新型コロナでは、37.℃以上の熱が4日以上続く人は保険所に相談していい、とう4日ルールが告知された。基礎疾患のある人は、早めに相談してもかまわないとの付け足しもある。このルールが最近問題視されるようになったのは、急に悪化する症例が報告されるようになったためで、4日を待たず早めに入院していれば防げたと思われる死亡例も見られるからである。

 

しかしこの4日ルールは、実は検査のための足切りとしてしか使われていないのが実情である。すなわち、濃厚接触者以外が保健所に相談しても、通常はPCR検査の対象にはならない。茨城県の例を見ると、濃厚接触者以外は、発症からPCR検査まで10日はかかっている。県のホームページの該当サイトを見ても明らかである。かなり悪くならないと検査は受けられないのである。推定するに、罹患してしばらく安静にしていて、特に重くならずに治癒した例がかなりあるように思われる。

 

最近では、もっと早く検査が受けられるようになった自治体もあるようである。しかし、保健所の職員もオーバーワークとなっており、新型コロナに対応できる病院も限られているため、状況が改善したとは言いがたい。

このような、医療現状を考えると、PCR検査は広く行い、陽性となった患者で症状が少ない人は、自宅待機でもいいのではないかと思う(ホテル待機の自治体も増えているようです)。急変の可能性を知っていれば、対処する準備も整えられる。

 

自宅でモニタリングする装置としては、パルスオキシメーターが適当である。どうも血中酸素濃度がかなり小さくなっても、この患者は余り苦しくならないらしい。私の子供は小さい頃ぜんそくがあり、入院して措置する場合もあったが、飽和酸素濃度が90%くらいだったように思う。それでもかなり苦しそうであったが、新型コロナの患者は、これよりずっと低くても余り気づかないとの報告も見たことがある。まだ、かなり高いので、そうそう用意できるものでもないが、ぜんそくのある人や基礎疾患のある人は、買っておいても悪くないと思う。もう、品薄かもしれませんが。