停職処分を受けていたキム・ギョンウク課長(演者:キム・ジュンヒさん 김중희씨)がU&Kフード・マーケティング1チームのフロアに復帰して、その挨拶を始めた時、社員たちは「パク・ミンファン代理が浮気相手と車の中で×××した」とか、「車から(浮気相手の女の)下着が出て来るなんてドラマみたい」とか、「ドラマより面白い」といったような、スキャンダラスなニュースに湧いていて、処分後のキム・ギョンウク課長を相手にする者は一人も居ません。
同じ頃、ビルの屋外休憩所で座っているパク・ミンファン代理(演者:イ・イギョン さん 이이경씨)が、ついさっきカン・ジウォン代理(演者:パク・ミニョンさん 박민영씨)に叩かれた頬をさすりながら、
「(ジウォンは俺の浮気を知っていて)だから母さんに盾ついたのか。困ったな、おとなしい女ほど怒ると怖い」などと困惑していると、すぐ近くにチョン・スミン(演者:ソン・ハユンさん 송하윤씨)が来ていることに気づきます。
ミンファンはスミンに歩み寄って、
「おい、下着を忘れ…」と言いかけるとスミンが
「私のじゃない」と断言します。
「違うのか。(でも車の中では)君としかヤッテないぞ。じゃぁなぜ、車に下着が?おかしいだろ」とミンファンが言うと、今度はスミンが逆に彼を疑って、
「どういうこと? 誰の下着?」と質問します。すると「ふざけるな!」と逆ギレして怒鳴るミンファンでした。
さらに場所は変わって、U&Kフード社内の休憩室のソファーでは、ヤン・ジュラン代理(演者:コン・ミンジョンさん 공민정씨)とユ・ヒヨン(演者:チェ・ギュリ さん 최규리씨)の二人に挟まれたカン・ジウォンが、自分の計画どおりにミンファンを懲らしめた感慨に浸りながらコーヒーを飲んでいました。
『(見事 罠にかかったわね。(あの赤い下着は)スミンのじゃないけど あなた好みのパンツよ)』と思っていると、隣のヤン・ジュラン代理が手を差し伸べて
「カン代理、大丈夫? かわいそうに」と声を掛けます。
そのときジウォンのハンドフォンに彼女のことを心配したペク・ウンホ(演者:イ・ギグァンさん 이기광씨)からの電話が入り、受けたジウォンは
『あぁウンホ、会社だからあとで かけ直すね』とことわって電話を切ります。
同じく隣に座っているヒヨンまで元気を亡くした顔をしています。そんなヒヨンに対してジウォンが、
『昨日 ウンホの店で顔合わせしたの。もめてた私を心配して…』と言うと、ヒヨンは
「昨日ですか? 浮気を知った状態で? あぁ、だからあんな服装を…」と、昨日ジウォンの新居に訪問した際に、彼女が派手な黒いパンツスタイルで居た理由に納得がいった様子です。
「話してくれればよかったのに。つらかったでしょ。ところで、浮気相手はわかっているの?」とヤン代理がジウォンをいたわりつつ聞いてきます。
ジウォンが無言でヤン代理の顔をみつめた時、画面は屋外休憩所にいるパク・ミンファンとチョン・スミンの二人が会話を続けている姿へと変わります。
パク・ミンファン代理はジウォンが浮気の証拠として出した赤い下着のことを考えていました。
「ありえない。ジウォンは車にも乗っていないぞ。(どうやって見つけたのか)聞かないと」とミンファンが腰を上げて歩きだしますが、スミンが彼を引き留めて
「浮気を認めた事実は もう変わらないわ」と言うと、
「チクショウ!クソッ」と叫んで近くの植え込みを蹴るミンファン。
「叫ばないで!あなたは恋に落ちた。人の気持ちは変わるから仕方ないわ。魅力的じゃない女が悪いのよ」とスミンがたしなめると、
「たいしたもんだな」と応じるミンファンでした。 すると、そんな二人の会話を、建物の蔭に立ったユ・ジヒョク部長が聞いている姿が写ります。
つづいてキャメラはU&Kフード社内の廊下を映し、歩いてきたカン・ジウォン代理は、社内復帰してきたばかりのキム・ギョンウク課長とその部下がやって来るのに出くわします。
「誰かと思えば、一人で全業務をこなすカン代理様」と嫌味な言葉を投げつけますが、ジウォンは会釈こそしたものの、虫けらでも見たような顔ですーっとやり過ごします。
その態度に屈辱を憶えたキム・ギョンウク課長は彼女を追いかけようとしますが、横についている部下が「今日から再出発するんでしょう」と引き留めます。(この部下君も どうして無能で薄情なキム課長についてるんでしょうね~?)
