✨映画『最強のふたり』は、本当に良い映画と思うのだ。


以前から興味があったものの、中々タイミングが合わず、ようやく観る事になった。


鑑賞後、余りの感動に、dvd、Blu-rayも買い揃え、時間のある時に良く観ている映画である。




大富豪のフィリップは事故の後遺症で首から下が動かない車椅子の生活。


物語はその彼と介護係として黒人青年ドリスが雇われる所から始まる。


何もかもが、逆の二人。


お金持ちだが、身体が不自由なフィリップと、お金は無いが周りを明るくする陽気なドリスの人間関係が構築されていく映画だ。



オープニングでは、アース・ウィンド&ファイアーの『September』が流れる迄のサスペンス的なカーチェイスは、警察を巻き込み、ハラハラドキドキしながら進んで行く。


そして、ふたりの人間関係の描写も、深く描きながら物語は進んで行く。




この映画の一番の核は、ふたりの出会いから生み出される化学反応の部分だと感じる。





❑実は私と坂口祐三郎も、違いを認め合いながら仕事を通じて人間関係を深め、信頼を築き上げる事になったのだ。




赤影を演じた大スターだった、坂口祐三郎。

私とはメディアの取材で意気投合して、その後、ふたりで活動を始める。



彼は50歳目前、私は30歳前、親子程の年齢差。

しかも、赤影という『ビックコンテンツ』の知名度を持っている。



❑実績充分な彼は、息子世代の私に対して容赦無い言葉を浴びせることも多々あった。


これに関しては、後年、スターのマネージメントに関わった先輩諸氏からの体験談を教えてもらう迄、孤立無援で抱えていた為、バランスを崩すことも多く、精神的に過酷な毎日を過ごした事を今も覚えている。


仕事は上手くいって当たり前、問題があれば、へそを曲げて言いたい放題のサンドバック状態。



私が泣き事を言おうものなら、倍返しは当たり前で100倍返しにもなる。





若さに加え業界をまだ知らない私だったからこそ、そんな状況も耐え忍び、彼の信頼を得ることが出来たが、消耗度合いは計り知れなかった。

とはいえ、色々な問題を乗り越えていく事で、目に見えて信頼関係は強くなった。



■写真は生前の坂口祐三郎と訪れた小倉城。手に持つ仮面は撮影に使用した本物の仮面。



彼はその後、私に全幅の信頼を寄せ、自身の分身とも言える、『赤影の仮面』を私に託してくれた。



■テレビ東京系『開運!何でも鑑定団』出演時。







何より実話に基づく映画『最強のふたり』は、そんな私と坂口祐三郎の関係を踏襲したような作品であった。


おそらく違う存在の人間が、1つの目標に向かう為の努力を重ね続ける部分が、私と坂口の中に築き上げられ、その接点を上手く映画が、まとめている事に惹き付けられていると思う。




※私と坂口祐三郎の出会いから別れ迄を、まとめた小説『仮面と生きた男』に大きな影響を与えてくれた。




 
仮面と生きた男(扶桑社)
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❏最強のふたりが男性の友情の代表作品の一つとすれば女性の友情。
しかも時代は赤影撮影と同時期。
黒人差別の中アポロ計画に能力を投じた天才三人を描いた映画ドリーム。
これもまた傑作作品である。











❏天才の姿を見事に描く物語は私の心をいつも震わせてくれる。



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