邪悪なオ・ユラ(演者:BoA クォン・ボアさん 권보아씨)の企みによって、順調に働いていたレストラン「ヴェルテル」を閉店に追い込まれてしまったペク・ウンホ(演者:イ・ギグァンさん 이기광씨)。彼はユラから「私を助けてこの店(ヴェルテル)を手に入れるか、それとも拒否して失業するか?」と究極の選択を迫られたのでした。
そんなペク・ウンホは 結局ユラへの協力は断ったようで、失業してしまった自分に元気を貰おうと考えたのか、ユ・ジヒョク部長の義妹のユ・ヒヨン(演者:チェ・ギュリ さん 최규리씨)に話し相手になって貰うべく、彼女をお酒の席に呼び出しました。
食いしん坊のヒヨンは、お菓子作りの名人でもあるペク・ウンホシェフが待ってくれているということで喜んでやって来ましたが、ウンホ・シェフの顔色を見ると何故か元気がありません。
しかもウンホは、「ジウォンに振られた時…、慰めてくれてうれしかったんだ」なんて言い出すので、ヒヨンは「何かありました?」と尋ねます。
するとウンホは急に吹っ切ったような顔つきで「失業したんです」と打ち明けます。
驚いたヒヨンが「なぜ?」と訊いても、ウンホは苦笑いして「ちょっとね」なんて感じではっきりとした理由を言いません。それでヒヨンは
「そ、そんな。 でもシェフは有名でハンサムだし…料理の腕も最高です。だから少しの間失業したとしてもすぐに…」とポジティブに話を持っていこうとするのですが、ウンホの方は
「狭い業界でね。突然店を閉めたから…悪い噂を広める人がいるはず」なんて悲観的なことを言います。
それを聞いて、”ハーッ…” と吐き出すように ため息をついたヒヨンは、
「分かります、私の仕事も同じで…噂を確かめずに態度を急変する」…と、自分が担当している単身者用ミールキットとコラボするはずのシェフたちから最近キャンセルが続いて頭を痛めている事を思い出しました。
「…どこかに いいシェフがいれば…」とつぶやくヒヨンですが…
そこで彼女は「はっ…」と声を出し、自分のすぐ右横に、その「いいシェフ」が失業して座っていることに気が付くのでした。
「あっ!…あぁっ・ハハ…あぁぁぁぁ~…」と自分の方を指さしたりしながら、言葉にできない喜びを表し続けるヒヨンをペク・ウンホは不思議そうに見ていました。
その後すぐにヒヨンは単身用ミールキットについてシェフの助けが必要だと、ウンホとの交渉をまとめたようで、翌日、さっそくペク・ウンホをU&K営業部のカン・ジウォン代理のところへ連れてきました。
『ありがとう』と ウンホの顔を見るなり協力のお礼を言うジウォンは、
『(あなたがいることを)早く思いつけばよかった』と言葉を付け加えます。
「でも俺なんかが助けになるのかな」と謙遜するウンホには
『もちろん 大助かりよ』と太鼓判を押すジウォンです。
そんな会話をする2人をヒヨンがデスクの方からチラチラ見ていましたが、
ウンホは まだヒヨンには話していない、”自分のレストランが閉店になった経緯” をジウォンには話しておこうと、別の会議室を使わせてもらうのでした。
ウンホの失業にはオ・ユラが関係していることが分かったジウォンは
『教えてくれてありがとう。 ごめんね、これ以上 迷惑はかけない』と謝罪します。
そしてウンホから聞いた話を すぐにユ・ジヒョク部長に報告するジウォン。
『オ・ユラが店(ヴェルテル)を買収し、ウンホに手助けを頼んだ。断ったらすぐ解雇を。手助けの内容は聞けなかったみたい』と話すと、ジヒョク部長は
「分かった 心配しないで。また電話する。人に会ってるので」と返事をしました。
ジウォンは少し『(誰と会ってるのかしら)』という顔を見せますが、実はこの時、ユ・ジヒョク部長が会っていたのは オ・ユラの片腕となって常に尽力している秘書(演者:クォン・ヒョクヒョンさん 권혁현씨)でした。
ジヒョクはオ・ユラの秘書に対して、
「選択肢は2つです。私を助けるか、あるいはオ・ユラと破滅するか。どちらを選ぶべきかは分かるな?」と静かに尋ねます。秘書の方もU&Kを背負ったジヒョクの言葉には抗うこともなく、「私は何をすれば?」とジヒョクからの指示を受けようとする姿勢を見せるのでした。
カン・ジウォン代理がデスクに戻ると、今は別部署にいるパク・ミンファンから内線電話がかかってきました。
これまでにいろいろあったから、お詫びのしるしに今晩一席持ちたいという申し出で、ジウォンは
『ありがとうございます。大歓迎です』と返事をしますが、丁度そこにユ・ジヒョクからジウォンのハンドフォンに電話がかかって来ます。 ジウォンはミンファンを待たせてジヒョクからの電話を取ると、「パク代理に新たな女が」という言葉が聞こえてきました。
それに続けて、「(その女には)赤いハイヒールを送りました。キャンディーの缶も一緒に」という言葉がつづきます。
そして、画面では それらの品々を「秘書から受け取っているオ・ユラ」の姿が映っています。
