広島市内を歩き飲み食べて観る134~解体前の【堺町ビル】に入って観よう!の巻 | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

広島に生まれて45年が経ち

知っていたようで知らなかった広島市内の味

今まで何も味わうことなく歩いてきたけれど

全国旅で育んだ“本質眼”でもう一度広島市内を見てみたら

広島市内には全国に誇れる“ぶちうま”があった

 

2017年春から、もう一度広島市内を観て行こう思います

 

放浪日:2018年6月3日

 

久しぶりに“広島平和記念公園”にやって来ました

有難いことに、いつ来ても観光客が多い公園です

1945年に被爆した【平和記念公園レストハウス】です

爆心地から最も近くで現役使用されていた建物で

ここ中島地区でほぼ唯一残った建築物として物語ってくれています

この建物は1929年に【大正屋呉服店】として建てられました

木造2階建ての建物が周囲に並ぶ中、RC造3階建てのこの建物はモダンな建物として人々を魅了させていました

太平洋戦争により1943年に閉店し、広島県燃料配給統制組合に買い取られ【燃料会館】と呼ばれていたそうです

原爆投下時、爆心地から約170mの位置にあったこの建物は

屋根が下がり、梁や床が破損して内部は全焼しましたが、全壊はしませんでした

建物内にいた37人の組合員の中、29人が即死したそうです

戦後1982年に【平和公園レストハウス】として整備され、憩いの場になっています

そして、被爆70周年事業の一環でこの建物の改修事業が決定されました

地上部分を【大正屋呉服店】の姿に近づけるみたいですよ

さて、平和公園から本川橋を渡ります

この橋も被爆建物なのでしょうね

そして、【堺町ビル】という昭和建築物にやって来ました

実はこの建物は後に解体されて、ホテルが建設される計画です

その計画の中、ある設計事務所がプロジェクトを発足しました

その内容は“解体前のビルの空室を無料でアーティストに開放する”というプロジェクトです

この日は、この【堺町ビルプロジェクト】を観にやって来たのです!

このプロジェクトによる入居者は10人です

様々な芸術家の主張を観られる面白いビルとなっているのです


エントランスを少し改修し、お洒落にしています

【堺町ビル】最後の晴れ舞台を華やかに飾ってあげる計画でしょう

至って普通の雑居ビルですが

郵便ポストに個性が出ていますね

501号室が気になりますw

写真の美女がおられるのでしょうか?

ミステリアスな美女です

ちょっと、貞子入っていませんか?w

3Aは素敵昭和が広がっていそうですよ!

ドキドキしながら階段を登って観ましょう

ほど暗い階段も良い雰囲気を醸し出しています

決して不法侵入ではありませんよw

ちょっと豪華な床です

高級な昭和マンションだったのでしょう

エレベーターは使用禁止でしたw

扉が重く閉まるタイプのEVなのでしょう

良い表情の玄関扉です

もう、これだけでアートしていませんか?w

汚れ具合が絵画では描けない色を出しています

昭和の埃が積み重なり、誇りとなっています

どうしました?

暗さ加減と言い、若干ホラーを感じていますがw

おお!ようやくウェルカムなお部屋がありましたよ!

なんと!予想外に素敵空間が広がっていました!

ハンドメイドのお店かな?

作っている人は美人女性だと予想中w

この素敵なガラスは元々あったものですか?

であったら、高級過ぎる昭和マンションなのですが!

ここまで多様なガラスが嵌めこまれているのは珍しい!!

解体される昭和ビルがここまで素敵空間に変わるとは!

【堺町ビル】は幸せモノですね~

天井はスケルトン状態でした

ひび割れが昭和平成を生き抜いた証の様です

建物は言葉を話せませんが、表情は観えるものです

やはり、建物である以上、“人に使われるのが嬉しい”ものなので

この解体前の【堺町ビル】は良い表情をしています

古ければ古い建物ほど、その表情が生き生きとしていて

人間を雨風から守る役割だけでなく

心も豊かにしてくれるのも建物の役割なのだと思いますね

 

ということで、続きます