あと一週間ちょっとで4月29日、昭和の日です。「昭和の日」とは、昭和天皇のお誕生日を由来とします。昭和時代、4月29日が天皇誕生日でした。

 

 

それが平成になり「みどりの日」となったのですが、平成19年(2007年)から「昭和の日」となっています。

 

現在宮中祭祀では、天皇の祭日は先帝祭とその前の三代、また初代神武天皇祭が崩御日にお祭りをされ、それ以外の御歴代の天皇は、100年毎の式年祭に当日のお祭りをされますが、その100年毎以外は春と秋の皇霊祭にまとめてお祭りをされています。つまりお彼岸は、我々国民だけでなく天皇陛下や皇室の方々もご先祖様を偲ばれる日となっています。戦前は、この先帝祭が休日となっていました。つまり大正天皇が崩御された12月25日は先帝祭の日でした。しかしこの先帝祭の休日が戦後廃止されていたため、昭和天皇の崩御日も休日とならなくなりました。そこで、長く親しまれてきた誕生日を生かして平成に休日になったという経緯があります。

 

しかし、日本がこれからもずっと続いていくことを考えれば、戦前の先帝祭の休日をこの機会に戻すべきだったのではないかと思います。日本がこれからも未来永劫続いていくことを考えれば、明治以降の天皇縁の休日をどんどん増やしてはきりがないし、明治天皇と昭和天皇縁の休日があるのに、大正天皇の休日はなぜないの?となってしまいます。

 

現在令和の時代となりましたから、今では上皇陛下の先帝となりますが、私達国民がその先帝を偲んで、御陵をお参りしたいと思ったら1月7日は無理でも4月29日は休日ですからお参りしやすいわけです。関東の方であれば、都心から1時間ちょっとで武蔵野御陵に行くことができます。すぐ側には大正天皇の多摩御陵もありますので、一緒にお参りできます。

 

 

 

私は毎年、4月29日は武蔵御陵をお参りしてきましたが、コロナ禍の時はお参りできず、2年前2年ぶりにお参りいたしました。昨年は閉門時間を間違えてしまい、入れなかったので遥拝いたしました。

 

1月7日や12月25日(大正天皇祭)にも休日にあたったりするとお参りしています。

 

4月29日はせっかくの昭和の日ですから、やはり昭和天皇を偲びたいと思います。しかも、この時期に御陵にお参りすると花が咲いていてとても気持ちがいい時期でもあります。

 

宮内庁の駅からの道案内ですが、私は初めて行ったときはこの通りに行きましたが、その帰りに陵南公園沿いの土手沿いの道を知ってからは、別ルートで往復しています。そのルートとは、②の高尾駅前交差点を渡った後で直進せずに右折して甲州街道を歩いていきます。そして町田街道との交差点を左折して下の道を行くと(上に行く道もあります)すぐに南浅川にぶつかるのですが、その川沿いの土手が歩けるようになっていますので右に向かっていきます。その川の水がきれいで、時期によっては鴨も泳いでいて気持ちいいのです。しばらく行くと左に渡る橋があるのですが、その橋は古道だとして案内があります。(鎌倉街道だったと思いますが、記憶が定かではないです)その橋の下あたりは、浅瀬で子供が川に入って遊んでいることも多くのどかな場所です。橋を渡ると右手に陵南公園が広がっています。私はそこの手前しか入ったことはありませんが、すごく雰囲気のいい公園です。そしてその橋を渡った後そのまま道を上った先の道を左手に曲がるとすぐに武蔵御陵です。

 

  

また自然をこよなく愛された昭和天皇らしい昭和記念公園にある昭和天皇記念館では、企画展示「昭和天皇と祝賀行事」展が開催中です。常設展示では、昭和天皇の御生涯のお写真や縁の品々を拝見することが出来ます。

 

全国の神社では昭和祭が行われます。一例↓

 

 

 

 

 

 

戦後育ちが多い現在、同時代にあっても昭和天皇の業績を教えられなかった人達が多く、平成を経て令和の時代ともなった今では、昭和天皇を知らない世代が増えています。しかし改めて歴史を学べば我が国にいる誰もが昭和天皇がいらっしゃらなければ平和な今の時代を生きることはできなかったと知るようになります。

 

『子供たちに伝えたい美しき日本人たち』では、ラストが昭和天皇となっていますが、昭和天皇の章は漫画となっていて、わかりやすくこれまで読んだどんな昭和天皇伝よりも理解しやすい昭和天皇像が描かれています。昭和天皇がどういう方かわからない、という方はぜひこの本の昭和天皇をきっかけに探求してほしい素晴らしい日本の先人のお一人のお話が読めます。

 

子供たちだけでなく大人にも伝えたい方々

 

 

『まんが古事記』のふわこういちろうさんがイラストを担当されています。だから要約が上手くビジュアル化されているのでしょう。あとがきイラストが動画となっています。最後のパラパラめくりますが、このあとがきの前に昭和天皇が描かれています↓

 

GWの計画を立てていらっしゃる時期だと思いますが、4月29日の昭和の日には日本人なら誰もがぜひ昭和天皇を偲びまた顕彰のための予定をたてていただきたいと思います。祝日はただ休み遊ぶための日ではないのです。

 

現在を含め皇室の理解が一番深まる本だと考えているのは『天皇家百五十年の戦い』。昭和天皇を知らずして、今の日本を理解することはできません。そしてその昭和天皇を知るとき、そうした時代に生き、あるいは生まれた私たちの一番近い祖先、親や祖父母などの先人達を知り、理解も深まり、今の私達にも結び付くのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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