おまけに
「あんなふうだから、彼氏に浮気されるんだよ。分かってないよな。男は女次第で変わるんだ。色気の無い女より 小悪魔のほうがいいだろ」と、そのパク・ミンファンの浮気相手の女性が自分が気に入っているチョン・スミンとは知らないキム課長は捨て台詞を吐いていました。
で、その部下とエレベータに乗ったキム課長は、当事者のパク・ミンファンとチョン・スミンもいる屋外休憩場所に出てきます。
休憩所では、ジウォンに浮気がバレてしまったのをこれ幸いとばかりに、本格的にパク・ミンファンを誑し込もうと行動するチョン・スミンの姿がありました。
彼女はミンファンの首筋に両掌を当てて、
「離婚する人が多い時代でしょ。あなたは素直なだけよ。人目を気にしないで。思いを貫くの」
と慰めるような口ぶりで彼に迫りますが、そこまで無言で聞いていたミンファンは スミンの両手を掴んで下ろし、彼女を押しのけました。
そして彼は尊大な態度に変わって 彼女に言います。
「勘違いしてないか?チョン・スミン。君は嫁候補じゃない」
「カン・ジウォンは韓国大卒で、多額の貯金もあって、経済力もある。でも君は? 君は…顔だけだろ。他に何がある?… セックスはよかったよ。でも君なんかと結婚するわけないだろ。身の程を知れ」と驚くほど高飛車な態度を取ります。
そんな侮辱に近い言葉をミンファンから聞かされたチョン・スミンが
「何て?」と聞き返すと、
「文句でも?」とミンファン。
そんな風に二人が向き合っているところへ、
「おい このクソ野郎め」と二人の様子を見ていたキム・ギョンウク課長が、ミンファンに向かって叫びながら掴みかかってきますが、空振りに終わります。
キム課長はチョン・スミンがジウォンのミールキットのアイデアを盗用するために、いわばダシとして使われた人物でしたが、それに気づかずに「スミンは俺への好意で近づいてきている」と勘違いしたがために、そのスミンを玩具にしたうえに(ホントはパク代理が玩具にされたようなものなのですが)薄情な態度を取るパク・ミンファン代理が許せないのでした。
しかし、スミンが正社員になるための手段の一つとして「キム課長までも誘惑していた」ことなど知らないミンファンは、
「課長 どうしました?」と ただ困惑するばかりです。
それでもキム課長は、
「スミンになんてことを。 スミンさんを傷つけやがって」と、パク代理に掴みかかろうとする手を緩めませんでした。
休憩所にいた大勢の社員たちの衆目中で起こった、この騒動の余波は大きく、
社員達の間には瞬く間に、「あのパク・ミンファン代理の浮気相手は、こともあろうに彼の婚約者カン・ジウォンの中学生時代からの親友のチョン・スミンだった!」という真実が伝わってしまいました。
事務所の女性社員は
「ほんとうにメチャクチャね、社内の様子が」と呆れています。
休憩室に集まる女子社員たちの話題も
「カン代理が可哀そ過ぎる」という色一色に染まっていました。
社内のグループウェアメールでも、
”二股伝説”
”人でなしだわ”
”バミューダ(三角関係)パク”
”パンツパク”
”恋人の親友と二股”
”こんな会社に居たくない”
”残業のふりをしてこっそり”
と言った会話やキーワードが飛び交っています。
しかし、パク・ミンファン代理とチョン・スミン契約社員のゴシップは、これだけにとどまりませんでした。
先日、二人が市場調査として訪れたスーパーマーケットで起こしていた「食品アレルギー事件」が、ステイクホルダーに対する会社の信用を貶める事態になっていたことが明らかになります。
U&Kフードの戦略会議に於いて、過日、パク代理とチョン・スミンが市場調査に出かけた時の訪問先だったスーパーマーケットの最近の売り場の記録ビデオが会議参加者に公開されました。
