先日、「お米が国を守る」とここで書いたのですが、自給のためにはお米を食べないといざというとき自給できないと語っていた先日の竹田恒泰チャンネルのお米についての話題のダイジェスト動画が出ていました。
竹田さんもおっしゃっています。国防上米を食べなければだめだ!
私が書いたのは『ごはんを毎日食べて健康になる』からの引用だったのですが、農学博士である大森正司氏のこの本はとても素晴らしいので、ごはん食を見直し、またメディアや流通戦略での洗脳から解かれるためにもこうした著書はお薦めかと思います。この著書の出版社を調べたところ、自主出版、またはそれに近い出版で本を出されているようです。しかも、シリーズで本となっていて、日本の食シリーズで、お茶・日本酒・梅干し・漬物・かまぼこ・海苔・小豆・かつお節がとりあげられています。私はこの取り上げられているものを見て、これは全部読みたいと思いました。特に、かまぼこが意外でありながら考えてみれば確かに栄養価に優れていることから、特に興味を惹かれています。
和食が世界でも注目を浴びていますが、翻訳ブログなどを読むと海外の方が考えている和食にはなんちゃって和食等も多いように感じられますが、現在の日本の食の多様化がそうした面を促しているのかとも思えます。一方で、漫画やアニメ好きな海外の人達は、そこで目にした日常的な風景の中にある食に注目して興味を持っており、そうしたことが現在海外でのお弁当ブームや来日した人のおにぎり人気も誕生させているのだと思います。
現在、食に関する漫画・小説・ドラマ・映画の人気がこれだけあるということは、さらに和食が世界に広まっていくだろうと思うのですが、せっかくですから食べるだけ・レシピだけではなく、日本人としてこうした食材についての知識を備えておきたいものだなあ、と自身の無知から考えています。
↓『ごはんを毎日食べて健康になる』のお米が我が国を守ることになるくだり↓
水田は非常に大切です。それはお米を作るだけにとどまりません。水田を失うことは自然の生態系を狂わしかねないほどです。たとえば、山の傾斜地を利用して広がる棚田は、洪水や土砂崩れを防ぐという大きな役目もまた担っています。
山に降った雨はふもとに集まって川に注ぎ込みます。しかし乱伐などによって樹木が減り、押し止めるものがなくなった所などでは、集中豪雨がくると大量の水が一気に流れ落ち、土砂崩れや洪水を引き起こすことがあります。ところが棚田があると雨は用水路を伝わって階段状に広がる水田に入り込むため、徐々にスピードが落ちて、川に流れ込むころには穏やかなものとなり、土砂崩れや洪水を引き起こすことがありません。つまりダムと同じ役割をしているのです。棚田を含む水田の水の量を合計すると、全国のダムの約23倍にもなると言いますから、まさに水田は小さなダムと言えるのです。
他にも水田はろ過装置の役目もしています。水田の水は少しずつ地下へしみ出て地下水となるのですが、その時水田の中の微生物や土の生物が飲料水に不適当なごみやばい菌を除去してくれるのです。また、水田の水が蒸発することで気温が上がるのが抑えられ、さらに蒸発した水が雨雲をつくって雨を降らせ、農作物を成長させてくれます。このように水田は地域の気象条件にも大きく関わっています。縄文の時代から耕作されてきた水田は日本の四季の中で環境保全にも影響しているのです。
私たちは飽食の時代に生きていて、日々食料に困ることがありません。しかし安心はできません。なぜなら食料の多くを輸入に頼っているからです。
わが国は現在、世界最大の農産物輸入国です。自国民に食料を供給する、いわゆる食糧自給率は主要先進国の中で最低の水準で、年々低下するうちに39%(2014年)までに減ってしまっています。先進国の中で高いカナダは258%、オーストラリアでは205%、フランスでは129%、アメリカでは127%、ドイツでは92%、イギリスでは72%(2011年)ですから、我が国がいかに自給率が低いかわかります。
中略
輸入に頼ることは、世界情勢が平穏な間は良くても、いったん輸入相手国に大規模な自然災害や戦争などが起きると、企業による買い占めや自国民を優先するあまり我が国への輸出がストップする恐れが出てきます。
中略
政府は2010年までに食料自給率を40%(*当時)から45%まで引き上げる計画を立てていましたが、現実はそれどころか下がっています。自給率を上げるには国民一人一人の自覚が必要です。自国でまかなえる食料の需要を国民が意識して高められるかどうかが鍵となります。その対象の中心が他ならぬお米です。お米は日本人の主食であり、またほぼ100%輸入しないですむ農作物だからです。ところがそのお米があまり食べられなくなっています。これでは自給率はアップするどころかダウンする一方です。
お米は我が国の自給率を柱となる重要な食品です。一人一人がごはん食を見直し食生活の中心に据えることが、重要な食料であるお米を守り、自給率の回復に繋がります。お米を守ることは国を守ることでもあるのです。
*1993年のお米の大凶作
ただ毎日お米を食べているだけで、私たちの食だけでなく我が国の国土も守り続け、そして非常時の備えまでできる、こんな素晴らしいことをしない手はありません。
