- こんにちは、酔っ払い管理人です。
- 最近、二ヶ月~三ヶ月に一回の更新が定着してきました・・・。
- 毎日更新していたころが懐かしいな~。
- そんだけ長い更新スパンになりますと、一体どの酒を紹介していいのやら・・・悩みます。
- というところで、まだ紹介数が一ケタのカテゴリーから参りましょう。
- さて、前回も登場した行きつけBAR「エンプティ」
- エンプティのジン・トニックは、特別であることを、前回ご紹介致しました。
- トニックウォーターが、特別と・・・。
- しかし、その昔、ロンドンでジントニックが呑まれ始めた頃の正統派ジン・トニックを呑もうと思うと、トニックウォーターだけでは役者が足りない。
- もう1人の役者、ドライジンが必要なのです。
- 今回は、これ
- キングスバリー・ビクトリアン・バット・ジン 47度
- ジンの主原料は大麦麦芽やとうもろこしなどの穀物。
- これを連続式蒸溜機にかけて蒸溜し、純度の高いスピリッツを取り出し、ジュニパーベリー(杜松の実)などの草根木皮を加え、再度蒸溜して造られます。
- その際、できるだけ不純物を除き、香気の基となる草根木皮と一緒に蒸溜したジンをロンドン・ジンとかドライ・ジンと称します。
- イギリスでジンが造られるようになったのは、1689年にオランダのウイリアムⅢ世がイギリスの国王となり、ジンを奨励したことが始まりと言われています。
- ロンドン・ジンと呼ばれるのは、ジンの製造工場の殆どがロンドン市内にあったかららしいです。
- さて、このビクトリアンバット・ジンは、通常の2倍以上のジュニパーベリーを用いて、たる熟成をさせているジン。
- そのため、淡~い琥珀色がついている、正統派ロンドン・ドライジン。
- 強烈なジュニパーとスパイシーな香りがビターでドライな個性を際だたせ、他に類をみない個性派ジンに仕上がっていると言います。
- ストレートで、一口呑んでみると・・・
- 口に含むと同時に弾けるような強烈な、ジュニパーの香り!
- その華やかな香りを残しながら、舌先にはクセを残さず潔くキレて行きます。
- ジュニパーの余韻はいつまでも続き・・・次の飲み物を待つ間、華やかな気分を持続させてくれます。
- ビクトリアンバット・ジン + フィーバーツリー プレミアム トニックウォーター
- この二つが、ロンドンで呑まれていたジン・トニックに一番近いと言われています。
- 実は、酔っ払い達の間ではバイブルである、酒コミック「レモン・ハート」の第19巻251話に、"なつかしのジン・トニック"という物語があります。
- ある日、ふらっと入ってきた初老の男が「うまいジン・トニックを」と注文するも、普段レモンで出しているジン・トニックはまずいと言い放つ。
- 昔ロンドンの名もない小さなバーで呑んだ、旨いジン・トニックを死ぬ前に呑みたいと探しているが、結果まずいジン・トニックばかりだったという。
- まずいと言われ、プライドに火がついたマスターは、昔と今のジンとトニック・ウォーターの違いを話しながら、キニーネ入りのトニックをメガネさんに、最高級のライムを松ちゃんに、そしてジュニパーたっぷりのジンをマスターが探すというストーリーです。
- その時、マスターが探し当てたジンが、このビクトリアンバット・ジンだったのです。
- 本での初出は2003年。
- その後、まさかの行きつけのBARで、遭遇するとは思ってもいませんでした。
- 美味しいジン・トニックが呑みたくなったら、エンプティへ行くことにしています。
- ただ・・・、最近では、冷凍庫にビクトリアンバットがキンキンに冷やしてあるんですよね~。
- 寝酒に最高です。