一番好きな風景写真ある？
亡き母の生まれ故郷、香川県坂出市瀬居島（現 瀬居町）の景色かな～
。
母が生まれ育ったのは小さな島の西南海岸に面する西浦。そして下は島の頂を隔てて反対側の北方向に在る竹浦を見下ろしたところ。
ところで、
昨夜18時頃のネットニュースで
『支那の無人探査機「嫦娥（じょうが）6号」が3日に打ち上げられた』
と報じられました。
月探査機の「嫦娥６号」を搭載して、発射エリアへの移動を終えたロケット
支那は史上初となる月の裏側の土の試料採取を目標にしているそうです。
この「月の裏側」というのがまた、冗談抜きで「支那らしくてイヤらしいなぁ」と感じてしまう私。
ネットで調べてみると、海南省の「文昌宇宙発射場」と言う施設（というか地域）は2022年7月6日に、海南商業宇宙打ち上げ場と称されて海南省文昌市で着工したそうです。
海南商業宇宙打ち上げ場は世界一流の市場化運営の宇宙打ち上げ場システムの構築として、国家が全力を注ぐ支那初の商業宇宙打ち上げ場で「民間商業キャリアロケット打ち上げ能力」をさらに向上させることを目標しています。
その昔、アメリカ合衆国が「アポロ計画」を推進していた頃、宇宙に関する法的な決め事としては1967年に国連で発効された「宇宙条約」しかないことを知ったデニス・ホープ（Dennis Hope）という人物がいました。
この「宇宙条約」とは政府間協定であって、「各国ともに国が勝手に宇宙のものを所有したりするのはダメ」であると「国家の所有」を禁じているのですが、ホープは「個人の所有については禁じられていない」ことを逆手にとって、1979年に自らが「月の土地の所有者」であると主張して、その土地の販売を開始しました。
ホープの行動の根拠は国際的な法的枠組みの「隙間」を狙ったものですが、当然ながら彼の主張は国際的には認められていません。
ただし、ホープの活動・ビジネスは月の土地の所有権証書や土地のパーセルを象徴的な目的で販売することにありましたから、そのビジネスを洒落として受け取る向きもありました。
つまり法的な意味合いの月面の土地の所有ではなく、むしろ娯楽や象徴的な意味合いを持つものとして広く受け止められたのです。
デニス・ホープのビジネスモデルは月の土地を購入する人々に楽しみや興味を提供して、彼の個人的なビジョンやアイデアを広めることに成功したといえます。
ですから、アメリカでは1996年から、そして日本でも2002年から月の土地が販売される…というムーブメントが起こりました。サッカー場程度の1エイカーの土地が当時で3000円程度と言う安さもあって、誕生日などの記念日やイベントのサプライズプレゼントとして人気が出ました。
全世界で600万人以上がこの「洒落の月面の土地購入」に関わって11億円以上の売り上げがあるそうです。
カーター元大統領やブッシュ元大統領、俳優のトム・ハンクスやトム・クルーズといったセレブたちも この「洒落の月面購入者たち」に含まれます。
しかしこの20年ほどの間に人類と宇宙の間柄は大きく変化して、具体的な身近さを持つようになりました。
スペースX、グーグル、アマゾン、フェイスブックなど時代を切り拓いたITプレーヤーたちが産んだ企業は宇宙ビジネスに参入しています。
もとはプログラマー出身だったジェフ・ベゾス（Jeff Bezos）は1994年にAmazon.comを創業した初代CEOですが、宇宙開発企業であるブルーオリジン（Blue Origin）も創業しました。
そして、南アフリカ出身の実業家・起業家・技術者、そしてビジョンアリストであるイーロン・マスク（Elon Musk）はスペースX（SpaceX）を起業して民間の宇宙船とロケットの開発や宇宙探査に関わっています。
このようにカリスマ経営者たちが月や火星を目指して大型ロケットを開発している現状に加えて、支那が月の裏側の探索に手を伸ばしてきた現在、これまでのような「洒落の延長としての月の土地所有」という考えは許されなくなってくるでしょうね
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