダンな風情。

 

多分、私の “美術館デビュー” もこちら。

 

今は亡き 祖母、大叔父・大叔母 たちと 大理石の庭園を眺めながら歩いていた記憶もかすかに残っており、懐かしい場所でもあります。

 

歴代の企画展も 個性的で興味深いものが色々ありました。

 

ダンス! 20世紀初頭の美術と舞踊』(2003年2月)

山田耕筰と美術』(2020年1月- 3月)

 

など、ダンス愛好家の私にとっては もし 遠い県外であっても観に行ってしまったに違いない展覧会も。

 

9000点以上も所蔵品があると 一定期間の企画展で “平等に” 展示するのは 展示替えがあるにしても 一苦労なのだとか。

 

それでも これだけは見逃せない!という作品は何点もあります。

 

《風景・タンバリンをもつ女》 1840-50年頃 J.M.W. ターナー

風景・タンバリンも持つ女』J.M.W. ターナー 1840-50年頃

 

展示室に入った途端、室内に陽が差したような錯覚になります。

英国らしい湿気を帯びた空気感。やわらかな色彩。

まさに これぞ ターナー! という名品。

本国のイギリスやフランスからも貸出のオファーがあるほどだとか。

 

《初夏の風》 川上澄生 1926年

初夏の風』 川上澄夫 11926年

 

風をはらんだドレスを身にまとう女性。

よく見ると “風” は筋骨隆々とした男性のシルエット。

画面右には 「かのひとのまわりを吹く初夏の風になりたい」 という一文。

 

姿かたちを変えて 恋する女性に近づいた ギリシア神話のオリンポス最高神・ゼウス(ユピテル)を想起させます。

 

清らかなエロティシズム。

 

若き日の棟方志功が 版画家を目指すきっかけとなったという作品。

 

その他、旧約聖書の創世記のシリーズ 『あだんとえわ』(アダムとイヴ)という初めて見る作品もあり、見入ってしまいました。

 

『ハーメルンの笛吹き』 ケイト・グリーナウェイ 1888 年刊

『ハーメルンの笛吹き』ケイト・グリーナウェイ 1888 年刊

 

いかにも 西洋の絵本らしい 可愛らしく美しい挿絵。

円形のクッキーの缶の絵柄などにもありそう。

 

などなど。

 

それぞれの作品が過去の企画展で展示された際の 学芸員さんたちの裏話 & エピソード なども添えられており、なお一層 作品への理解と興味が深まります。

 

開館後から 現在まで開催された企画展のポスターも、年毎に紹介されており、県美(県立美術館)の意欲的な活動を辿ることができます。

 

中には 「こんな展覧会やっていたの!?」 と見逃してしまったものも多々あり、マジかぁ~ と自分の情報力のなさを恨めしくなってしまいましたが。

 

いずれにしても、かつては “文化不毛の地” などと揶揄されていた県に全国でも先駆けの一つとなった 近代美術館を創設し、ゼロのスタートから 9000点以上もの作品を収集し、県民の財産とさせたのも 学芸員さんをはじめとする美術館関係者の地道な努力の賜物。

 

決して “ハコモノ” に留まらない オリジナルの美術館です。

 

県外に出る事ができない この2年以上、美術に触れることのできる 数少ない場所のひとつです。

 

これからも 個性的な作品を収集し、興味深い展覧会を開催してくれることを期待しています。

 

5月15日(日)鑑賞

6月26日(日)迄

 

GW、今年は3年ぶりに 行動制限がないとはいえ、やはり 遠出は難しいかな・・・

 

まったり TVを見ていたら、毎年 恒例の映像が。

 

大藤まつり R4

あしかがフラワーパーク 大藤まつり 2022

 

1度行ってみたいけど、混雑ぶりを予想すると どうしても怯んでしまう・・・

 

聖地、なの? ↓

 

鬼滅の刃 藤襲山

鬼滅の刃 より 藤襲山

 

こんな所にも

 

フォトスポット 2022年 藤

フォトスポット

 

藤、花菖蒲、ライラック・・・

紫色のお花の咲き乱れる季節です。

 

YouTubeばぶチャンネルみてね!(^◎^)ばぶー Le jardin en mai


気の重たくなるニュースばかりで、“お花見” という シーズンイベントすら縁遠くなってしまっているけれど、

 

あちこちの桜やお花が開花して、風景の彩りが春めいてきました。

 

ちょっと お出かけしたついでに、寄り道。

 

二荒神社 2022年 春

二荒山神社 境内

 

ちょうど見ごろ。

 

フォトスポット 2022年 桜

フォトスポット

 

時期が来れば、ちゃんとその季節らしくなるものだな、と。