ぶちうまいじゃん!広島 その308
広島市南区松原町 【いっちゃん】
実食日 2024年4月15日
この日は年に1回の人間ドッグだったので
お昼は広島駅ビル“エキエ”に行くことになりました
エキエの“全国で有名なお好み焼き屋さん”へ行きたくなったのです
たまに観光客に混ざって行列に並び
広島人なのに観光客のフリをして食べて観るのも
新たな発見があって良きモノなのです
全国で多くの人に知られている
【みっちゃん総本店】さん
広島のお好み焼きの原点と言われるお好み焼き屋さんです
【麗ちゃん】も広島の戦後お好み焼き史に残る名店です
戦後屋台村時代からの広島駅ビル時代を経て、築き上げてきたお好み焼きがあります
【福ちゃん】もあるよ!店名に“○○ちゃん”が多いのも広島お好み焼きの特徴のひとつ
諸説ありますが、戦争で夫が帰ってこない奥さんが生活の為に始めたのがお好み焼き屋のひとつで
もし、夫が無事に帰国した時に分かりやすいように自分の名前にちゃんを付けて暖簾を掲げていたそうです
そんな広島らしい諸説が気に入っているので
あもんはそれを真説としていますw
さて、この日に暖簾を潜ったのは
【いっちゃん】です
実はこの【いっちゃん】は親が始めた【みっちゃん】を受け継いでいた店主がお店を離れ
親の七光りではなく、自分の味を追求するために、自分の名前に店名を変えて再スタートしたお店なのです
自分の味を追求したら“ミシュランガイド”に掲載されたという!!
家系に対する様々な葛藤があったのかもしれませんが、ガッツポーズだったでしょうね!
スタンダードなメニューです
このメニューで広島のお好み焼きを全国に知ってもらいました
日本語が無い、外国人向けの断面紹介です
あれ?1層だけ黒で消していますよ!なんで、それは何なんだ?ネギか?
偽観光客である広島人はそこが気になりますw
お好み焼きの軸となるキャベツはお店によって産地が違います
聞けば、広島で年中大量に提供されるキャベツは
“このお店は○○産のキャベツを使う”と言うものは無く
卸売業者によって選別されて提供されているそうです
そこでお店は時期や産地によってキャベツの切り方や処理を変えてそのキャベツの一番美味しい味を出しているそうです
一見、どれも同じキャベツに見えますが
そこがお好み焼き屋さんの腕でもあります
ひとりで全てを作らず、何人かで分担して作るスタイルです
個人差でお店の味を変えることが無く、安定した美味しさを提供する技でもあります
でも『おばちゃん!今日はちょっと焦げとるよ!w』という、個人経営店で飛び交う会話も面白いモノではありますよw
“待つ”のも美味しいお好み焼きを作る技術です
鉄板の温度や、焼き方、焼く時間などはお店で違うものであり、それが腕であります
このお好み焼きの円形を創ったのが
【みっちゃん 総本店】の創始者だそうです
ちなみに、みっちゃんは他に【新天地みっちゃん】と【みっちゃん いせや系】にも暖簾分けしています
それぞれがちょっと違うと言いますが、あもんはその違いを解説できるほどの実力はまだありませんw
おお!牡蠣を焼いています!
こんがりしっかり焼いていますよ!
その牡蠣は、あもんが注文した“かきそば”に乗っかりました!w
今日はせっかくなので、観光客らしく、牡蠣入りを頂きます
しっかり焼いた牡蠣も美味しいのね!!
お好みソースと牡蠣のコンビネーションも抜群ね!
広島人の定番な牡蠣の食べ方は“殻のままレンジでチン”の蒸し焼きですが
鉄板でしっかり焼く牡蠣は食感がしっかりとありつつ、牡蠣の甘みはギュッと包み込まれて、ホクホクと旨味が口に広がっていく美味しさなのですね~
お好み焼きと一緒に食べると、牡蠣の旨さ倍増かつお好み焼きの旨さ倍増です
これが観光客として初めて食べたお好み焼きだったとしたら
必ずもう一度広島に観光に来てくれるはず!!と、作っていないのに誇らしげになってしまった、偽観光客の広島人ですw
【いっちゃん】が使っている調味料は必要最低限としているそうです
それにより、キャベツの甘さや中華蕎麦の小麦味などを堪能できるようになっています
うんうん、味付けが薄くても、味が深いお好み焼きだ!さすが、いっちゃん!!
だけど、広島人はお好みソースも大好きだから、かけちゃうよね~~w
今日の人間ドッグの結果はすべて異常無しだったから、気分的にもこってりを攻めたい気分でしたからw
広島自慢の贅沢なひとくちです
ぜひとも、全国から海外からこのひとくちを堪能しに来てください!
広島人は美味しいお好み焼きに出会った時には
『広島人で生まれてきてよかった~』と思っちゃいますw
そして、食べ終わったら優越感に浸れるのも広島人の特権ですからw
えっつ!2回も獲得!
さらに、NHK出演にレシピ本の出版!
そして、ヨルダン王国でお好み焼きを広めてきた!!
この快挙は2020年にTVで特集をしていたのを観ました
中東紛争のあるヨルダンで、食は元気の源だと、広島が戦後復興で元気になったように、お好み焼きを通じて元気になって欲しかったそうです
日本人でも“初お好み焼き”は驚くのに、食文化が全く違うヨルダンでは天地がひっくり返った様に驚いたでしょうね!
TVではホテルで上層階級の方と屋台で庶民に提供していましたが
誰もが『美味しい!美味しい!』と食べてくれていましたよ
もう、世界のいっちゃん!じゃないですかっ!
これからも、広島のお好み焼きの為に尽力をお願いいたします!
↑広島人として、他人任せで申し訳ございませんw