会議委員から、
「映像に心配な点があるので、観てください」と提示された動画には、お得意先だったスーパーマーケットの売り場で、他社がミールキットのイヴェントを開催する様子が撮影されていました。 それを見たジウォンが、
『うちもブースを出すべきでは?』と意見を言いますが、同じく画面の映像を見ていたヤン・ジュラン代理が、
「それより うちの商品は?見当たらない」と言います。すると会議委員は映像を別角度からの売り場撮影シーンに変えて、 U&Kフードの商品が売り場の隅っこに追いやられている様子を参加者に見せ、
「(我が社の製品は)このように(陳列棚の)端においやられてます」と報告します。
『てっきり(先日行った)試食が好評で 売り出してくれているものかと…』と、カン・ジュウォン代理は、試食会の担当者だったパク・ミンファン代理とチョン・スミンの名で提出された報告書を取り出すのでした。
同じ時、パク代理のデスクでは、パク代理本人が社内ネットの通信欄に先日実施された「ワークショップの写真」とともに書かれた「恥知らずな行為」とか、「残業のふりをしてこっそり…」だとか言った、自分を非難する記事に見入っていました。
と、そこへヤン・ジュラン代理がやって来て、彼女にしては珍しく怒りのこもった調子で自身が再調査した「スーパーマーケット試食イベント中に発生した食品アレルギー事件のレポートをパク代理の机にたたきつけ、
「これはどういうこと? こんな(食品アレルギー発生の)トラブルをかくすなんて」と問い詰めます。しかしパク代理は
「何の話ですか?」ととぼけます。
「アレルギー表示に不備があった騒動よ。どうして報告しないの?」とヤン代理が重ねて聞くと、
「なせ それを…」と離れたデスクに座っているチョン・スミンの方を横目で見るパク代理。
「店側にあやまるどころか”そっちのミスだ”と?(言ったそうね)」とヤン代理が言うと、
「ええ、そうなんです。2人とも席をはずした時に、店員が試食を始めたので」とパク代理。
「2人?何故2人とも?」とヤン代理が首をかしげると、向かいのデスクに居るカン・ジュウォン代理が、
『担当はパク代理とスミンさんでしたね。』周囲に聞えるように確認します。すると同じ島にデスクを並べるユ・ヒヨンとヤン代理がともに
「まったくのクソ野郎だわ」
「クソ野郎ね…」と吐き捨てるように言うと、もうたまらずにチョン・スミンがデスクで立ち上がり、
「違います、誤解しないで」と叫びますが、もう後の祭りで周りの社員達にはその言い訳はまったく響いてはいませんでした。そしてカン・ジウォン代理は、
『お客様をなだめたとはいえ、報告漏れは問題でしょう』と断じます。
またもや社員たちのデスクトップPCのディスプレイには、見物していた者たちが入力する、
”勤務時間中に あんなことまで”
”浮気者”
”ケダモノね”
といった非難の言葉がとびかうのでした。
その後、パク・ミンファン代理と、契約社員のチョン・スミンは別々にイ・ソクジュン室長(演者:ハ・ドグォンさん 하도권씨) の部屋に呼び出され、パク代理には「部署移動」、チョン・スミンには本日付での解雇への意向打診が行われました。
はぁ~やっぱり「第10話のネタバレあらすじ紹介」はまだまだ終わりそうにないですわ。
これから第11話を見ようと思いますので、 ここでまた中断させて頂きます。
今回は仲良しの上司と後輩、ヤン・ジュラン代理とユ・ヒヨンの2人です
このシーン、どこだかわかるかな?
『私の夫と結婚して 내 남편과 결혼해줘』第10話~ジウォンとジヒョクのファースト・キス:その4…へつづく
執筆者への愛のムチを
頂けましたら幸甚です