誰もお米以外食べるな、などとは言いません。日本は世界でも珍しくいろんな国の食を受け入れてきた国です。ただ、日常的に食べるものはお米にすることが、日本の本来の姿であり、日本人の身体にもあっている、ということなのです。もしごはん食があっていないのなら、もっと違った食が日本で一般的であってもおかしくなかったはずです。それほど先人たちは創意工夫をしてきました。しかしその先人たちが、この米食で長い歴史を貫いてきたということは、その食が私たち日本人にあっていたからです。新しいものもいいですが、そうして先人たちが築きあげられた食の伝統を私たちはもっと信頼し守ったたほうがいいのではないか、と最近のパンの異常な進出ぶりを見て思うのです。実は私もパン食好きなんですが、所詮日本のパン食は菓子パンです。本来の欧米や中東のお食事パンとごはんを比較した時、絶対ごはんのほうが美味しいと考えています。でも、それは私が日本人であるからで、きっと欧米のそれぞれの国々、中東の国々にあった食事パンなのだろうと思います。
先日、新嘗祭当日までずっと麺食が続いていました。翌日久しぶりに食べた白いごはんの美味しかったこと。連日おかわりしていて、やはりご飯だとたくさん食べられる\(^o^)/と思っています。最近麺は普通に盛ってあっても多く感じられることがあるのですが。(歳か😢)
お薦め本の恒例の目次紹介↓
はじめに
第1章 ごはん好きのお米知らず
コンビニはごはん天国
ごはん食こそ”スローフード”
海外で日本食が大ブーム
世界遺産になった和食
食育の重要性を考える
お米の作り方を知らない子供たち
環境にやさしい水田効果
国を守っているお米
変化をとげる日本のお米
お米は食事に会わせて選ぶ
ブレンドするにはワケがある
表示からわかること
「特A」をトップにランク付け
おいしいお米はプロに聞く
●コラム/漬物のチカラ
第2章 お米マイスターに学ぶ
お米マイスターの誕生
三ツ星と五ツ星お米マイスター
お米と消費者の”伝道師”
日本のお米、世界のお米
お酒になるお米、おもちになるお米
全国にたくさんあるお米
ニューフェイスのお米たち
玄米と精白米の違い
機能性バツグンの胚芽玄米
雑穀は栄養のサプリメント
お米の上手な保存法
おいしいごはんの炊き方
進化する炊飯器
おいしさを引き立てる器
●コラム/かつお節のチカラ
第3章 ごはんをまいにち食べて健康になる
朝ごはんでスタートダッシュ
朝はごはんが一番
ごはんとがん予防
生活習慣病予防に最適なごはん
血糖値を下げるごはん食
ごはんで動脈硬化を予防する
ごはん食がもたらす抗酸化パワー
”ダイエット”にはごはんがベスト
キレる子供はごはん不足
ストレスに強いごはん
妊婦こそごはん食
病人食におかゆが良いワケ
老人パワーをよびさますごはん食
●コラム/かまぼこのチカラ
第4章おにぎりパワーの秘密
若者の人気No.1はおにぎり
日本のファーストフードの原点
おにぎりカフェの登場
トップアスリートは”おにぎり党”
おにぎりの具はお魚系
昆布は栄養の宝庫
梅干しはベストマッチング
ふりかけで栄養プラス
おいしいおにぎりをつくるには
お茶とお米の関係は一身同体
体がお茶漬けを欲しがるワケ
手巻き寿司は栄養の三位一体
●コラム/海苔のチカラ
第5章 お米には未来がある
糖質ダイエットの勘違い
お米は私の原点
健康寿命を支える和食
海外流出の危機
管理栄養士を育てる
ごはん人気を取り戻す私の提言
TPPに屈しない体制づくり
おわりに
上記目次を見てもわかる通り、本書シリーズ本で取り上げられているものがほとんどこのお米の本でとりあげられているのは、やはりごはんのお伴として欠かせないものだからでしょう。
著者は、食の豊かさという点では日本は世界のトップをいくのに、それを日本人自身がそのことを自覚せず欧米の真似に走っており、その意識の薄さが現代の欧米型食生活を招いた最大の要因だとしています。そしてこう書かれています。
「この素晴らしい国土に生まれたことを誇りに思い、四季折々の素晴らしい食事を味わう幸せを誰もが再認識すれば、自ら和食は蘇るはずです。是非、そうあってほしいと願っています。」
そうなることで、食に対する意識、お米に対する意識も変わり、また日本の食を守ろうという意識も自然に備わっていくのではないかとも思うのです。竹田恒泰さんの動画でおっしゃっていましたが、米粉は日本製だろうと思っていたら海外製になっています。お米の品種は世界で食べられて90%がインディカ米ですから、日本で食べられているジャポニカ米は日本でしか作られいない・・・というわけではなく、朝鮮半島、中国東北部、ヨーロッパの一部でも作られいるそうです。また以前、アメリカやオーストラリアでも作られていると聞いたことがあります。日本のお米は本当に生産者のおかげで美味しいものが作られていますが、どんどん日本の作物を盗む国がある上に、現在の技術の進歩は美味しい作物も誕生させても不思議はありません。日本で作られたお米を日本で食べるということを守っていかなければ、将来こうした輸出米に押され日本の米作が壊滅しないともいえませんから、日本人が日本のお米を食べることはそうした意味でも大切なことであるといえます。
それからお米を食べるのは面倒くさいという方、難しく考える必要はないです。一汁一菜で十分栄養が採れる、それがごはん食の素晴らしいところだと思います。私なんて菜がなくてもお味噌汁さえあれば全然OKだと思ってます\(^o^)/
お米は日本製だよね、春馬君
お米に限らず日本製を守ることは、地域活性化に繋がり、また日本人としての誇りや自信を育てることにも繋がります。
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2021年11月19日 18:22
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