タイムスタンプを見ると午前7時頃に、ネットニュースでピアニストのフジコ・ヘミングさんが先月4月21日に逝去されていたことが発表されたとあり、死因は膵臓がんで 享年92歳。
ご葬儀は近親者で営まれ、後日、お別れの会が開かれる予定…と報道されていました。
フジコ・ヘミング(本名:ゲオルギー=ヘミング・イングリッド・フジコ(Georgii-Hemming Ingrid Fuzjko))さんの人生は 1932年12月5日から2024年4月21日という、第二次世界大戦前の昭和から平成そして令和までの3つの時代を歩まれたものでした。
彼女のピアニストとしての活躍は日本やヨーロッパ、そしてアメリカに及びました。
私は、20年ほど前のフジテレビ系のドキュメンタリードラマにおいて、菅野美穂さんがフジ子役を演じた作品を観ることで、スウェーデン人建築家の父親と日本人ピアニストの母親の間にベルリンで誕生し、東京で育ち、母親の手ほどきでピアノを始めたという、この数奇な人生を生きた女性ピアニストのことを知った一人です。
彼女はフランツ・リストの「ラ・カンパネラ(鐘)」の演奏で良く知られていますが、私が今朝の報道を知ってすぐ聴きたいと思ったのは、彼女が弾くロベルト・シューマン作曲の「トロイメライ(夢想)」でした。
故人のご冥福をこころよりお祈り申し上げます。
合掌