次のシーンで姿を見せるのはチョン・スミン(演者:ソン・ハユンさん 송하윤씨)です。
スミンは直接オ・ユラ(演者:BoA クォン・ボアさん 권보아씨)にコンタクトを取って、彼女が宿泊しているホテルまでやって来たのでした。
ワインカラーで統一された豪華な応接室に通されたスミンが、テーブルを隔てた向こう側に座るオ・ユラに、
「はじめまして」と挨拶すると、オ・ユラは「それだけ?」と首を傾げ、
「足りないわ。”夫がお世話になってます” くらい言うべきじゃないの?」とたしなめます。
しかしスミンはそれに返事もせずに、上着のポケットからハンドフォンを取り出すとテーブルの上に置いて ある録音データの再生を始めました。
スミンが再生したのは、オ・ユラが自分の父親 チョン・マンシクに中国へ密航するように勧めていた会話の録音データでした。
そのスピーカーからは、
「しばらく中国で過ごしては?」というユラの声や、
「それは助かります。ありがとうございます」と礼を言うチョン・マンシクの声が聞こえます。
「船での移動は大変かしら?」というユラの問いかけに、
「何をおっしゃいますか、問題はありません。チャンスを下さるなら今度こそ完璧に処理します。ご連絡待っています。では失礼します」と返事するチョン・マンシクの声も録音されていました。
スミンは、ユラの顔を観ながら「彼等(父や愛人)も証拠を残したかったのね…、身を守るために」と、この音声データが残された理由を分析します。
それを聞いたユラは、「何が望み? 父親の世話をしてやったのが気に入らないの?」とスミンに質問します。
するとスミンは、
「ジウォンを殺す計画がに終わって以来… 言われた通りおとなしくしてた。でも夫が突然離婚しようと言い出し…、父との連絡が途絶えた。 逃げられないわよ。その表情からして図星のようね。もっと早く来ればよかった。私が質問する番よ。どう取引する?」
と、オ・ユラにゆさぶりをかけるのでした。
チョン・スミンに交渉のイニシアチブを取られたまま面会を終えたオ・ユラは不機嫌な顔をしていましたが、秘書を呼ぶと
「自分の立場もわきまえず、生意気なことを言う女ね」とスミンに会った感想を口にしたあとで、
「あの2人の死体は発見された?」とスミンの父親とジウォンの母親への殺害工作のその後について尋ねると、秘書は
「確認してみます」と応え、オ・ユラは、
「マスコミには口止めをして。 スミンに感づかれてしまったわ。 ミンファンとスミンを一度に片付けましょう」と秘書に命じました。
すると丁度そこに 話題の主であるパク・ミンファンから電話が入ります。
ユラが電話に出ると、
「実は今 警察署に居るんだが、君に頼みがある」というミンファンの声が聞こえて、
「何ですって? 警察署?」と驚くユラでした。
ミンファンから身柄引き取りの依頼を受けたユラは、秘書に命じて警察署に出向かせ、ミンファンの拘束を解くように警察署での処理を済ませました。
警察署の建物から出ると秘書は、
「今回は助けましたが…これ以上は無理です」とミンファンにくぎを刺します。
「何だと?どういう意味だ?」とミンファンが問いかけると、秘書は
「あなたの独断で起こした事件だ。U&Kと揉めるのは副社長にとって不利です」と応えます。
「おい、偉そうな口を利くな。何様だよ。副社長でもないくせに!」とミンファンが大声を上げて反発すると、秘書は後ろにいるミンファンを殴りとばし、
「お前も違うだろう、なめやがって」と罵ります。
うずくまっていたミンファンは、そんな秘書に下から頭突きを喰わらして倒すと、
「弱いくせに口だけは達者だな」と吐き捨て、「ただの付き人だろ?俺をなぐりやがって。ふざけるな」と罵りかえすのでした。
自宅に帰るタクシーの中でミンファンはオ・ユラと電話で会話をします。
会話の中でユラは、”秘書が暴力まで振るったのは あなたの奥さんに脅迫された私を心配したからだ” という意味のことを言います。そしてミンファンに
「怖い女ね。(奥さんに)離婚しようって言ったの?あなたを逃がさないそうよ」とスミンの意思を告げるのでした。
するとミンファンのハンドフォンにU&Kから着信があり、彼は通話を会社へと切り替えます。
電話口ではイ室長が話しているようで、ミンファンはいきなり
「パク代理。本日付で解雇です」とクビを言い渡されます。イ室長は続けて、
「お休みのようなので…、法務部の者に自宅へ解雇通知書を届けさせました」と告知します。
それからすぐ、自宅の母親キム・ジャオク(演者:チョン・ギョンスンさん 정경순씨)からの電話がかかって来て、彼女は
「今どこ? 会社の人が来ているわ。 解雇だなんて、一体どういうこと?」と泣きそうな声を出しています。
また、ローン会社からは「ご利用中の借入金は本日より…支払い義務が発生します」という通告の電話も入ります。
さらに、ミンファンが自宅に着いた時には、自宅ビルの前には闇金の取り立て業者が5~6人ほどミンファンの帰りを待ち構えていました。
闇金の取り立て屋たちはミンファンを取り囲むと、
「パクさん、電話には出ろよ。 信頼関係がなくなれば 体で払ってもらうしかない。カネを返さないヤツはどの臓器を売ろうか」と脅迫するのでした。
散々小突き回されてからようやく自宅の部屋に戻ることができたミンファンは、スミンの通帳まで漁って借金返済に回せる金がないかを確認しますが、残高は小銭程度しか残っていません。
しかしそこでミンファンは、いつかスミンが「株への投資で稼いだ」と話していたことを思い出し、必死になって彼女の証券口座に潜り込むことに成功します。
画面に表示される評価残高を確認すると、8023万ウォン超(約882万円超)と表示されています。
「なぜこんなに!」と疑問に思った直後、ミンファンはすぐにスミンのタンスの中を漁り始めます。
そうすると、たんすの引き出しの奥から、布にくるまれた5千ウォン札の束が見つかりました。そしてこの札束は、オ・ユラがカン・ジウォン殺害計画の支度金として与えた大金入りのバッグの中から、スミンが父親に渡す前に抜き取った金に違いない!…と見当をつけるミンファンでした。
その頃、スミンは夫のミンファンが自分の財産を奪おうとしていることなど知らずに、ホテル住まいを続けていましたが、彼女のハンドフォンにユ・ジヒョク部長から電話が入ります。
また一方で、ヤン・ジュラン課長が入院している病室では、彼女から姦通罪で訴えられている夫のイ・ソクジュンが泥酔状態で文句をつけるために侵入してくるという事件がありました。
夫は「証拠もないくせに姦通罪で俺を訴えて、そんなことで俺と離婚できると思っているのか!」と病室であることも構わずに騒いでおり、ヤン課長だけでなく、ナースやドクター達も困り果てていました。
しかしその病室へイ室長がやって来て、暴れる夫を抑え込んだうえで、「イ・ソクジュン、ヤン・ジュランさんへ接近禁止命令が出ているから2度と近づくな。以後は弁護士の私が相手だ」と通告し、その場のヤンジュラン課長を救うのでした。
それぞれの運命を巻き込んだ大きな流れが見えてきたところで…
つづく~
これは誰だかるかな~?昔ジウォンをイジメてたハ・イエジだよ~
演者は ぺ・グリンさん 페그린씨 でございます!
『私の夫と結婚して』第15話~Finaly Park Min-Hwan died:その3…につづく
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です