A MAN IN SUSTAINABLE SOCIETY -9ページ目

コーヒーが生み出す貧困

コーヒー危機―作られる貧困/オックスファムインターナショナル
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我々が手軽にコーヒーを飲んでいる裏には、

生産コストに見合った対価を獲得できず、

貧困に苦しんでいるコーヒー農家の人々がいます。


その原因とは何か?

それに対する理想的な対応策とは何か?

について述べた本が、

上記の本です。



端的に言うと、原因は大きく分けて4つあります。

1.市場構造の変化

2.市場支配力の格差

3.新しい焙煎法の開発

4.代替作物の欠如

です。それぞれ、簡単に説明していきます。


1.市場構造の変化

以前は、国際コーヒー協定(ICA)という組織が、

世界のコーヒーの価格を管理していました。

しかし、1989年、

加盟国間の摩擦により、その機能が破綻。

結果的に、ベトナムやブラジルなど、

新たな巨大産地の市場への参入を許容することとなり、

供給が需要を上回る結果となってしまっている、

というのが現状だそうです。


2.市場支配力の格差

これは、情報力の格差とも言えます。

コーヒー農家は、

主に発展途上国と言われる国々に存在しており、

インターネット等のインフラが整備されていない場合が多いです。

そのため、コーヒー豆がどのような価格で取引されているのか、

などの情報を知る由もない。

また、資本的な面でも、焙煎企業等の力は強く、

需給のアンバランス問題も相まって、

コーヒー農家側が支配されるという結果に陥っています。


3.新しい焙煎法の開発

最近の技術開発により、

以前なら捨てられていた低品質・低価格の豆の味を隠すことが可能になり、

企業側は、以前と同量を買うにしても、

より安い価格で購入するようになっています。


4.代替作物の欠如

これには大きく3つ理由があります。

a.転換コストが甚大…代替作物を作るにはお金がかかります。

b.魅力的な代替作物がない…他の作物市場は小規模で価格も低いそうです。

c.農村開発の失敗…情報が入ってこないので、代替作物の選択肢も限られます。



結果として、

コーヒー以外の作物を作り始めることもできず、

コーヒーを作り、不当に安い価格で売らされることを、

甘受するしかないという状況が生み出されています。



では、その対策とは何か?

筆者が挙げているのが、主にこの2つ。

1.フェアトレード運動

2.農村開発のための真の対応策


1に関しては、

筆者も1のフェアトレード運動を推進してはいるんですが、

同時に、限界があることも認めています。


フェアトレードというのは、

生産者が生産コストを賄えるような価格で買ってあげるという運動であり、

スターバックスなど、積極的に行っている企業も増えつつあります。


ただ、それはあくまで、

需給関係で価格が決まるという経済学の原則を逸脱した方法であり、

どうしても、個々の意思に依存せざるをえない、

つまり、この運動が続くという保証がない活動です。


もちろん、コーヒーを飲む多くの人々が、

フェアトレードされているコーヒーを飲むよう心がけることで、

こういった企業の動きをサポートすることにはなりますが、

その個々人の動きも個々人の意思に左右されます。


仕組みとして、必ずコーヒー農家が救われることにはならない訳です。



だからこそ、2という活動が必要になってきます。

そもそも、彼らは、

ガス、水道、道路、情報など、

我々が当たり前のように享受しているサービス・インフラを、

持っていない場合が多い。


先進国と発展途上国の間では、

何かを始める際の条件の段階で、

既に格差が存在している訳です。


ここに金持ちと貧乏人の差が埋まらない原因がある。

そこで、「不当な」貧困を世界から無くすには、

まず条件面で世界中を均一なものにしていく必要があります。


貧困の克服―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)/アマルティア セン
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ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家/ムハマド ユヌス
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これこそがまさに、

アマルティア・セン氏が「潜在能力を均一にすること」と主張していることであり、

ムハマド・ユヌス氏がグラミン銀行・グラミンフォン等を通じて実践していることです。



こういう「仕組み」を作れるよう、

日々努力していきたいと思います。

ビジネス問題にマッキンゼー的に対応する方法

マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (SB文庫)/イーサン・M・ラジエル
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ビジネス問題を考える

→ビジネス問題の解決策を生み出す

→クライアントに解決策を売り込む


それぞれのフェーズにおいて、

マッキンゼーのコンサルタントが、

どのように行動しているか?


それを端的にまとめた内容となっています。


自分は今コンサルティングをしている訳ではないですが、

監査という仕事の中でも、

業務に関するアドバイスを提供することができる、

付加価値を提供できる、

そんな会計士になりたいと思っています。


そういう意味では、

非常に学ぶところが多い本でした。



1.考える…事実に基づく、構造化、仮説主導

2.生み出す…チームの絆を深める、上司を引き立てる、上手な面接調査

3.売り込む…クライアントを引き込む、関与させる



付加価値を提供するフェーズ以前に、

通常の監査を行うフェーズにおいても、

使えそうなテクニックが多かったです。


特に面白かったのが、

「刑事コロンボ」戦術。

今度、使ってみようかな。

コトラーを読んで、パーソナル・ブランディング

コトラーを読む (日経文庫 F 56)/酒井 光雄
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マーケティングの権威、フィリップ・コトラー。

彼の著書はどれもページ数が相当あり、

なかなか読む気も起こらず、読む時間もない…

でも、マーケティングについて、

軽めに勉強しておきたい。


そんな方にオススメなのが、この本。

重要な部分を簡潔にまとめてあります。



マーケティングの目的は、簡潔に言えば、

顧客が未だに気付いていないニーズを探し出し、

顧客が満足するような価値を提供すること。


だが、顧客と言っても、

全員が同じニーズを抱いていることはないわけで、

どういうタイプの顧客に売り込むかというのは、

ある程度制限する必要がある。


そのために、

市場の細分化→ターゲティング→ポジショニング

という流れを通じて、

どのタイプの顧客に、どういう形でアプローチするかを決定する。


ポジショニングは、

マーケティングの4P(Product/Price/Place/Promotion)で決まる。

品質をどうするか?

価格をどうするか?

販売チャネルをどうするか?

プロモーション方法をどうするか?



こういう考え方って、

自分の売り込み方にも使えますよね。


パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す/ピーター・モントヤ
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この本は、まさに、

マーケティングの考え方を、

人に適用するという内容。


少し具体的なアイデアに内容が偏っている感もありますが、

上記のような、

マーケティングの基本概念を他の本で理解してから読むと、

アイデアがより理解できると思います。



自分という存在が、

どういう市場にターゲティングして、

どういうポジショニングを行うか?

そして、どういう価値を生み出していくか?


これを早い内に考えておくか否かで、

今後の人生に大きな差が生まれてくるような気がしてなりません。


ここ半年でしっかり道を定めていきたいと思います。