ジヒョクがオ・ユラの秘書を使って、ヤン課長に向かう筈だった運命のアイテムを、パク・ミンファンと肉体関係を持ったオ・ユラに受け取らせたことを知ったジウォンは、
『それならミンファンを誘惑せずに済む』…と、状況を見切り、今ちょうど待たせたままでいるミンファンの電話に出ます。 そしてついさっきとは一変した声で、
『今晩は難しいです』と返事をします。
それを聞いたミンファンは、
「仕方ないですね。明日の夜でも、週末でも構いません。あなたに会えるならいつでも大丈夫です」と譲歩します。
するとジウォンは
『そうではありません。二度と取引しないという意味です。ごまかすことしか知らない男が あちこち手を出して失敗し、家族の保険金まで当てにする人付き合いには驚きました。女性人材の導入の能力がありますね。結婚したばかりだというのに多方面にご活躍とか。これからも頑張って』と言うだけ言うとミンファンからの内線電話を切ってしまいました。
その言葉を聞くと離れた部署のミンファンは憎々しげに手に持っていた鉛筆をへし折ってしまいます。
つづく画面は 暗闇の中。
自動車の中で眠らされているのはスミンの実父チョン・マンシク(演者:ムン・ジョンデさん 문정대씨)とジウォンの実母ペ・ヒスク(演者:イ・ジョンウンさん 이정은씨)の2人で、彼らはオ・ユラと彼女の秘書によって車の中で練炭自殺をした体で発見されるように工作されている最中でした。
ダッシュボードには娘にあてた遺書も置かれています。
車の中が煙で見えなくなってくるのを確認すると、オ・ユラは
「人が死ぬのを初めて見る」と最初は顔つきを変えていましたが、すぐに
「案外つまらない。多少 気分は晴れたけど。私って韓国に合わないのね。なにもうまく行かない。あのレストランはどうする? 潰そうか」と 秘書に確認するのでした。
次の画面に映るのは寝室のチョン・スミンです。
彼女は夫のパク・ミンファンにあてて、先日の「離婚請求」に対して、それを承諾する旨の返事をメールに入力し、送信していました。
そしてその直後にスミンは、先にミンファンのハンドフォンから入手したオ・ユラの電話番号に電話を掛けるのでした。
また、同じ夜、U&Kのオフィスには、今夜も一人残って残業をしているカン・ジウォン代理が居ました。 ひと段落着いたジウォンのハンドフォンにはユ・ジヒョク部長から「5分後に着く。片付けて降りて来て」というメールが入りますが、それとほぼ同時にデスクの電話機の着信音が鳴り始めます。
受話器を取ってこちらの部署名を名乗りますが、先方は無声で、不気味な笑い声が聞こえます。
電話を切っても また同じような不気味な笑いの電話がかかってきます。
不安を覚えたジウォンは席を立ってフロア内を移動しますが、その暗いフロアに現れたのはパク・ミンファンでした。
彼も「怖いか、俺と話をしよう、出て来いよ」と声を発しながらジウォンを探してフロアを移動します。
「たくさん話がある。立場をわきまえろよ。だから女はダメだ。俺をもてあそんで楽しかったか?」
などと言いながら フロア内に隠れているジウォンを探し求めます。
そして遂にジウォンを見つけるミンファン。
ジウォンは駆け出して廊下の方に出ようとしますが、ミンファンは彼女を捕まえて壁に押し付け、「俺をだましたのか?」と叫びます。
「怖いか?バカにしやがって。ジウォン、やり直そうとしたのに。頑張るつもりだった」
というミンファンに対して ジウォンが
『私を殺そうとした』と言うと、ミンファンは声を荒げて
「お前が俺をだました。ゴミみたいに扱った」と怒りをぶちまけます。
『人を殺せるくせに 自分が大事? 仕返しを考えて来た。あんたをどうやって地獄に送るか』と言い返すジウォンの言葉を聞くと、
「何て?地獄?死にたいのか!」とミンファンは手を上げます。
しかし、すでに一度ミンファンの手によって殺されているジウォンには引き下がる気持ちはありません。
『殺しなさい。確実に殺すことね。でないと私があなたを殺す』と告げるジウォン。
すると、一呼吸置いたミンファンは「死ね」と言ってジウォンの首を絞め始めます。
「望みどおり殺してやるよ」というミンファンに笑いながら”殺しなさいよ”と言い放つジウォン。 どんどん意識が遠ざかるジウォンでしたが、その時、ユ・ジヒョク部長がパク・ミンファンをはねのけ、床に崩れ落ちたジウォンの名前を何度も呼びかける・・・
そんなシーンで第14話は終わるのでありました…。(なんで泣いてるの?)
最終回が近づくに連れて出番が増えて来たユ・ヒヨンちゃんです
演者のチェ・ギュリさん 최규리씨 のキャラも合ってるんだろうね~
『私の夫と結婚して』第15話~Finaly Park Min-Hwan died:その1…へつづく
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です